ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

兼題〝秋の朝〟は難しい!

2019年09月04日 | 俳句

 昨日は、まるで梅雨明けのような空に入道雲があちらこちらに…もうビックリ!午後の教室へと車に乗ると、この暑さでハンドルは持てないほどに灼けていました。その車からの入道雲、写真撮りたかったけど携帯忘れてきたので、残念!

 今回の兼題は〝秋の朝〟でした。初心の人は易しい題だと思うようですが、とても難しいものなんです。とにかく〝秋の…〟とか〝春の…〟とかいうように、季節をつけさえすれば何でも季語になります。が、それがくせ者なんです。巾が広すぎて、要するに〝何でもあり〟なんですから。そこから自分のイメージで何かを創り出さないといけないでしょ、それが難しいんです。朝なんて…生み出されるイメージはせいぜい朝食のことや朝の散歩、また秋の朝ですから当然〝涼しい〟とか〝気持がいい〟とか…そんなところでみんな収まってしまうので、ありきたりの類想を出ない句しかできないのです。だから、読む方も面白くもなんともない!

 やはり俳句には「驚き」や「発見」などの感動・共感がないと、人の心を動かすことはできません。結局〝ああ、そうですか〟で終ってしまうような〝ただ事俳句〟ばかりが量産されてしまうのです。だから、兼題は難しい方がかえって面白いと思うのですが、みなさんで決めることなので、見易そうな題を選んでしまうんですね。私が選ぶと、〝先生が出した題は難しかったから〟と逃げられますので、どこの教室も自分たちで決めています。

 歳時記(角川俳句大歳時記)を見ても、やはり例句は3句しかなく、心惹かれるのは…〈砂の如き雲流れ行く朝の秋〉という正岡子規の句かな。この句とて、雲に対して〈砂の如き〉という質感の違う比喩で表現することによって、〝秋〟という季節感を出そうとしたところが目を引いたぐらいですから。ほんと〝秋の朝〟なんてごまんとあるでしょ。その中から句材を拾うのは、石ころの中から宝石を見つけ出すようなものだと思うんです。

 取り合わせた句材を見ると、〝コーヒー〟〝鳥の声〟〝風〟〝牛乳配達〟〝汽笛〟〝白線〟〝上掛け〟など、中でもコーヒーなどは定番ですから…それも香とくれば、もうお分かりでしょう。その中でウン!と思ったのは〝白線〟の句。やはりみんなもそう思ったのでしょう、高点句になっていました。これはグランドとは言っていませんでしたが、その白線を通し運動会や体育祭などを想像させて、いい句になりました。でも発表前ですのでここには載せられません…ゴメンナサイ!

 ところで、先日のナイショ話がありましたね。実は、この句会の後、6時から初めてラジオ番組のゲストで出演したんですよ。人の前で喋ったことは何度もありますからそれほど緊張しませんが、マイクの前で…何だかコワイ!聞いている人の顔が見えないというのはコワイですね。どんな風に聞えているのか分かりませんもの。顔が見えているとその反応が分かるでしょ。面白かったら笑い声が聞えたり、納得すればそんな表情が伝わるし…本当にコワイです。でも、テレビとは比較になりませんがね。ラジオはこちらの顔が見えない分ホッとしますが…。

 宇部市文化創造財団提供の、コミュニティFM放送局〝FMきらら〟での約60分放送番組です。第1火曜日は★Culture Creation★かるくりというタイトルで、今回は第51回宇部市芸術祭での俳句部門の宣伝を兼ねて、ミニ俳句講座をして欲しいということでした。リスナーからの投句をもとに添削などを織り込み、俳句の基本に触れるというもの。

 さてさて、投句締め切りが8月末でしたので貰った句は前日の2日。3日の俳句教室の準備やその他の自分の投句締め切りもあったりと、大変でした。どうにかクリアーして帰る時、インディゴブルーの空には三日月(二日月かも…写真でかすかに見える?)が出て、写真撮ろうと思ったら雲が…。

 しかし、投句されたのは本当に全くの素人さんですから、季語も定型のリズムも殆ど無視に近い…ウウ~ン、弱りました。でも教室のもう俳句に染まっている人にはない新鮮なオドロキがあって、面白かったんですよ…さて、さて聞いていた人は???

 感想を聞いてみたいけど、それもコワイ! 夕べはなんだか落ち着かず早くに寝てしまい、…やはり緊張して疲れていたんでしょうか。〝お楽しみに〟なんて言っていたのに、ブログ遅くなり、ゴメンナサイ!

 写真は、〝FMきらら〟です。ああ、アナウンサーの和さんの写真も撮らせて貰ったらよかったかな~ああ、ザンネン!

 

コメント (5)
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