※当季雑詠3句(冬の句)を<コメント欄>にお書き込みください。
※投句は、一日1回3句に限ります。
※登録のない俳号やペンネームでの投句は、削除いたします。(例:唐辛子など)
※★印の基準について。
「心が動いている」句を良い句として、★印を付けています。
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今日の俳句『現代俳句一日一句鑑賞』(髙橋正子著)より
名前の右端に🌸の印が付いている句は、(現)または(元)花冠会員の句
名前の右端に🍁の印が付いている句は、花冠に縁の深い方の句
12月20日
★冬菊のまとふはおのがひかりのみ 水原 秋櫻子(みずはら しゅうおうし)
12月19日
★枯草の一人の幅の径下る 篠原 梵(しのはら ぼん)🍁
12月18日
★たっぷりの真水に冬菜解かれけり 脇 美代子(わき みよこ)🌸
12月17日
★玻璃越の凩の顔とわかれたり 加藤 楸邨(かとう しゅうそん)
12月16日
★今ぬぎし足袋冷やゝかに遠きもの 細見 綾子(ほそみ あやこ)
12月15日
★立ちしものに光りを注ぎ冬満月 碇 英一(いかり えいいち)🌸
12月14日
さむきわが影とゆき逢う街の角 加藤 楸邨(かとう しゅうそん)
12月13日
★冬曙六人の病床うかびそむ 石田 波郷(いしだ はきょう)
12月12日
★咳の子のなぞなぞあそびきりもなや 中村 汀女(なかむら ていじょ)
12月11日
★きしあとわが白息の豊かなる 橋本多佳子(はしもと たかこ)
もとは「古暦予定は多く晦日まで」を投句するつもりでした。
初歩的なミスでご迷惑をお掛けしました。
このような事が無いように気を付けます。
白樺の群落吹雪に抗しけり
新雪の古雪に陸ぶ銀世界
★地蔵堂慈悲の祈りを冬空に
★積もりたる銀杏落葉の光りをり
★大ぶりなポプラ落葉を踏み行けり
★宍道湖に水鳥来たる石鼎忌
雲晴れて初雪輝く北の峰
疼痛に冬という字のありにけり
★氷柱より落つる水滴池の端
★目裏に沼の氷柱を仕舞いけり
★冬菊の金網塀をこぼれ咲く
★満天星つつじの燃える如くや冬紅葉
パネルヒーターに膝入れて極楽に
昼前の運動も兼ね日向ぼこ
★園児らの髪の毛乱る虎落笛
★銀杏降る赤き鳥居の周りにも
★冬日背に歩みつづける遊歩道
★柚子の黄の冬日占め居り庭の隅
大霜や車の列が橋渡る
手袋をつけて打ちけるキーボード
冬ぬくし贈られし手に脳パズル
★鳥の来て冬芽つんつん朝まだき
★蜜柑もぐ悪餓鬼どもの集う間に
冬駅の汽笛は線路を走りけり
各停のまくら木昏き枯葎
★ビル谷間透き通りたり冬の月
★逝きし人の面影浮かべ冬の月
★ひと風に吹き寄せらるる枯葉かな
★ゑのころの枯れて彷徨う風の向き
極月の月を見上げて夜の散歩
白金懐炉布団に入れて眠りけり
★枝垂れ木にこぶの如きや寒雀
★羽ばたきし鴛鴦の雄見事なり
★吹かれきし木の葉も共に掃きにけり
★回転寿司まず取りたるは鮪鮨
★南座にまねき上がりぬ酢茎買う
★渋滞の川端通りの冬木かな
水仕事にお湯は使わず真冬にも
短日の入日が窓を輝かす
★枝垂れ木にこぶの如きや寒雀
★羽ばたきし鴛鴦の雄見事なり
口中に溶ける冷たきチョコレート
スーパーに車びっしり年の暮
★てっぺんに金星光る大聖樹
★電飾のトナカイ走るクリスマス
★夕暮れの髪膚に浴びし空っ風
★友と居て言葉飛び去る空っ風
★寿司折りの鮪一貫際立てり
★生垣の山茶花映える大手門
★あおぞらに点すようなり木守柿
★寒波来る朝の夢見のつづきけり
陽を浴びる落葉を踏みて歩く道
聖樹立つひと年長くも短くも
★冬翡翠の目もあやに岩の上
★赤城より強き打球や空っ風
★想い出の遠くなり居り冬かすみ
★敷き詰める銀杏落葉の芝生かな
★神棚の榊取替え注連飾る
★日めくりの暦売りたる古本屋
冬晴れに窓開け放ち掃除する
稜線の日ごとに透けて冬なかば
★妻目ざとく冬翡翠を見つけたり
★群竹を縦横無尽に空っ風
●山眠る湖底のウグイもこんこんと
●水抜を怠るなかれ冬籠
★嶺の端の茫洋たりぬ冬かすみ
★跳びながら飛び去りゆけり冬の鵯
十二月の枝に吊られしポットハンガー
ジャングルジムの中より見上げ冬の空
★焚火せる老いの二人の夕間暮れ
★旋回の鳶の光れる沼の上
★両隣クリスマスリース飾られし
★AIの鳴らす鐘の音クリスマス
★あけぼのの枯葉ににじむ朝日かな
★この朝の深山はかぶる雪帽子
★黄明りの日蔭なればや石蕗の花
★冬うららゆるび流るる飛機の雲
★友二人鮪づくしの昼餉かな
★香に惹かれ寄り道をする枇杷の花
葉も少し赤さ加えて実南天
銀の馬車道赤さを増しぬ実南天
★枯薄風に背筋をぴんとせり
★あけぼのの冬の小沼に鳥の声