2月23日(4名)
小口泰與
あぜ道をすたすたありく春の星★★★
囀りの朝朝聞こゆ庭の木木★★★
枝枝を翔けて雲雀のありどころ★★★
囀りの朝朝聞こゆ庭の木木★★★
枝枝を翔けて雲雀のありどころ★★★
多田有花
街歩く余寒の風を身に受けて★★★
春浅き星を見上げて夜歩く★★★
早春の朝日が部屋に入り初めし★★★
春浅き星を見上げて夜歩く★★★
早春の朝日が部屋に入り初めし★★★
桑本栄太郎
<京都四条大橋界隈より>
鴨川のはるか北山はだれ雪★★★★
そぞろ行く花見小路や春の雪★★★
せせらぎに春の鷺立つ高瀬川★★★
鴨川のはるか北山はだれ雪★★★★
そぞろ行く花見小路や春の雪★★★
せせらぎに春の鷺立つ高瀬川★★★
土橋みよ
川波のきらめき揺るる春隣★★★★
山茶花のこぼるる小径ひとり掃く★★★
冬日差し水路の壁はキラキラと★★★
山茶花のこぼるる小径ひとり掃く★★★
冬日差し水路の壁はキラキラと★★★
2月22日(5名)
小口泰與
あわあわと風を巻きたる半仙戯★★★
春ショール雲のあわいに日を沈め
春ショール雲のあわいに日を沈め
「雲」は比喩と思いますが、曖昧です。(髙橋正子)
大利根の荒ぶる波や春の風邪★★★
大利根の荒ぶる波や春の風邪★★★
多田有花
われ知らぬ間に降りぬ春の雪★★★★
知らぬ間に春の雪の降りいたり(正子添削)
「われ知らぬ」の「われ」が強すぎるので、なくていいのではないですか。(髙橋正子)
光明るしいかに余寒の厳しくも★★★
天皇の驚く余寒の続きおり★★★
光明るしいかに余寒の厳しくも★★★
天皇の驚く余寒の続きおり★★★
森下朋子
久々のお洒落ババ友針供養(原句)
お洒落して友も来ており針供養(正子)
雀群れパンくず啄む土匂う(原句)
雀らの啄む春の土匂う(正子添削①)
パンくずを啄む雀ら春の土(正子添削②)
季語がないので季語を入れました。(髙橋正子)
サァ散歩老犬老女に山笑う★★★
サァ散歩老犬老女に山笑う★★★
廣田洋一
大仏に合格祈る高校生★★★
残る鴨番の水脈を残しおり(原句)
残る鴨番の水脈を残しおり(原句)
残る鴨番の水脈を残しけり(正子添削)
元の句で、間違いではありませんが、詠嘆の気持ちをいれました。(髙橋正子)
白梅に紅梅の枝絡み合い★★★
白梅に紅梅の枝絡み合い★★★
桑本栄太郎
どうだんの枝の芽ぐみや稚けなく★★★
この句が惜しいのは、「芽ぐみと」「稚けなく」が同じ様子になっていることです。色などに気づかれませんでしか。(髙橋正子)
沈丁花のつぼみふくらむバス停に★★★
土曜日のブラスの音色春きざす ★★★
土曜日のブラスの音色春きざす ★★★
2月21日(2名)
小口泰與
冴返る上州風の甚だし★★★
東はやあまねく春の陽ざしかな★★★
足裏に春の音色を聴きに★★★
東はやあまねく春の陽ざしかな★★★
足裏に春の音色を聴きに★★★
桑本栄太郎
一羽とて水脈の長きや残り鴨(原句)
「とて」が理屈っぽいので添削しましたが、一羽の残り鴨なのでしょうか。(髙橋正子)
水脈長く引きて一羽の残り鴨(正子添削)
うつし世を厭うて居りぬ鳰潜る★★★
ようやくに綻び来たり梅一輪★★★
いつも懇切にご指導いただき有難うございます。
2月22日の「残る鴨」の句を添削して頂き有難う御座います。けりの方が響きが良いですね。
今後とも宜しくご指導の程お願い申し上げます。
春ショールの句をご指導いただき有難う御座いました。大変勉強になりました。
今後ともよろしくご指導のほどお願い申し上げます。