本書には22の茶碗が採りあげられている。
主著者・林屋晴三は「日本陶磁史における茶の湯文化の体系化に尽力してきた」(奥書より)人だという。博物館、美術館などで茶碗を含む陶磁器を観賞するのが好きだが、不明にして著者について本書で初めて意識した。過去、共著などで目にしていたかもしれないが・・・・。茶道には門外漢だが、茶器・茶碗等を観賞するのは好きなので、タイトルに惹かれて読んでみた。
本書は、2007年2月号から2010年12月号まで、月刊誌『家庭画報』に連載された記事を再編集し、「茶碗と七十年 林屋晴三の半生」という対談文を書き下ろしとして加えたものである。
本書の特徴はいくつかある。その特徴を列挙し、多少の読後印象を併記してみたい。
1.林屋晴三の「心に深くしみた好きな茶碗」だけを選んだもの。
自由闊達な審美眼によって選び抜かれたものだけというのがおもしろい。世間一般の名品認識だと採りあげるだろう茶碗で、ここに出てこないものが結構ある。林屋の審美眼がどういうものかを考えるのに最適な本といえるのかもしれない。林屋晴三にとっての「名碗」である。
著者が選んだ名碗をまずは列挙してみよう。
*楽と光悦の茶碗 無一物、ムキ栗、升、時雨、乙御前、不二山
*和物茶碗 志野茶碗: 卯花墻、蓬莱山。 唐津茶碗: 絵唐津菖蒲茶碗、深山路
仁清茶碗: 色絵鱗波文茶碗、蔦の細道
*高麗茶碗 井戸茶碗: 老僧、細川 雨漏茶碗: 古堅手雨漏、蓑虫
柿の蔕茶碗: 毘沙門堂、隼 蕎麦茶碗: 花曇、橘、布引
喜左衛門井戸
2.茶碗の見どころが、林屋の文、あるいは林屋・千宗屋の対話文(これが大多数)、林屋・小堀宗実の対話文(毘沙門堂・隼の章)、そして「喜左衛門井戸」についての三人の対話文で、縦横に語られている点。
茶碗の観賞法をじっくりと学ぶ事ができる。茶碗観賞の入門書として読むことができる。本書では、茶碗の見どころとして、姿形、釉調、土、手取りの重さ、景色、茶碗そのものが醸す器格が語られている。そこには、茶碗の来歴も俎上に載せられてくる。
本文を読んでいて感じたのは、究極的に茶碗を味わうには、その茶碗で茶を喫し、自らの手に取ってみないと駄目であるということだ。言われてみれば、当然かもしれない。博物館や美術館などでの陶磁器観賞には限界があるということになる。せいぜいどこまで疑似体験として茶碗を味わえるかということだろう。だが、何となく茶碗を眺めて、見た気になっていることよりも、数歩でも内に入っていける観賞の観点をじっくり認識できる点が本書の強味だ。
3.写真家・小野祐次の撮った名碗の写真が原寸に近似したサイズで観賞できること。
選び抜かれた22の茶碗がそれぞれの章において、様々な角度から撮られている。原寸に近似したサイズでの横から撮った写真をじっくりと眺めることができる。ほぼ原寸大の茶碗の写真は迫力がある。そして、高台を撮ったもの、茶碗を斜め上から撮ったもの、茶碗の見込みを撮ったものなどが載っている。さらに、茶会の風景、茶碗を観賞する図、床の写真、その他茶器の写真が豊富に載っている。写真だけ見ていても楽しめる。
4.実際の茶会が開かれ、その場で名碗を使用した体験記としてまとめられていること。
名碗が飾り物ではなく活かされたもの、そこから発見されたものとして、対話が進み、また、林屋の文が載っている。茶碗にリアリティが加わり、イメージを浮かべやすくなる。各章には「会記」を記載したページがある。茶人にとっては、このページの読み込みがいい学習材料かつ情報源になることだろう。本席、床、花入、花、釜、水指、茶入、茶碗、茶杓、蓋置、建水、御茶、菓子、器というように列記されている。その品々の取り合わせ及びその一品一品の背景と来歴を知るほどに、そのアレンジメントの妙を味わえるのかもしれない。門外漢の私には、そこまで会席の奥行きを理解できないが。
5.写真に付された文、脚注が茶碗観賞への導きとして有益であること。
本文、対話文とは別に、写真に解説文が付されている。写真とこの解説文を読むだけでも、入門編としては立派に役立つところがよい。またこの説明文は、本文や対話文で採りあげられた内容と当然ながら重なりができている。そこである意味違った切り口からの再確認となり、理解促進の一助になる。
