オランダ宿というのは、日本の各地に置かれていたという。徳川鎖国の時代に長崎出島のオランダ商館長、オランダ通詞他一行が江戸に参府する際、オランダ使節が定宿とするところがオランダ宿と呼ばれた。江戸において、寛永年間からオランダ宿を務めるようになった長崎屋が本書の舞台となる。その長崎屋の二人の姉妹を軸にしながらストーリーが展開する。
長崎屋は江戸の度重なる大火で幾度も焼失し、その記録文書は乏しいようだ。それは逆に、史実を基礎に、著者が想像力を豊かにして史実を織りなしていく世界には幸いしているのかもしれない。何人かの脇役や二人の美しい姉妹を登場させ得た-多分そうだろう-という意味でも。
文化3年(1806)3月4日の<丙寅の大火>と呼ばれた時には、オランダ使節の長崎オランダ商館長、ヘンドリック・ドゥーフが滞在していたという。この時、長崎屋は焼け落ちた。
物語のテーマはいくつかあると私は思う。
一つは、るんと美鶴の姉妹がオランダ宿の娘として、異人であるオランダ人と普通に接触する機会がある環境で日常生活を送る。そして、オランダ使節の一行に加わって来た人物に恋心を抱いていく恋物語の顛末がこの姉妹の視点でのテーマになっている。
姉るんは次第にオランダ通詞、沢駒次に思いを寄せていく。その駒次は語る。「この国とオランダのひとの心をつなぐ通詞になりたい」と。
文政元年にオランダ商館長、ヤン・コック・ブロムホフが参府し、長崎屋に泊まった時に、姉妹に贈った指輪に対し、姉妹は商館長に長崎へ礼状を認めて送る。この文がきっかけで、5年後、文政5年3月、オランダ使節に道富丈吉が同行してきた。予知能力を持つ妹の美鶴は、道富丈吉に心惹かれていく。彼はドゥーフと長崎の遊女、瓜生野との間にできた子供だった。丈吉は美鶴にこんな言葉を教える。「オランダ冬至にはこんなお祝いの言葉を言います。プレティゲ、ケルストダーゲン」
美鶴は、家族や長崎屋に関わって来る暗雲を漠然と予知しはじめる。
そこに、京都のオランダ宿の三男坊で、長崎屋に見習いのため預けられている沢之助が関わってくる。
二つ目は、シーボルト事件という名称で歴史に記録されている史実である。歴史小説としては、この事件が本書の中心テーマだと思う。シーボルトが日本に来た目的は何だったのか。彼は日本で何を行い、何を残し、世界に何を伝えたのか。なぜ事件に発展していったのか。その経緯は・・・。科学的探究と政治的利害、そして経済的利害及び尽きせぬ欲望。様々な思惑が絡み合っていく。
三つ目は、オランダ使節の参府とはどういうものだったか、その目的や機能および江戸の人々の関心事、オランダ使節に接しようとした人々の関心事、江戸幕府そのものの動きなど、オランダ使節が生み出す状況がある。そして、出島に置かれたオランダ商館の活動は、他の西欧諸国の日本への接近、唐人貿易や密貿易など、対日貿易での確執の渦中にある。そういう時代背景の描出も本書に欠かせぬテーマになっていると思う。
これら三つのテーマが絡み合いながら、ストーリーが展開していく構想が読者を引き込む魅力になっていると私は思う。
二人の姉妹の恋心がどのように展開するのかに興味を惹きつけられながら、日本史の教科書で学んだ一項目としての人物達が、本書の中で、相互に関わり合いながら躍動しだすおもしろさを楽しめる。
本書は三部構成になっている。
第一部は、明暦3年(1657)年正月18日の通称、振袖火事から物語られていく。江戸の大火が本書の底流を形づくる。文政5年のオランダ使節の江戸参府の時、るんと美鶴の姉妹は長崎屋が懇意にしている<蘭癖-洋名まで付けてもらうほど->の鷹見十郎左衛門の妻、富貴の病気見舞いに行く。そこで、何でも効く南蛮渡来の薬、テリアカを求めたいという希望が出る。この話に道富丈吉が関わり、江戸にそれを買い求めた廻船問屋がいるはずだと言う。るん・美鶴姉妹と丈吉、沢之助がその店を訪れることから、事が展開していく。
第二部は、二年後の文政7年(1824)2月、長崎の出島での変事から始まる。道富丈吉が三番蔵の中で死体で見つかったのだ。遺骸は商館医のシーボルトが検屍し、「心臓の発作のようだ」と言うのだが・・・・・駒次はその死因に疑念を抱く。本書にまずミステリーの要素を加えている側面である。
