遊心逍遙記

読書三昧は楽しいひととき。遊心と知的好奇心で本とネットを逍遥した読後印象記です。一書がさらに関心の波紋を広げていきます。

『Curious George and the Birthday Surprise』 MARGRET & H.A.REY Houghton Mifflin Company

2022-08-28 14:26:42 | レビュー
『Curious George』シリーズのランダムに選んだ2冊目。英語版絵本で、2003年の出版。「Read-Aloud ebook」なので、ページを繰って絵を見ながら、本文のナレーションを聞くことができる。ナレーションのスピードは前作と同じであり、読まれている単語が次々にハイライトされていく。
 絵本の絵については、Illustrated in the style of H.A.Rey by Martha Weston と記されている。 H.A.REY の好みのスタイルでという点は同じだが、Martha Weston という画家が描いている。

 黄色帽子の男が、朝食の時に、友達のジョージ(小さなモンキー)に「今日は特別の日なんだ。ちょっとしたサプライズを考えていて、大凡は準備できた」と語りかけた後、おとなしくしているんだよ、と言って外出していく。
 好奇心旺盛なジョージは、部屋に準備されているものを次々に手に取り眺めていく。
 キッチンからは良い匂いがする。勿論、ジョージはキッチンへ。スポンジケーキは焼き上がていて、ケーキに糖衣をかぶせる用意が調えられていた。ジョージはお手伝いをしようと思いつく。ミキサーを使っての糖衣を準備し始めた・・・・。それが大失敗に・・・・。お手伝いのつもりで始めたジョージの困惑状況を描く絵がおもしろい。

 この絵本で、frost という単語の別の意味を学んだ。ケーキ作りを趣味とする人には常識かもしれないが、食べるのが専門の私には、「(ケーキに)糖衣をかぶせる」という普段使うことのない意味。アメリカでは frost だが、イギリスでは ice という単語を使うとか。念の為に ice を辞書で引くとちゃんとこの語義が載っていた。
 ケーキ作りのページをちょっと覗くと、クリームを塗るという表現が使われるようだ。

 ジョージは犯した失敗への対策を思いつく。それはどんな策か? お楽しみ。

 黄色帽子の男は、パーティを計画していたのだ。大勢の人々がパーティにやって来る。
 楽しいジョージ。最後に黄色帽子の男がサプライズの品を持ってパーティの部屋に登場する・・・・というストーリー。サプライズとは何か? お楽しみに!

 絵と本文は22ページというボリュームのお話。
 パーティの雰囲気が楽しい絵本。
 英文は比較的優しい文章なので、読みやすいし聞き取りやすい。
 ちょっと一冊読んだ気になれるのがやはりいい。
 
 ご一読ありがとうございます。

こちらもお読みいただけるとうれしいです。
『Curious George Goes to a Movie』 MARGRET & H.A.REY Houghton Mifflin Company
「Cinderella」 Retold by Casey Malarcher illustrated bu Necder Yilmaz Compass Publishing
THE LION KING Adapted by Kathryn Collins Disney PRESS