統計データの分析や解析のご依頼は「情報統計研究所」にお問合せ下さい。
インターネット検索で情報統計研究所(HP)にアクセスすると「Internet Computer Network Laboratory」となっています。名前の通りインターネットをコミュニケーションの手段としていますので、医学研究などのデータをメールなどで送っていただきます。データの多くは「エクセル形式」が多いのですが、ファイルメーカ形式やSPSS形式など研究現場で使っているフォーマット・データでも対応できます。
医師からのデータの多くは医学実験データが、看護研究ではアンケート・データが多く見受けられます。そして、医師の統計分析は検定や推定が多いのですが、多くのデータの特徴は多変量であることです。もともと多変量のデータですので一度、多変量解析でデータの全体像をみてはどうでしょう。主成分・因子分析はとても役立つ統計手法です。しかし、正直言って主成分・因子分析は医学であまり採用されていません。結局、馴染みの平均値差の検定や分割表形式の検定が多いのも現実です。
それでも、最近では「パラメトリック」だけでなく「ノンパラメトリック」が多用されるようになって来ました。Reviewerや査読者によるところが大きいと思われます。そう言えば、「mean±SD」だけでなく「median±%tile」の図示も多くなって来ました。商用統計ソフトの親切な機能のお陰でしょうか。また、3群以上の多重比較も常識となっていますが、その手法の選択ではかなりの混乱があるようです。
例えば、LSD法やDuncan法は特別な場合の除き使わない方が良いと思います。Tukey法やHolm法が無難ではないでしょうか。また、分割表によるカイ二乗検定ですが、商用統計ソフトを使えばFisher's exact test の結果が出てきます。情報統計研究所に「5」以下の度数にFisher's exact test を適用するのではないかとの問合せがあります。いったい、いくらの度数までパソコンで計算が可能なのかを確かめたことはないのですが、「20」程度ならまったく計算に問題はないようです。カイ二乗でのYateの補正ですが、「常に行うか行わないか」の問題があります。有名な統計ソフトでも「補正ありとなし」のものがあるようです。この問題の解決はもう少し時間が掛かりそうです。医学などの小標本では補正しておきましょうか?