そして文政9年(1826)3月、オランダ使節が江戸に参府する。この時シーベルトが商館長スチュレルに同行する。この参府はシーベルトにとって来日目的を果たすための旅になる。ひさしぶりに江戸に戻る駒次。長崎屋の姉妹がシーベルトに関わっていく。
この旅で、シーベルトは蝦夷地の探検家として名を馳せた最上徳内、幕府天文方の高橋作左衛門景保、御殿医土生玄碩、さらに間宮林蔵など様々な人々に会い、情報交換をする。
間宮林蔵が幕府の隠密でもあったということを本書で知った。ネット検索してみると同趣旨の記述を見つけた。こんなことは歴史の教科書には出てこない。
その間宮林蔵が、シーボルトとの関わりに一線を画しながらも、『東韃地方紀行』という幕府に提出した書物の筆写を駒次に許し、シーボルトに取り次ぐことを託す。著者は林蔵に語らせている。
「わしにも、自分がしたことをひとに知ってもらいたいという欲はある。だが、そのことによって迷惑は被りたくない。お上に知られるようなことがあれば、わしは知らぬ存ぜぬで通すから、そのつもりでおることだ」
シーボルトが知りたかった重要な情報の一つが、この間宮林蔵の持つ探検探査情報だったようだ。それは、世界地図の不明な地域を補う情報だったという。この書物がシーボルトの手に渡ったからこそ、間宮海峡という名が世界に知らされたのだ。
科学者としてのシーボルトの活動は、政治的観点からは、スパイ活動に相当するものと見なされる次元がつきまとう。シーボルト自身の認識・思いはどうだったのか・・・・
第三部は、シーボルトが入手した情報を軸としてストーリーが展開する。それが後にシーボルト事件と言われるものになっていく。そこには、シーボルトとそれに関わる人々の行動を、自分たちの思惑・利害で糾弾すべきものに貶めていこうとする力が働いて行くのだ。
そして、シーボルトに関わる様々な人々が捕縛されていく。
もう一つのミステリーは、シーボルトを貶めることを誰がなぜ行おうとしていたのか、ということである。シーボルトの本心はどこにあったのだろうか。
本書は、シーボルト事件について、著者の一つの仮説の提示になっている。
テリアカという南蛮渡来の薬が一役買っているという興味深さがそのミステリーに奥行きを与えている。
うまく組み立てられたストーリーになっていて、最後まで一気に読んでしまった。
さらに、もう一つのミステリーは、本書の底流にある江戸の大火がなぜ起こったのかだろう。
本書では長崎屋源左衛門の妻、おかつの幼なじみとして、占いを行う妙心尼という尼僧を登場させている。この妙心尼が本書を通じて一種の黒子役になっていておもしろい。
また、遠山の金さんとその父、遠山景普の二人が登場してくる。前半では父の景普が一つの要となり、第三部では金さんが最後の要となる。この落としどころが楽しめる部分でもある。このあたりは、史実資料があるのか、著者のフィクションなのか・・・・
出島貿易、オランダ使節の実態、シーボルト事件に興味・関心を喚起させられた小説だった。
印象深い文をいくつか列挙しておく。
*るん「火事はすべてを奪ってしまう」
美鶴「そう。何もかもなくなってしまう。だけど、もし、大事なものを無くしてしまったとしたら、大火事が起きても同じことだと思ってしまうかもしれない」 (p84
*幼い時からカピタンが訪れることに親しんできた。髪の色が違っても肌の色がちがっても、わだかまりなく話してきた。それが、オランダ宿の娘だ。 (p160-161)
*雪の結晶は見た目と違った形をしている。ひとの心も同じかもしれない。外から見ただけでは真の心を読み取ることはできない。 (p283)
*シーボルトは、日本で自分を拘束することになった事件の密告者の名を記すのにためらわなかった。(彼の功績を伝えなければならない)
シーボルトは、事件を経てなお探検家としての男への敬意を失わなかった。ペンを持ち、慎重に記していった。
--Str. Mamiya(seto) 1808
ご一読、ありがとうございます。
↑↑ クリックしていただけると嬉しいです。
