広島旅行
4月25・26日、息子と共に広島市に出かけた。目的はサザンのコンサートを見るため。翌日の観光場所を「広島平和公園と記念資料館」と決めた。爽やかな青空のもと、平和橋を渡り、正面から入った。
私の生まれ育った島には「盆踊り」が大変熱心だった。「手踊り」「宮島心中」「花笠おどり」「伊予漫才」と子供達が踊る踊りがあった。傘を持ったり扇子を回したり花笠で舞ったり・・・・。黄色の着物に青の手負と腰巻を少し出し、愛らしい出で立ちで踊っていた。昭和29年頃の風景だ。その頃瀬戸内海の文化や伝統の催しものが開催されていて、私が参加したのは「広島球場」でのイベントだった。島の老若男女が小さな船に乗り込み広島球場に向かった。踊りの披露までの時間があったので大人に連れられ「原爆ドーム」へ入った。もうすぐ夜になるころの時間だった。うす暗い空間の中で負傷された軍人さんが大勢いて物乞いをされたいた。大勢の人がドームの中を行きかっていた。
6歳の私には戦争も原爆の意味も解らず怖くて「二度と来たくない場所」となった。
今日は柵越しに「原爆ドーム」を見た。63歳になった私は今・・・・。この場所の意味を知らなければ、考えなければと思い資料館に足を運んだ。13才の子供達までもが国の強制労働をさせられたいた。そして被爆・・・・・・。
今日の青空の下で「平和の火」は無垢の色で灯り続けていた。此処に来てよかった。(息子は私より熱心に悲惨な資料に向かい合っていた)