うたたね日記

アニヲタ管理人の日常を囁いております。

『未来(あした)の物語(はなし)を聞かせて』第1話UPしました。

2024年08月31日 22時21分36秒 | ノベルズ
昔々、ある王国に、一人のお姫様がおりました。

お姫様はたいそう美しく、それでいて優しく、大勢の国民から愛されていました。
ところがそんなお姫様に嫉妬した魔女が一人、彼女を攫い、魔物がはびこる魔女の城の檻に閉じ込めてしまったのです。
王様は、何人もの兵士を雇い送り込み、お姫様を救おうとしましたが、魔女には敵いません。魔女は笑って言いました。
「この檻は、ある鍵がないと開けられないのさ。」
しかし、お姫様を心から愛する隣の国の王子様が、このことを知り、遠い国からたった一人で姫を救おうと、襲い掛かってくる何十匹という魔物を倒し、やっと檻までたどり着きました。
「姫、今助けます!」
でも王子様がいくら鋭い剣を打ち付けても、檻は全く壊れません。その間にも魔物たちが容赦なく王子様に襲い掛かってきます。
傷ついていく王子様を見て、お姫様は嘆きました。
「私のことは構わず、どうかお逃げください。」
必死に懇願するお姫様に、王子様は傷つきながらも微笑んで言いました。
「貴女がいる場所が、私の生きられる場所です。」
そうして王子様は檻の中に手を差し伸べます。
「私もです!」
お姫様も涙を零しながら、王子様の手を取ります。
するとどうでしょう!
「ま、まぶしい!!」
魔女の目が光りに潰れてしまうほど輝くと、檻はあっという間に消え去ってしまいました。

こうして救いだされたお姫様と、勇敢な王子様は結ばれ、幸せに暮らしました。



「…」
送迎用の黒塗りの車が走る。その後部座席で、カガリはまどろみかけながら、ふと幼いころマーナが読み聞かせてくれた絵本を思い出した。
正直、この物語はあまり好きではなかったのだ。

(―――「なぁ、マーナ。」)
(―――「いかがされましたか?姫様。」)
(―――「何で、お姫様を助けるのは、王子様なんだ?」)
(―――「は?」)
(―――「いつも、いつも、お姫様は王子様に助けられてばかりじゃないか。私だったら自分で魔女をやっつけるぞ。」)
(―――「あらあら、」)
(―――「何だったら、私がお姫様を助けに行く!いや、捕まっているのが王子様なら、王子様だって助けてみせるぞ!」)

どの本を読んでも、助けるのは王子様で、助けられるのはお姫様。たまには逆の話はないのかと思ったが、一つとしてそんな物語はお目にかかれない。
しかも絶対最後はこの決め台詞だ。

―――「王子様とお姫様は結婚し、幸せになりました。」―――

助けたからって、なんで結ばれて幸せになれるんだ?
もし、性格が合わなかったり財政格差があったりしたら、結構な問題だぞ?
幼いながら、そんなことを思っていた自分は、相当な現実主義だった。…というか、自分だったら、守られるだけの存在になるのは嫌だったんだ。
だから助けられるくらいなら、自ら脱出し、あわよくば返り討ちにすることさえできる強さが欲しい。

そう思っていたが、つい先ほど、目の前…ではないが、現実的にこの物語が繰り広げられたのだ。

<だけど僕にも武器はある―――ラクスの愛だ!>

そう言って我が弟、キラは見事に敵の手に囚われていたお姫様、ラクスを救いだした。
そしてそのお姫様もまた、自ら王子様と共に戦いに挑み、勝利したのだ。



「まさか、現実になるとは…」
実行するなら、きっと自分がやると思っていたのだが。
お姫様を救うのも、王子様と共に戦うのも、全部弟とその彼女が実現してしまった。
カガリは苦笑する。あながち絵本も馬鹿にできたものではないな、と。
「いかがされましたか?代表。」
笑いを零したのを聞かれてしまったらしい。
運転手の声に、カガリは顔を上げた。ドアに頬杖をつき、暮れなずむ空を眺めながら微笑む。
「いや。だったら頑張った王子様とお姫様の幸せのために、王様もすべきことをしないといけないな、と思ってな。」


―――続きはこちらから。


***


最近療法の方も大分落ち着いてきたこともあって、週1ペースで駄文制作に勤しめております。
通院開始から5か月が経とうとしておりまして、心理士さんからも「リワークプログラム、やっていきましょうか。」というところまで来ました。
治っている実感は特にないんですが(苦笑) それでもどこかに残っていたらしい、強迫観念みたいなのは少し和らいできたみたいです。お薬のせいもあるのでしょうが、マイペースでやりたいことをやって過ごしていたからか、先生からも「大分表情が良くなりましたね」とのこと。「少しリアルで他者との会話(家族とか病院関係の人以外)もして、ステップアップしてみましょう」ということで、今度は数人集まっての社会復帰プログラムを始めてみます。
なんか内職みたいなこともできるようなので、ちょと楽しみ♪ 単純作業って割と好きなので。

話は戻って、今回も駄文を支部に晒しました。
ちょっとばかり長編になりそうで、一気に書き上げられないため、連載にします。後半は大人向けな展開になっていくので、年齢指定作品で。今回はまだ全然なので、一応ご紹介を兼ねてブログにもUPいたしました。勿論「アスカガ」メインです。
アスカガといえば、昨日のマトリョーシカに大笑いだったんですが、ちゃんと木彫り人形でサイズも小さめ(ズゴックで11㎝)であんまり場所取らないみたいですね。触手が動いている(笑)のですが、お値段がなぁ~・・・
でも5ちゃんとか見ていると、結構な方が「買いました!」おっしゃっていたので、やはりアスカガクラスタさんは積極的のようです。アスカガグッズは揃って結構出ていますけど、まさか「カガリinアスラン」なグッズは流石に今まで見たことないですもんね^^;
これって、CGチームが「興行収入〇〇億突破!」の度に、「ハロからズゴックが看板持って久寿玉&紙吹雪」の動画を上げてくれていましたが、最後の「40億突破!」の時は、ハロ→ズゴック→インジャ→アスラン(凄い嫌そうな顔しながら、「40億おめでとう!」の垂れ幕持ってた(笑))のまさにマトリョーシカ状態だったので、それにヒントを得たのかも。ムー〇ックの開発者の方もですが、よく上の方のOKが取れたな(笑) でも何よりやっぱり「アスランの中からカガリ(※脳内妄想)」のオチが非常に秀逸だと思います♥ これ実際手に取ってみた方は、全員「シュラの気分」が味わえますねw 
そのうちスパロボシリーズとかで、「アスランズゴックが登場したら、ズゴックを倒しても、HP満タン状態のインジャ二式が出てきて、それに辛くも勝利したとしても、今度はアスランが生身で戦いに来て(ヤツなら白兵戦でもMS倒しに着そう)、アスランがやばくなったらHP完璧のカガリが来る」という、恐ろしいステージが待っていそう((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル これでカガリも何とか倒そうとしたら、マイフリ(最強夫婦)が絶対やってくるので、もはやエンカウントすらしたくない💦
そんなスパロボはいつ出るだろう?(笑)そういえば2年前の制作発表の時、劇場版のほかに「ゲームも進行中」って出ていた記憶があるんですが、それは一体何だろう?アセベでもないはずですし、連ザシリーズの「オーブvsファウンデーション」みたいな形で出るとか。
まだまだ色々種自由関係の企画が続きそうですし、先ずは9月20日からの特別版上映を見に行かねば! 財布は痛いがその分心がワクワクできます(≧▽≦)b


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