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>病院検査科のパソコンは「日立ベーシックマスタ・レベルⅡ」から「シャープMZシリーズ」、そして「NEC9801シリーズ」へと変遷をかさね、OSもWindowsに代わったが、検査科のパソコンシステムは相変わらずの自作で通した。後に自作システムが良かったかどうかは疑問であるが、私個人の能力を高めたことは事実である。私にとって幸いなことはパソコン言語が良く理解できたことである。パソコンを使えば難解な数学も簡単に解ける。特に、統計的問題ではFORTRANライブラリーからBASICへ、そしてC言語への移植が容易で大いに役立った。私は夢中で統計的・数学的な問題に挑戦しその成果を学会などで発表していた。そんな時、私の計量診断に関する論文が公衆衛生学教室の有名な教授の目に留まり、統計学に関する出版の話が舞い込んできた。それからは、私の原稿を同教授が目を通し了解されれば、同大学工学部の助教授の元に行き統計プログラムの点検を受ける日々が続いた。医学部教授と工学部助教授の意見の相違やプログラムのオリジナルの問題など、原稿執筆とプログラム作成、デバッグなど深夜に及ぶ作業が続いた。病院でのルーチン業務の間にもオリジナルプログラムの作成に注力しないと予定日までに間に合わない。しかし、難解な数学的な問題で数行のプログラムのために1週間を要することもあった。1週間目の深夜に完成したプログラムを一瞬で消してしまい絶叫したこと、解けない問題が夢の中で解けたことなど色々な試行が何故か全てプラスになり有名出版社からの上梓を果たすことが出来た。