うたたね日記

アニヲタ管理人の日常を囁いております。

ひこうき雲

2015年08月18日 20時11分33秒 | 雑記
今日は久方ぶりにまじめな話を・・・

今年は戦後70年、ということで、各テレビ番組や新聞・雑誌などで、かなり力を入れて特集をやっていましたね。
遅ればせながらですが、かもしたも結構あちこちの番組を見たり読んだりしました。
毎年『原爆』や『特攻』、『沖縄戦』、『南方激戦地』の話を聞きますが、今年は今までクローズアップされなかった、『従軍看護婦』や、15,6歳の少年兵の話などもあって、見えなかった悲劇が表に出たことで、より戦争の悲惨さを感じた気がします。
こうしてみると、本当に戦争について、一人ひとりにすごいドラマ(※こういう表現で適切か悩みますが)があって、みんなが悲劇の被害者だということが、しみじみ伝わってきました。
あと今になって新しく知ったのが、「戦争の終わらせ方」がいかに大変か、ということ。
いくら「戦争が終結しました」といっても、それを認めない上官たちが、まだ戦いを続けようと、散らさなくていい命を散らせてしまったり、戦後処理という段階の前の苦労がいかほどかも、今になって知る事実でした。

そう言えば以前、かもしたがブログで『艦これ』の話した時、「うちのじーさん(父方)は戦艦『長門』にリアルで乗っていた」という話をUPしたことがありますが、その祖父も父がもの心つく前に、戦争で亡くなってしまった(戦病死だったそうです)ので、ウチの父上は「オヤジの顔、知らないんだよなー」と。長門のブリッジに乗員が集まって写真を撮ったのがあるのですが、どれが祖父なのかもさっぱりわからないようでした。
他の写真も、殆ど空襲で焼けちゃったそうで、残っていないんですよね。・・・こういう話をリアルで聞くと、決して戦争って遠い昔の話じゃない気がします。

今までもメディアで戦争中の話は毎年この時期クローズアップされてきましたけれど、今年すごくしみじみ感じたのは、「みんな死にたくなんてなかった」「もっと生きたかった」「戦争になんて行きたくなかった」という生の声が沢山聴かれたこと。
今までもあるにはありましたけれど、どちらかというと「お国のために・・・」という言葉が先にあって、こうした本音がなかなか出せていなかった記憶があります。70年・・・もう、戦争を体験された方は少なくなってきていますので、生きているうちに本音を言いたい!という思いが溢れてきたのかもしれませんね。
でも、それが一番大事だと思います。


今日、こんなことをつぶやいたのは、仕事帰りに空見たら、ひこうき雲が伸びていたんですよ。
そこで思い出すのがユーミンの『ひこうき雲』…宮崎駿監督の『風立ちぬ』の主題歌ですが、特攻していった零戦の映像を見ると、ついこの曲が頭の中を流れます。決して曲調は暗くはないんですが、なんとなく特攻された兵士の皆さんの気持ちにも沿っている感じがして、しんみりとします。

最近は原爆の話や戦争の話をすると、「子供が怖がるのでやめてください!」と苦情を言う親御さんがいらっしゃるそうですが、その「怖さ」を感じる心を大事に育ってほしいなぁ。

―――そんな事を、しみじみ思った、戦後70年と3日の今日でした。(-人-)

コメント (2)
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