おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
黄帝内経素問 瘧論篇 第三十五
第二節
陽并於陰則陰實而陽虚。陽明虚則寒慄鼓頷也。巨陽虚則腰脊頭項痛。三陽倶虚則陰氣勝。陰氣勝則骨寒而痛。寒生於内。故中外皆寒。陽盛則外熱。陰虚則内熱。外内皆熱則喘而渇。故欲冷飲也。
此皆得之、夏傷於暑、熱氣盛、藏於皮膚之内、腸胃之外。此榮氣之所舎也。此令人汗空疏、腠理開。因得秋氣、汗出遇風。及得之以浴、水氣舎於皮膚之内、與衛氣并居。衛氣者晝日行於陽、夜行於陰。此氣得陽而外出、得陰而内薄。内外相薄。是以日作。
訳
陽が陰に合わさると、陰は実して陽は虚するようになります。陽明が虚すると震えて顎ががくがくします。太陽が虚すると腰や背や頭やうなじが痛みます。三陽ともに虚すと陰気が勝るようになります。陰気が勝るようになりますと骨髄が冷えて痛むようになります。冷えは内より生ずるのでございます。そして内外がすべて冷えるようになります。陽盛になると外部は熱を帯びまして、陰が虚すると内部が熱を帯びます。外と内が皆熱すると喘してのどが渇くようになり、冷たい飲み物が欲しくなるのでございます。
このような状態というものは、夏は熱さのダメージを受け、熱気が盛んとなり皮膚の内、腸胃の外に入るためであります。これは栄気の舎するところであります。これはひとの汗が出てしまい空っぽになり、毛穴は開き、秋気の影響を受けることに因り、汗が出て風に遇ったり、そして水浴したりすることにより、水気が皮膚の内に舎するようになり、衛気とともに并居するようになります。衛気というものは昼間に陽が行り、夜間に陰が行ります。これは、気が陽を得て外に出て、陰を得て内に迫り、内と外が迫ると痎瘧し、日に日に発作が起こるのです。
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