ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

もう〝馬追〟が?

2020年05月13日 | 俳句

 夜になると何だかすうっと冷えてきて、この2、3日一枚羽織らずにはいられなくなります。今日の最低気温は13度。まだ炬燵がほしくなるのは、昼間が20度を超していたので、その温度差からなのでしょうか。

 昨日今日と、久し振りに俳句にかかりきっていましたが、なかなか頭が回りません。それでは少し外へでもと思って出てみると、エエッ、もうこんな〝虫〟が…とびっくりしました。これはバッタでしょうか?いや、いや、違うような…どうも〝馬追〟のような感じでしたが、普通は秋にいるものですよね。どうなっているんでしょうか。これも地球温暖化のせいかしら。

 そういえば、今アフリカの東部では、おびただしい数のバッタが農地の作物を食い尽くし、ここ数十年で最悪の被害が広がっているといいます。なぜここまでバッタが大量発生し、そして人間の食糧を食い尽くしているのでしょうか。そのメカニズムを説き明かすと、さらなる地球温暖化によって被害が加速度的に広がる未来が見えてくるとも言われています。そして、その大群が海を越えて中東、さらに中国やインドに迫っているのだとか。国連の食糧農業機関はその大発生の規模を「70年に一度」のものとも表現しているのだそうですよ。

 未だに世界中に猛威を奮っている新型コロナ、その未知のウイルスによって脅かされているアジア諸国に、もう一つの危機が迫っていると言っていいのかもしれません。旧約聖書には、神の怒りに触れた古代エジプトで、病気の蔓延やバッタの大発生といった災禍が相次いだという記述があり(出エジプト記)、これを踏まえて、欧米メディアのなかには「世界の終わり」だといったセンセーショナルな見出しを煽るものさえあったということです。

 何だかドラマの中のお話のようですが、まだ記憶に新しいオーストラリアの山火事といい、今回のコロナ騒ぎといい、また各地に頻繁に起こる地震や水害など…そういう天災を改めて考えてみますと、私たち人間がこのまま方向を変えずに益々地球温暖化と自然破壊を繰り返していけば、そういう災害が反比例して増えていくような気がしてなりません。これは単なる私の危惧でしょうか。まさに「世界の終わり」ならぬ「地球の滅亡」への道を徐々に辿りつつあるのでは???なんて、笑い話ですめばこんないいことはありませんけどね。

 変な話になってしまいました。ちなみに、アフリカ東部に被害をもたらしているバッタの種類は、サバクトビバッタといって、基本的には日本にはいない種類のようです。だからといって、今後絶対に安心だとは言えないかも。何が起こってももうおかしくないような、そんな時代になりつつありますものね。

 さて、コロナもそろそろここら辺りで、〝一件落着〟と…、遠山の金さんでも出てこないかしら。アハッ!

 ところで、本来俳句では、〝虫〟というのは、秋に鳴くキリギリス科とコオロぎ科の虫を総称していいます。当然馬追もその一つで、しみじみと秋の到来を感じさせるものとして、秋の季語になっているのです。

  ふるさとや馬追鳴ける風の中          水原秋櫻子

コメント (8)
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