最後に、印象に残る文章を引用しておきたい。(括弧内は私が付記した部分)
*(待庵の写真に付された文)この場所を体験しないで利休論はかたれません。 p13
*道具と点前との関わりがどういうものだったのか。点前の型を絶対視すると、それに合わない道具は使えない、ということになってしまう。後年道具が萎縮していった原因のひとつは、そこにあると思います。 p26
*(ムキ栗について)かつては利休好みの四方茶碗という認識で観ていたのですが違うんですね。こちらの心の向かい方で、新しい発見があるものですね。 p40
*光悦の茶碗を数々観ていて・・・・楽家の人々が茶碗造りの基調としたといえる利休好みの形に、光悦はまったく興味を示していない・・・・織部の発想の自由な表現に大きく共感を抱き、自分の手遊び茶碗も、一椀ずつ自由に思いを込めて造っていたように思われる。p49
*侘び数寄の茶碗の原点は「無一物」のような長次の利休形の茶碗にあり、終極は光悦の自由で個性的な茶碗であったと思う。 p49
*志野の白い長石釉は、桃山時代に初めて日本の陶工が創造した白釉で、中国や朝鮮半島の白釉とは違った質感は、やわらかく、あたたかみがあって、日本人の感性を象徴しているといえるだろう。 p77
*「一井戸、二楽、三唐津」という見方が茶人の間にあった。もちろんそれが茶碗すべてを総括してのものではないが、侘びた風情を好む茶碗観としては、一見識のある捉え方であるといえる。 p96
*(絵唐津菖蒲文茶碗について)畳の上で目の前に置いてみると、茶碗としての味わいがにじみ出てきました。 p101
*仁清の茶陶がなければ、江戸時代の茶陶というものはまことに貧弱なものでしかなかったといっても過言ではなく、また、仁清に私淑して新しい装飾的陶芸を焼造した尾形乾山もいなかったに違いない。 p117
*(色絵鱗波文茶碗について)切り掛けとか、掛け切りといっている釉切れは、もちろん偶然ではなく意識してやっているんですね。自然に流れたように見せているけれどね。すべて、意図した意匠で、そうでないとこういう装飾性を高めた世界は創れない。 p121
*日本の陶磁における装飾芸術の萌芽が仁清じゃないかな。織部の時代の慶長の装飾性とは違うんですよ。 p125
*茶の湯の茶碗、なかんずく侘び数寄の場で見立てられ、使われてきた茶碗というものは、茶を喫してこそ、その味わいがわかるもので、これはどうしようもないことである。・・・日常から離れた場で喫してこそ、心から茶碗と語らうことができるようなのである。人間の心とは面白いものだと思う。 p157
*「喜左衛門」には絶対的な存在感があるでしょう。ところが、「古堅手雨漏」には、そういう絶対的存在感とはもっと違ったふくよかさや豊かさを感じますね。 p161
*(橘について)手に取って、ばちっとくる手取りのある茶碗はいいですよ。高台からの立ち上がりからこのへん(腰まわり)の土の残り方なんです。・・・・すべてバランスです。・・・・・ちょっと手に残る重たさ、取りに行ったときに人が手に加える力よりやや重い。それがいいんです。 p205
*天目茶碗というものはすべて画一的な形に成形されていて、その姿には井戸茶碗のような独特の風格はまったくない。 p212
*茶碗という器に大いに感情を移入して、茶碗を観賞するようになった侘び数寄の美意識、焼物としてはいわば雑器に等しい粗相なものではあるが、言葉に尽くしがたい風格を備えた井戸茶碗に感応したのであった。 p213
ご一読ありがとうございます。
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ネット検索で、茶碗にどれだけアクセスできるか、試してみた。一覧にしておきたい。
赤楽茶碗(無一物)〈長次郎作/〉:文化遺産オンライン
頴川美術館
「収蔵品の特色」の項目に、「無一物」の掲載あり
黒楽茶碗「ムキ栗」 長次作 :「へうげもの名品名席」NHK
第19回の説明のところに載っています。