本書を読みながら、史実を知りたくて併行して、ネット検索してみた。
江戸の阿蘭陀宿・長崎屋 :青山学院大学名誉教授 片桐一男氏
江戸の火事 :ウィキペディア
江戸の三大火 :「お江戸の科学」科学創造研究所
天和の大火 八百屋お七(やおやおしち)の話 :「歴史の散歩道」
波留麻和解 一名江戸ハルマ :早稲田大学図書館
長崎ハルマ :早稲田大学
雪華図説 / 源利位 [撰] :早稲田大学図書館
本文:
北斎による長崎屋の情景「画本東都遊」:「江戸時代の日蘭交流」
画本東都遊 上、中、下 :早稲田大学図書館
唐人屋敷 :長崎市まちづくり推進室
唐人船 ← 長崎くんち 大黒町・唐人船@八坂神社 :YouTube
カルロス銀貨 ← 文政五年のカルロス銀貨 :「コインの散歩道」
出島 :ウィキペディア
出島 :公式HP
出島 目次 :「街の出島好き(DECIMANIA)のためのホームページ」
長崎の坂道9-皓台寺(こうたいじ):ブログ「忘れ得ぬ景観」
裏山の案内 :海雲山皓臺寺HP
「道富丈吉(輸入物鑑定) 唐物目付」の墓所位置が載っています。
フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト :ウィキペディア
シーボルト :「ぶらり重兵衛の歴史探訪」サイトから
シーボルトの恋文 :「Katsuya no Salon」サイトから
最上徳内 :ウィキペディア
間宮林蔵 :ウィキペディア
高橋景保 :ウィキペディア
鄭 成功 :ウィキペディア
松平康任 :ウィキペディア
会津屋八右衛門 :ウィキペディア
遠山景晋 :ウィキペディア
遠山金四郎 ← 遠山景元 :ウィキペディア
クルーゼンシュテルン世界周航図 :九州大学総合研究博物館のサイトから
同館ホームページ
『日本辺界略図』 高橋景保作 :江戸時代の日蘭交流
シーボルト事件 ::ウィキペディア
シーボルト事件と流出地図 :「ようこそ大船庵へ」
シーボルト記念館
竹島事件 :ウィキペディア
高野長英 :ウィキペディア
高野長英記念館
阿蘭陀通詞 :「長崎遊楽」サイトから
アジサイ :ウィキペディア
「シーボルトとあじさいと牧野富太郎」という小見出しがあります。
あじさい :語源由来辞典
↑↑ クリックしていただけると嬉しいです。
長崎屋は江戸の度重なる大火で幾度も焼失し、その記録文書は乏しいようだ。それは逆に、史実を基礎に、著者が想像力を豊かにして史実を織りなしていく世界には幸いしているのかもしれない。何人かの脇役や二人の美しい姉妹を登場させ得た-多分そうだろう-という意味でも。
文化3年(1806)3月4日の<丙寅の大火>と呼ばれた時には、オランダ使節の長崎オランダ商館長、ヘンドリック・ドゥーフが滞在していたという。この時、長崎屋は焼け落ちた。
物語のテーマはいくつかあると私は思う。
一つは、るんと美鶴の姉妹がオランダ宿の娘として、異人であるオランダ人と普通に接触する機会がある環境で日常生活を送る。そして、オランダ使節の一行に加わって来た人物に恋心を抱いていく恋物語の顛末がこの姉妹の視点でのテーマになっている。
姉るんは次第にオランダ通詞、沢駒次に思いを寄せていく。その駒次は語る。「この国とオランダのひとの心をつなぐ通詞になりたい」と。
文政元年にオランダ商館長、ヤン・コック・ブロムホフが参府し、長崎屋に泊まった時に、姉妹に贈った指輪に対し、姉妹は商館長に長崎へ礼状を認めて送る。この文がきっかけで、5年後、文政5年3月、オランダ使節に道富丈吉が同行してきた。予知能力を持つ妹の美鶴は、道富丈吉に心惹かれていく。彼はドゥーフと長崎の遊女、瓜生野との間にできた子供だった。丈吉は美鶴にこんな言葉を教える。「オランダ冬至にはこんなお祝いの言葉を言います。プレティゲ、ケルストダーゲン」
美鶴は、家族や長崎屋に関わって来る暗雲を漠然と予知しはじめる。
そこに、京都のオランダ宿の三男坊で、長崎屋に見習いのため預けられている沢之助が関わってくる。
