『世界を売った男』の発表後、そんなに期間を空けずして新しいアルバム『ハンキー・ドリー』(1971年)を発表しました。
実のところ、このアルバムを買ったのは2年ぐらい前かな?ネットで”英国でもっとも優れたロックの曲”みたいな?題で〈Life On Mars?〉がその栄誉に輝いていた記事を観て、これは聴かないといけないでしょうってことになり聴き始めました。
(美しい?ジャケット)
先ずはじめに、サウンドが全体的に安定しているので落ち着いて聞けます。それまでは、どこか荒々しくアンバランスな音だったように感じどこかそわそわして聴いていたような・・・
1曲目<チェンジズ>これはおなじみの曲です。”チュ・チュ・チェ・チェンジズ~”のサビのフレーズが印象的で1度聞いたら頭にこびり付きます。
2曲目<ユー・プリティ・シングス>イントロのピアノのメロディが素敵です。次作のジギーへ繋がる重要な曲だと思います。このピアノの演奏者は、かのリック・ウエイクマンか?!
3曲目<8行詩>漢文のようなタイトル、<チェンジズ>をスローテンポにしたような曲、でも説得力がある。
4曲目<火星の生活>本当に美しい曲です。ピアノが素晴らしいし、ストリングスがバックを彩り、ボウイの甲高いヴォーカルに魂を揺さぶられます。
5曲目<クークス>のどかな田舎に居るような感じを受ける曲です。カントリーソングかな?
6曲目<流砂>中間のストリングスが、ザ・ローリング・ストーンズの<シーズ・ア・レインボウ>みたいで美しい。
7曲目<フィル・ユア・ハート>ミュージカルのようなテンポがユニークである。ボウイはいろんな曲が書けることが証明できますね。
8曲目<アンディ・ウォーホール>いきなりフォークである!サビ部分で”アンディ・ウォーホール”を何度も称えているようだ・・・
9曲目<ボブ・ディランに捧げる歌>そしてこのアルバムで一番気になる曲が登場する。ボウイが、ディランを意識していたとは?1966年にディランは英国で演奏をしている。ボウイは実のところ、この時のディランのLIVEを観たのだろう?そしてその強烈な曲群たちに感銘を受けたに違いない!
10曲目<クイーン・ビッチ>1971年と言えば、ザ・ローリング・ストーンズは『ステッキー・フィンガーズ』を世に出し、そのジャケット・デザインは、アンディ・ウォーホール!<ビッチ>って曲もこのアルバムにあるし?<クイーン・ビッチ>はその返答曲か?ギターリフが非常にかっこいいっすよ。
11曲目<ザ・ビューレイ・ブラザーズ>よくわからないが、妙に心の琴線が揺れる不思議な曲だ。何を歌っているにだろうか?(歌詞カードを見ればいいのだろうが・・・)
<びっくりドンキー>もビートルズの曲ばかりじゃなく、たまには、デヴィッド・ボウイの曲を流す店もあればいいのになぁ~と。”チュ・チュ・チェ・チェンジズ~”