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黄帝内経素問 瘧論篇 第三十五 第二節 語句の意味

2013-12-25 09:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 瘧論篇 第三十五

第二節

 陽并於陰則陰實而陽虚。陽明虚則寒慄鼓頷也。巨陽虚則腰脊頭項痛。三陽倶虚則陰氣勝。陰氣勝則骨寒而痛。寒生於内。故中外皆寒。陽盛則外熱。陰虚則内熱。外内皆熱則喘而渇。故欲冷飲也。

 此皆得之、夏傷於暑、熱氣盛、藏於皮膚之内、腸胃之外。此榮氣之所舎也。此令人汗空疏、腠理開。因得秋氣、汗出遇風。及得之以浴、水氣舎於皮膚之内、與衛氣并居。衛氣者晝日行於陽、夜行於陰。此氣得陽而外出、得陰而内薄。内外相薄。是以日作。

 

語句の意味

并=ヘイ。アワせる→合。并合=併合。兼ねたもつ。

并=併。

1)集合する。

<素問陰陽応象大論>に「陽、其精気上に并す。」とある。これは陽は本来上昇の性をもちその精気が上部に集中することをさす。

2)加重する。

<素問生気通天論>に「陰其陽に勝らず・・・并ずればすなわち狂す。」とある。これは陰気が陽気に勝たないため、陽気がさらに強くなり発狂するという意である。

3)連結、交通の意。

<素問生気通天論>に「上下并ならず」とある。これは上下が連結、交通しないということである。

4)偏勝すること。

<針灸甲乙經>「是れ気の并する所血虚と為し、血の并する所気虚と為す故なり。」

 

陽明虚則寒慄鼓頷也。

巨陽虚則腰脊頭項痛。

東洋学術出版社素問【注釈】

腰脊頭項痛む―滑寿の説「この下に『少陽虚』の一節があるべきである」。

三陽倶虚則陰氣勝。

 

舎=舍は旧字。シャ。ヤドリ。旅館。居どころ。星宿。ヤドる。宿につく。星がやどりに移る。行軍。軍隊の一晩どまり。ユルす→許。イコう。休息する。ハナつ→放。オく→置。じぶんの血族に関する卑称・-弟。スてる。セキ。=釈。

舎=しゃ。

①居留、寄宿の意味。邪が入って居留してひそみかくれることをさす。

<素問痹論>「内は五蔵六府に舎す。」

<素問離合論>「夫れ邪、絡を去りて経に入るなり。血脈の中に舎す。」<霊枢本神篇>「脈は神を舎す。」

②場所:病所の意味。

<霊枢脹論>「脹之舎に非ず。」

 

空疏=空疎。くうそ。疏・疎は俗字。から。内容がないこと。

 

遇=グウ。アう→会。出会う。偶然に出あう。時勢に合う。あしらう。もてなす。あしらい。もてなし。待遇。タマタマ。思いがけなく。冬、諸侯が天子に<まみえる<おめにかかる。

 

浴=ヨク。アびる。身体に水・湯をかけて洗う。受ける。アびせる。かける。与える。アユミ。入浴。

 

漢方用語大辞典、明解漢和辞典、東洋学術出版社素問、

 

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