おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
柴崎保三著・鍼灸医学大系 ⑥ 黄帝内経素問 逆調論篇 第三十四
第三節
(原文)
帝曰。人有身寒。湯火不能熱。厚衣不能温。然不凍慄、是爲何病。
岐伯曰。是人者素腎氣勝。以水爲事。太陽氣衰、腎脂枯不長。一水不能勝兩火。腎者水也。而生於骨。腎不生則髓不能滿。故寒甚至骨也。所以不能凍慄者、肝一陽也。心二陽也。腎孤藏也。一水不能勝二火。故不能凍慄。病名曰骨痹。是人當攣節也。
(訓読)
帝曰く「人(ひと)身に寒するあり。湯火も熱する能わず。厚衣も温する能わず。然れども凍慄せざるは、是れ何病と爲すか」と。
岐伯曰く「是の人は素(もと)より腎氣勝つなり。水を以て事を爲す。太陽の氣衰え腎脂枯れて長ぜず。一水は兩火に勝つ能わざればなり。腎は水なり。而して骨を生ず。腎生ぜざれば則ち髓滿つる能わず。故に寒甚だしく骨に至るなり。凍慄すること能わざる所以の者は、肝は一陽なり。心は二陽なり。腎は孤藏なり。一水二火に勝つ能わず。故に凍慄すること能わず。病名づけて骨痹という。是の人は當に攣節すべきなり」と。
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