道入黒楽茶碗 銘 升 :「徳川美術館 茶の湯名碗」
光悦への憧憬 銘「時雨、銘「乙御前」 :「森川如春庵の世界」名古屋市立美術館
ページの「第三章 如春庵と茶の湯」の箇所に
国宝・白楽茶碗 銘 不二山 本阿弥光悦作 :「サンリツ服部美術館」HP
志野茶碗 銘卯花墻 :「三井記念美術館」HP
出光美術館「志野と織部」 :「とーるブロ」
志野茶碗「蓬莱山」個人蔵 ここにも「卯花墻」の写真が一緒に。
絵唐津菖蒲茶碗 田中丸コレクション名品図録 :「うまか陶」
古唐津 奥高麗茶碗 銘 深山路 :「鶴田純久の章」HP
色絵鱗波文茶碗〈仁清作/〉 :「文化遺産オンライン」
北村文華財団 北村美術館
所蔵品 重文 仁清作色絵鱗波文茶碗
野々村仁清『色絵蔦の細道茶碗』 (特別展 楽美術館):「京都で遊ぼう」
老僧 個井戸茶碗 :「鶴田純久の章」HP
【重要文化財】 井戸茶碗 銘 細川 :「畠山記念館」HP
古堅手(かたで)雨漏茶碗 :「根津美術館」HP
雨漏茶碗 :「文化遺産オンライン」
雨漏茶碗 銘 蓑虫 :「文化遺産オンライン」
柿の蔕茶碗(銘 毘沙門堂)東京 畠山美術館 :「=蔵絶閣= 茶器」
柿の蔕茶碗(銘 毘沙門堂)東京 畠山美術館 :「=蔵絶閣= 茶器」
隼 青井戸茶碗 :「鶴田純久の章」HP
蕎麦茶碗 銘 花曇 「心に残る名碗」 :「ふくちゃんの陶芸奮闘記」
6月2日の随筆記事写真に。
また、5月25日記事に「大井戸茶碗 銘 喜左衛門井戸」
5月28日記事に「志野茶碗 銘 卯花墻」
名器「井戸の茶碗」:「落語の舞台を歩く」
大井戸茶碗・喜左衛門(国宝)
喜左衛門井戸茶碗を見られました。:「設計アトリエ日記」
国宝「大井戸茶碗 銘喜左衛門」:Photo
楽焼 楽歴代(収蔵作品) :「楽美術館」HP
楽茶碗 :「茶道入門」
高麗茶碗 :「茶道入門」
柿の蔕茶碗 :「茶道入門」
井戸茶碗 :「茶道入門」
茶碗 2号館 茶道具について :「Himeno Club Art Museum」
<高台学会> HP
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主著者・林屋晴三は「日本陶磁史における茶の湯文化の体系化に尽力してきた」(奥書より)人だという。博物館、美術館などで茶碗を含む陶磁器を観賞するのが好きだが、不明にして著者について本書で初めて意識した。過去、共著などで目にしていたかもしれないが・・・・。茶道には門外漢だが、茶器・茶碗等を観賞するのは好きなので、タイトルに惹かれて読んでみた。
本書は、2007年2月号から2010年12月号まで、月刊誌『家庭画報』に連載された記事を再編集し、「茶碗と七十年 林屋晴三の半生」という対談文を書き下ろしとして加えたものである。
本書の特徴はいくつかある。その特徴を列挙し、多少の読後印象を併記してみたい。
1.林屋晴三の「心に深くしみた好きな茶碗」だけを選んだもの。
自由闊達な審美眼によって選び抜かれたものだけというのがおもしろい。世間一般の名品認識だと採りあげるだろう茶碗で、ここに出てこないものが結構ある。林屋の審美眼がどういうものかを考えるのに最適な本といえるのかもしれない。林屋晴三にとっての「名碗」である。
著者が選んだ名碗をまずは列挙してみよう。
*楽と光悦の茶碗 無一物、ムキ栗、升、時雨、乙御前、不二山
*和物茶碗 志野茶碗: 卯花墻、蓬莱山。 唐津茶碗: 絵唐津菖蒲茶碗、深山路
仁清茶碗: 色絵鱗波文茶碗、蔦の細道
*高麗茶碗 井戸茶碗: 老僧、細川 雨漏茶碗: 古堅手雨漏、蓑虫
柿の蔕茶碗: 毘沙門堂、隼 蕎麦茶碗: 花曇、橘、布引
喜左衛門井戸
2.茶碗の見どころが、林屋の文、あるいは林屋・千宗屋の対話文(これが大多数)、林屋・小堀宗実の対話文(毘沙門堂・隼の章)、そして「喜左衛門井戸」についての三人の対話文で、縦横に語られている点。
茶碗の観賞法をじっくりと学ぶ事ができる。茶碗観賞の入門書として読むことができる。本書では、茶碗の見どころとして、姿形、釉調、土、手取りの重さ、景色、茶碗そのものが醸す器格が語られている。そこには、茶碗の来歴も俎上に載せられてくる。
