朝起きて外に出てみると、木も折れてなかったし、こちらは台風17号の暴風雨が思ったよりヒドくなかったようで…、ただ玄関に置いていた自転車と庭の脚立が倒れていただけでした。去年の方がヒドかったみたい。
今日は「秋分の日」、そうです。季語でいえば「秋彼岸」「後の彼岸」といいます。そこで、その秋彼岸法要のために8時前には義母たちを迎えに行って、そのまま広島へ行きました。日頃は結構混んでいる山陽自動車道がやっぱり少ない!これも台風の影響でしょうね。途中下松SAにトイレ休憩で寄ったんですが、ホントにガラガラ…見あげると〝台風一過〟のような澄んだ青空。でも、雲がたくさん浮かんでいて、〝広島の方は雨かも…〟と心配するおばあちゃんに〝きっと大丈夫よ〟と言って車を走らせていると、急にパラパラと降りだしてしまいました。ウウ~ン、これは困った!と思っていたら、黒い雨雲を抜けるとまた明るくなり日も差してきて、今度は暑いくらい。
写真は、下松SAでのもの。
11時からの法要には少し早めに着きましたが、お墓参りをして本堂でのんびりしていると、おばさん達(母の義妹)も来られて懐かしいひとときが持てました。会うのも一年ぶりかしら。そうこうしているうちにいよいよ住職の講話と読経が始まりました。どちらも眠くって、我慢していると余計にコックリコックリと…住職さんと目が合う度にああ、いけんいけんと辛抱しました。やっと12時半に終って、住職が〝おとき〟を用意しましたので、それを食べてゆっくりしていってくださいといわれましたので、遠慮なくいただきましたが…。
ところで、みなさん〝おとき〟って分かりますか?
広辞苑には、〝御斎〟と書いて、「①仏家で、午前中にとる食事。午後は食しないと戒律で定めている。②肉食しないこと。精進料理。③寺で出すときの食事のこと。また、法要その他仏事の参会者に出す食事。④法要。仏事。⑤正月・5月・9月の16日。西日本で、精進をし仕事を休んだときの日。」とありました。さしづめ住職の言った〝おとき〟というのは③の意味でしょう。
帰る時〝確かに住職さんは「おとき」って言ってたわよね〟と主人に聞くと、間違いないと。そういえば、私のふるさとでは、葬儀が始まる前に親族が食べる精進料理を〝おとき〟と言っていたっけ。だから葬儀のときにはおときを準備しないといけないからといって、参列する人数を必ず聞いていましたものね。宇部での葬儀は会葬だけで、親族として出たものはありませんので分かりませんが、広島もそうでした。呉の叔母が亡くなったとき、葬儀場に昼前に着くとすぐ〝おとき〟を食べ、葬儀の後の火葬場でまた折り詰めを貰って食べました。どちらも精進料理ではなかったような…。
皆さんのところはいかがですか?そういうこと聞いたことありませんか? 私は、葬儀をする前に精進を食べるのは、お見送りをする死者と最後の膳を囲むという意味なんだよということを子供の頃に聞かされたような…。今思えば、葬儀が午後からで、遠方から来る人のために食事を用意してくれただけのことかも。火葬場から帰ってきて食べるのが〝精進落し〟といって、刺身や海老などが入っていましたね。
お寺に関係した人間ではないので、こういうことについては知らないことだらけです。しかし、どんなことでも知っておくことに越したことはありませんよね。勉強しよっと。エヘッ!