二つ目は、シーボルト事件という名称で歴史に記録されている史実である。歴史小説としては、この事件が本書の中心テーマだと思う。シーボルトが日本に来た目的は何だったのか。彼は日本で何を行い、何を残し、世界に何を伝えたのか。なぜ事件に発展していったのか。その経緯は・・・。科学的探究と政治的利害、そして経済的利害及び尽きせぬ欲望。様々な思惑が絡み合っていく。
三つ目は、オランダ使節の参府とはどういうものだったか、その目的や機能および江戸の人々の関心事、オランダ使節に接しようとした人々の関心事、江戸幕府そのものの動きなど、オランダ使節が生み出す状況がある。そして、出島に置かれたオランダ商館の活動は、他の西欧諸国の日本への接近、唐人貿易や密貿易など、対日貿易での確執の渦中にある。そういう時代背景の描出も本書に欠かせぬテーマになっていると思う。
これら三つのテーマが絡み合いながら、ストーリーが展開していく構想が読者を引き込む魅力になっていると私は思う。
二人の姉妹の恋心がどのように展開するのかに興味を惹きつけられながら、日本史の教科書で学んだ一項目としての人物達が、本書の中で、相互に関わり合いながら躍動しだすおもしろさを楽しめる。
本書は三部構成になっている。
第一部は、明暦3年(1657)年正月18日の通称、振袖火事から物語られていく。江戸の大火が本書の底流を形づくる。文政5年のオランダ使節の江戸参府の時、るんと美鶴の姉妹は長崎屋が懇意にしている<蘭癖-洋名まで付けてもらうほど->の鷹見十郎左衛門の妻、富貴の病気見舞いに行く。そこで、何でも効く南蛮渡来の薬、テリアカを求めたいという希望が出る。この話に道富丈吉が関わり、江戸にそれを買い求めた廻船問屋がいるはずだと言う。るん・美鶴姉妹と丈吉、沢之助がその店を訪れることから、事が展開していく。
第二部は、二年後の文政7年(1824)2月、長崎の出島での変事から始まる。道富丈吉が三番蔵の中で死体で見つかったのだ。遺骸は商館医のシーボルトが検屍し、「心臓の発作のようだ」と言うのだが・・・・・駒次はその死因に疑念を抱く。本書にまずミステリーの要素を加えている側面である。
そして文政9年(1826)3月、オランダ使節が江戸に参府する。この時シーベルトが商館長スチュレルに同行する。この参府はシーベルトにとって来日目的を果たすための旅になる。ひさしぶりに江戸に戻る駒次。長崎屋の姉妹がシーベルトに関わっていく。
この旅で、シーベルトは蝦夷地の探検家として名を馳せた最上徳内、幕府天文方の高橋作左衛門景保、御殿医土生玄碩、さらに間宮林蔵など様々な人々に会い、情報交換をする。
間宮林蔵が幕府の隠密でもあったということを本書で知った。ネット検索してみると同趣旨の記述を見つけた。こんなことは歴史の教科書には出てこない。
その間宮林蔵が、シーボルトとの関わりに一線を画しながらも、『東韃地方紀行』という幕府に提出した書物の筆写を駒次に許し、シーボルトに取り次ぐことを託す。著者は林蔵に語らせている。
「わしにも、自分がしたことをひとに知ってもらいたいという欲はある。だが、そのことによって迷惑は被りたくない。お上に知られるようなことがあれば、わしは知らぬ存ぜぬで通すから、そのつもりでおることだ」
シーボルトが知りたかった重要な情報の一つが、この間宮林蔵の持つ探検探査情報だったようだ。それは、世界地図の不明な地域を補う情報だったという。この書物がシーボルトの手に渡ったからこそ、間宮海峡という名が世界に知らされたのだ。
科学者としてのシーボルトの活動は、政治的観点からは、スパイ活動に相当するものと見なされる次元がつきまとう。シーボルト自身の認識・思いはどうだったのか・・・・
第三部は、シーボルトが入手した情報を軸としてストーリーが展開する。それが後にシーボルト事件と言われるものになっていく。そこには、シーボルトとそれに関わる人々の行動を、自分たちの思惑・利害で糾弾すべきものに貶めていこうとする力が働いて行くのだ。
そして、シーボルトに関わる様々な人々が捕縛されていく。
もう一つのミステリーは、シーボルトを貶めることを誰がなぜ行おうとしていたのか、ということである。シーボルトの本心はどこにあったのだろうか。
本書は、シーボルト事件について、著者の一つの仮説の提示になっている。
テリアカという南蛮渡来の薬が一役買っているという興味深さがそのミステリーに奥行きを与えている。