本文を読んでいて感じたのは、究極的に茶碗を味わうには、その茶碗で茶を喫し、自らの手に取ってみないと駄目であるということだ。言われてみれば、当然かもしれない。博物館や美術館などでの陶磁器観賞には限界があるということになる。せいぜいどこまで疑似体験として茶碗を味わえるかということだろう。だが、何となく茶碗を眺めて、見た気になっていることよりも、数歩でも内に入っていける観賞の観点をじっくり認識できる点が本書の強味だ。
3.写真家・小野祐次の撮った名碗の写真が原寸に近似したサイズで観賞できること。
選び抜かれた22の茶碗がそれぞれの章において、様々な角度から撮られている。原寸に近似したサイズでの横から撮った写真をじっくりと眺めることができる。ほぼ原寸大の茶碗の写真は迫力がある。そして、高台を撮ったもの、茶碗を斜め上から撮ったもの、茶碗の見込みを撮ったものなどが載っている。さらに、茶会の風景、茶碗を観賞する図、床の写真、その他茶器の写真が豊富に載っている。写真だけ見ていても楽しめる。
4.実際の茶会が開かれ、その場で名碗を使用した体験記としてまとめられていること。
名碗が飾り物ではなく活かされたもの、そこから発見されたものとして、対話が進み、また、林屋の文が載っている。茶碗にリアリティが加わり、イメージを浮かべやすくなる。各章には「会記」を記載したページがある。茶人にとっては、このページの読み込みがいい学習材料かつ情報源になることだろう。本席、床、花入、花、釜、水指、茶入、茶碗、茶杓、蓋置、建水、御茶、菓子、器というように列記されている。その品々の取り合わせ及びその一品一品の背景と来歴を知るほどに、そのアレンジメントの妙を味わえるのかもしれない。門外漢の私には、そこまで会席の奥行きを理解できないが。
5.写真に付された文、脚注が茶碗観賞への導きとして有益であること。
本文、対話文とは別に、写真に解説文が付されている。写真とこの解説文を読むだけでも、入門編としては立派に役立つところがよい。またこの説明文は、本文や対話文で採りあげられた内容と当然ながら重なりができている。そこである意味違った切り口からの再確認となり、理解促進の一助になる。
最後に、印象に残る文章を引用しておきたい。(括弧内は私が付記した部分)
*(待庵の写真に付された文)この場所を体験しないで利休論はかたれません。 p13
*道具と点前との関わりがどういうものだったのか。点前の型を絶対視すると、それに合わない道具は使えない、ということになってしまう。後年道具が萎縮していった原因のひとつは、そこにあると思います。 p26
*(ムキ栗について)かつては利休好みの四方茶碗という認識で観ていたのですが違うんですね。こちらの心の向かい方で、新しい発見があるものですね。 p40
*光悦の茶碗を数々観ていて・・・・楽家の人々が茶碗造りの基調としたといえる利休好みの形に、光悦はまったく興味を示していない・・・・織部の発想の自由な表現に大きく共感を抱き、自分の手遊び茶碗も、一椀ずつ自由に思いを込めて造っていたように思われる。p49
*侘び数寄の茶碗の原点は「無一物」のような長次の利休形の茶碗にあり、終極は光悦の自由で個性的な茶碗であったと思う。 p49
*志野の白い長石釉は、桃山時代に初めて日本の陶工が創造した白釉で、中国や朝鮮半島の白釉とは違った質感は、やわらかく、あたたかみがあって、日本人の感性を象徴しているといえるだろう。 p77
*「一井戸、二楽、三唐津」という見方が茶人の間にあった。もちろんそれが茶碗すべてを総括してのものではないが、侘びた風情を好む茶碗観としては、一見識のある捉え方であるといえる。 p96
*(絵唐津菖蒲文茶碗について)畳の上で目の前に置いてみると、茶碗としての味わいがにじみ出てきました。 p101
*仁清の茶陶がなければ、江戸時代の茶陶というものはまことに貧弱なものでしかなかったといっても過言ではなく、また、仁清に私淑して新しい装飾的陶芸を焼造した尾形乾山もいなかったに違いない。 p117
