◆自由な投句箱/花冠発行所◆

主宰:高橋正子・管理:高橋句美子・西村友宏

2月21日~2月28日

2025-02-22 02:52:04 | Weblog
2月23日(4名)

小口泰與
あぜ道をすたすたありく春の星★★★
囀りの朝朝聞こゆ庭の木木★★★
枝枝を翔けて雲雀のありどころ★★★

多田有花
街歩く余寒の風を身に受けて★★★
春浅き星を見上げて夜歩く★★★
早春の朝日が部屋に入り初めし★★★

桑本栄太郎
<京都四条大橋界隈より>
鴨川のはるか北山はだれ雪★★★★
そぞろ行く花見小路や春の雪★★★
せせらぎに春の鷺立つ高瀬川★★★

土橋みよ
川波のきらめき揺るる春隣★★★★
山茶花のこぼるる小径ひとり掃く★★★
冬日差し水路の壁はキラキラと★★★

2月22日(5名)

小口泰與
あわあわと風を巻きたる半仙戯★★★
春ショール雲のあわいに日を沈め
「雲」は比喩と思いますが、曖昧です。(髙橋正子)
大利根の荒ぶる波や春の風邪★★★

多田有花
われ知らぬ間に降りぬ春の雪★★★★
知らぬ間に春の雪の降りいたり(正子添削)
「われ知らぬ」の「われ」が強すぎるので、なくていいのではないですか。(髙橋正子)
光明るしいかに余寒の厳しくも★★★
天皇の驚く余寒の続きおり★★★

森下朋子
久々のお洒落ババ友針供養(原句)
お洒落して友も来ており針供養(正子)

雀群れパンくず啄む土匂う(原句)
雀らの啄む春の土匂う(正子添削①)
パンくずを啄む雀ら春の土(正子添削②)

季語がないので季語を入れました。(髙橋正子)
サァ散歩老犬老女に山笑う★★★

廣田洋一
大仏に合格祈る高校生★★★
残る鴨番の水脈を残しおり(原句)
残る鴨番の水脈を残しけり(正子添削)
元の句で、間違いではありませんが、詠嘆の気持ちをいれました。(髙橋正子)
白梅に紅梅の枝絡み合い★★★

桑本栄太郎
どうだんの枝の芽ぐみや稚けなく★★★
この句が惜しいのは、「芽ぐみと」「稚けなく」が同じ様子になっていることです。色などに気づかれませんでしか。(髙橋正子)
沈丁花のつぼみふくらむバス停に★★★
土曜日のブラスの音色春きざす ★★★

2月21日(2名)

小口泰與
冴返る上州風の甚だし★★★
東はやあまねく春の陽ざしかな★★★
足裏に春の音色を聴きに★★★

桑本栄太郎
一羽とて水脈の長きや残り鴨(原句)
「とて」が理屈っぽいので添削しましたが、一羽の残り鴨なのでしょうか。(髙橋正子)

水脈長く引きて一羽の残り鴨(正子添削)

うつし世を厭うて居りぬ鳰潜る★★★
ようやくに綻び来たり梅一輪★★★
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2 コメント

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御礼 (廣田洋一)
2025-02-24 07:47:27
高橋正子先生
いつも懇切にご指導いただき有難うございます。
2月22日の「残る鴨」の句を添削して頂き有難う御座います。けりの方が響きが良いですね。
今後とも宜しくご指導の程お願い申し上げます。
返信する
御礼 (小口泰與)
2025-02-24 08:17:45
高橋正子先生
春ショールの句をご指導いただき有難う御座いました。大変勉強になりました。
今後ともよろしくご指導のほどお願い申し上げます。
返信する

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