モンスターのようなアルバム『ジギー・スターダスト』の発表後に、ボウイは、ワールド・ツアーを行う。
その最中に完成させたのが、6作目『アラジン・セイン』(1973年)である。
1曲目<あの男を注意しろ>慌ただしいロックン・ロールで幕が上がります。まるでライヴ演奏を聴いてるかのような臨場感でご機嫌な曲です!
2曲目<アラジン・セイン>一変してスローテンポな曲調になり、ピアノの音色がこれまた美しい。タイトルの”アラジン・セイン”のこと歌っているが・・・後半のJAZZ調の演奏も聴きどころです。
3曲目<ドライヴ・インの土曜日>この記事も土曜日に書いていますが、今日は、ドライヴは考えていません。少し気だるい感じの曲です。どことなくボブ・ディランの影が・・・
4曲目<デトロイトでのパニック>リフがするどいギターのイントロ!躍動するベースフレーズ!アメリカ・ツアー中のパニックを歌っているのか?”パイック・イン・デトロイト”は聞き取れます。
5曲目<気のふれた男優>グラム・ロック満載のギターリフだ!Tレックスとグラム・ロック席巻したまさにその絶頂期の楽曲である。間奏のハーモニカがブルージでいかしている。
LPでは、ここからB面
6曲目<時間>ピンク・フロイドの”タイム”と言う曲がありますが、これは別の曲。どこかミュージカルのような感じのメロディが始まりますが、後半は狂気の中を彷徨うがごとく歌われます。ラストのギターソロが花火のような感じを受けます。
7曲目<プリティエスト・スター>ミディアム・テンポの曲。アルバムの中で一番楽しそうに歌っているように聴こえます。
8曲目<夜をぶっとばせ>ご存じ、ザ・ローリング・ストーンズのヒット曲!ボウイは、次作でカヴァー曲だけのアルバムを発売します。ロキシー・ミュージックのブライアン・フェリーもそうだけど、ボウイも思い入れのスターの曲をカヴァーするのが好きなようですね!
9曲目<ジーン・ジニ―>縦ノリの前進する名曲。この曲を聴くとルー・リードを連想します。少し怖いのです。(私、昔から、ルー・リードにビビっています。)
10曲目<薄笑いソウルの淑女>ラスト曲は、厳かなピアノの旋律で始まり、このなんだろう映画音楽のようなエンディングな感じは。間奏のフラメンコ調のギターがせつなく響きます。
ジギーを演じ終えたボウイは、この先、どう変化して行くのか?!