萩藩領における朝鮮通信使迎接の研究で学恩を受けている吉田智史さんより、標記論文の抜刷を1冊、私にもお贈りくださりました。ありがとうございます。
朝鮮通信使のなかで正徳度(1710年代)といえば、江戸幕府の新井白石の改革と関連する重要かつ有名な事例と思われますけど、実は、福岡藩領での迎接の実態は、あまり研究が進んでいないようです。そこで『新修 福岡市史』資料編 近世1(福岡市、2011年)収録史料や「黒田家文書」と対馬の「宗家文書」との通信使記録などを素材にしつつ、正徳度以外の事例も踏まえながら、その研究史的課題の克服に努められました。