*(色絵鱗波文茶碗について)切り掛けとか、掛け切りといっている釉切れは、もちろん偶然ではなく意識してやっているんですね。自然に流れたように見せているけれどね。すべて、意図した意匠で、そうでないとこういう装飾性を高めた世界は創れない。 p121
*日本の陶磁における装飾芸術の萌芽が仁清じゃないかな。織部の時代の慶長の装飾性とは違うんですよ。 p125
*茶の湯の茶碗、なかんずく侘び数寄の場で見立てられ、使われてきた茶碗というものは、茶を喫してこそ、その味わいがわかるもので、これはどうしようもないことである。・・・日常から離れた場で喫してこそ、心から茶碗と語らうことができるようなのである。人間の心とは面白いものだと思う。 p157
*「喜左衛門」には絶対的な存在感があるでしょう。ところが、「古堅手雨漏」には、そういう絶対的存在感とはもっと違ったふくよかさや豊かさを感じますね。 p161
*(橘について)手に取って、ばちっとくる手取りのある茶碗はいいですよ。高台からの立ち上がりからこのへん(腰まわり)の土の残り方なんです。・・・・すべてバランスです。・・・・・ちょっと手に残る重たさ、取りに行ったときに人が手に加える力よりやや重い。それがいいんです。 p205
*天目茶碗というものはすべて画一的な形に成形されていて、その姿には井戸茶碗のような独特の風格はまったくない。 p212
*茶碗という器に大いに感情を移入して、茶碗を観賞するようになった侘び数寄の美意識、焼物としてはいわば雑器に等しい粗相なものではあるが、言葉に尽くしがたい風格を備えた井戸茶碗に感応したのであった。 p213
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赤楽茶碗(無一物)〈長次郎作/〉:文化遺産オンライン
頴川美術館
「収蔵品の特色」の項目に、「無一物」の掲載あり
黒楽茶碗「ムキ栗」 長次作 :「へうげもの名品名席」NHK
第19回の説明のところに載っています。
道入黒楽茶碗 銘 升 :「徳川美術館 茶の湯名碗」
光悦への憧憬 銘「時雨、銘「乙御前」 :「森川如春庵の世界」名古屋市立美術館
ページの「第三章 如春庵と茶の湯」の箇所に
国宝・白楽茶碗 銘 不二山 本阿弥光悦作 :「サンリツ服部美術館」HP
志野茶碗 銘卯花墻 :「三井記念美術館」HP
出光美術館「志野と織部」 :「とーるブロ」
志野茶碗「蓬莱山」個人蔵 ここにも「卯花墻」の写真が一緒に。
絵唐津菖蒲茶碗 田中丸コレクション名品図録 :「うまか陶」
古唐津 奥高麗茶碗 銘 深山路 :「鶴田純久の章」HP
色絵鱗波文茶碗〈仁清作/〉 :「文化遺産オンライン」
北村文華財団 北村美術館
所蔵品 重文 仁清作色絵鱗波文茶碗
野々村仁清『色絵蔦の細道茶碗』 (特別展 楽美術館):「京都で遊ぼう」
老僧 個井戸茶碗 :「鶴田純久の章」HP
【重要文化財】 井戸茶碗 銘 細川 :「畠山記念館」HP
古堅手(かたで)雨漏茶碗 :「根津美術館」HP
雨漏茶碗 :「文化遺産オンライン」
雨漏茶碗 銘 蓑虫 :「文化遺産オンライン」
柿の蔕茶碗(銘 毘沙門堂)東京 畠山美術館 :「=蔵絶閣= 茶器」
柿の蔕茶碗(銘 毘沙門堂)東京 畠山美術館 :「=蔵絶閣= 茶器」
隼 青井戸茶碗 :「鶴田純久の章」HP
蕎麦茶碗 銘 花曇 「心に残る名碗」 :「ふくちゃんの陶芸奮闘記」
6月2日の随筆記事写真に。
また、5月25日記事に「大井戸茶碗 銘 喜左衛門井戸」
5月28日記事に「志野茶碗 銘 卯花墻」
名器「井戸の茶碗」:「落語の舞台を歩く」
大井戸茶碗・喜左衛門(国宝)
喜左衛門井戸茶碗を見られました。:「設計アトリエ日記」
国宝「大井戸茶碗 銘喜左衛門」:Photo
楽焼 楽歴代(収蔵作品) :「楽美術館」HP
楽茶碗 :「茶道入門」
高麗茶碗 :「茶道入門」
柿の蔕茶碗 :「茶道入門」
井戸茶碗 :「茶道入門」
茶碗 2号館 茶道具について :「Himeno Club Art Museum」
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