うまく組み立てられたストーリーになっていて、最後まで一気に読んでしまった。
さらに、もう一つのミステリーは、本書の底流にある江戸の大火がなぜ起こったのかだろう。
本書では長崎屋源左衛門の妻、おかつの幼なじみとして、占いを行う妙心尼という尼僧を登場させている。この妙心尼が本書を通じて一種の黒子役になっていておもしろい。
また、遠山の金さんとその父、遠山景普の二人が登場してくる。前半では父の景普が一つの要となり、第三部では金さんが最後の要となる。この落としどころが楽しめる部分でもある。このあたりは、史実資料があるのか、著者のフィクションなのか・・・・
出島貿易、オランダ使節の実態、シーボルト事件に興味・関心を喚起させられた小説だった。
印象深い文をいくつか列挙しておく。
*るん「火事はすべてを奪ってしまう」
美鶴「そう。何もかもなくなってしまう。だけど、もし、大事なものを無くしてしまったとしたら、大火事が起きても同じことだと思ってしまうかもしれない」 (p84
*幼い時からカピタンが訪れることに親しんできた。髪の色が違っても肌の色がちがっても、わだかまりなく話してきた。それが、オランダ宿の娘だ。 (p160-161)
*雪の結晶は見た目と違った形をしている。ひとの心も同じかもしれない。外から見ただけでは真の心を読み取ることはできない。 (p283)
*シーボルトは、日本で自分を拘束することになった事件の密告者の名を記すのにためらわなかった。(彼の功績を伝えなければならない)
シーボルトは、事件を経てなお探検家としての男への敬意を失わなかった。ペンを持ち、慎重に記していった。
--Str. Mamiya(seto) 1808
ご一読、ありがとうございます。
↑↑ クリックしていただけると嬉しいです。
本書を読みながら、史実を知りたくて併行して、ネット検索してみた。
江戸の阿蘭陀宿・長崎屋 :青山学院大学名誉教授 片桐一男氏
江戸の火事 :ウィキペディア
江戸の三大火 :「お江戸の科学」科学創造研究所
天和の大火 八百屋お七(やおやおしち)の話 :「歴史の散歩道」
波留麻和解 一名江戸ハルマ :早稲田大学図書館
長崎ハルマ :早稲田大学
雪華図説 / 源利位 [撰] :早稲田大学図書館
本文:
北斎による長崎屋の情景「画本東都遊」:「江戸時代の日蘭交流」
画本東都遊 上、中、下 :早稲田大学図書館
唐人屋敷 :長崎市まちづくり推進室
唐人船 ← 長崎くんち 大黒町・唐人船@八坂神社 :YouTube
カルロス銀貨 ← 文政五年のカルロス銀貨 :「コインの散歩道」
出島 :ウィキペディア
出島 :公式HP
出島 目次 :「街の出島好き(DECIMANIA)のためのホームページ」
長崎の坂道9-皓台寺(こうたいじ):ブログ「忘れ得ぬ景観」
裏山の案内 :海雲山皓臺寺HP
「道富丈吉(輸入物鑑定) 唐物目付」の墓所位置が載っています。
フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト :ウィキペディア
シーボルト :「ぶらり重兵衛の歴史探訪」サイトから
シーボルトの恋文 :「Katsuya no Salon」サイトから
最上徳内 :ウィキペディア
間宮林蔵 :ウィキペディア
高橋景保 :ウィキペディア
鄭 成功 :ウィキペディア
松平康任 :ウィキペディア
会津屋八右衛門 :ウィキペディア
遠山景晋 :ウィキペディア
遠山金四郎 ← 遠山景元 :ウィキペディア
クルーゼンシュテルン世界周航図 :九州大学総合研究博物館のサイトから
同館ホームページ
『日本辺界略図』 高橋景保作 :江戸時代の日蘭交流
シーボルト事件 ::ウィキペディア
シーボルト事件と流出地図 :「ようこそ大船庵へ」
シーボルト記念館
竹島事件 :ウィキペディア
高野長英 :ウィキペディア
高野長英記念館
阿蘭陀通詞 :「長崎遊楽」サイトから
アジサイ :ウィキペディア
「シーボルトとあじさいと牧野富太郎」という小見出しがあります。
あじさい :語源由来辞典
↑↑ クリックしていただけると嬉しいです。