今日は「7日」、「人日(じんじつ)」で「七種粥」を食べる日。どれも新年の季語です。それで、七草がゆを…と思ったのですが、我が校区では「どんど焼き」が今日の午前中にあって、「ぜんざい」「豚汁」「蒸し芋」などと、いろいろ振る舞われますので、そちらの方へ行って食べてきました。だから、七草がゆは明日でも…と思っています。
では、昨日の〝初句会〟の様子を。一つは午後1時半から。今月から1人病気で退会されましたので14人なんですが、欠席2人で12人出席。時間になって部屋に入ると…和服の人は残念ながらいませんでしたが、なんと今日はケーキが机の上に用意されていました。日頃の雰囲気と違って、なかなかいいものです。私も講義の前なのについついお喋りをしてしまいました。
このケーキ、Nさんの手作り。実は…と説明があったのですが、冬至に南瓜を食べますよね。その理由の一つが〝ん〟のつくものを食べると「運」が呼び込めるからと、私もブログに書いたんですが、〝運の七種〟といって、「南瓜(なんきん)」「蓮根」「人参」「銀杏」「金柑」「寒天」「饂飩(うんどん)」には、〝ん〟が二つも入っているので運も二倍になるとか…。その〝南瓜〟〝金柑〟などを入れて作ったから、今年はきっと〝いい運がつきますよ〟とのこと。みんなニコニコ ありがたいことです。これで今年の〝初句会〟はもう成功したようなもの。感謝! 感謝!
ところで、今月の句に〈行列の夢にひかれるジャンボくじ〉〈持久走頑張る子等に教えられ〉というのがありました。いつも12月や1月の句会には、このような句が1,2は必ず出て来ます。もうお分かりでしょう。どちらも季語がないんです。ジャンボ宝くじや子供たちの持久走は頭から冬だと思い込んでいるからなんですね。このように〝思い込み〟というのが怖いんです。疑問を持てば当然調べるでしょうからね。いつも言っているように俳句の基本は季語。だから分かっていると思っても必ず歳時記で確かめる習慣を付けてほしいものです。そこで、これらの句には季語を入れて次のように添削しました。
〈ジャンボくじ師走の街の夢の列〉 〈寒風を来る子供らの持久走〉
写真は〝臘梅〟で、冬の季語です。ウメ科ではなくロウバイ科、原産は中国ですので、唐梅ともいい、観賞用として江戸初期にもたらされたもの。前のは我家の普通の「素心臘梅」、後のは原種の「和臘梅」かしら?芯が赤紫色ですから。近所にありました。