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黄帝内経素問 瘧論篇 第三十五 第四節 訳

2014-01-06 09:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 瘧論篇 第三十五

第四節

 帝曰。善。其作日晏與其日早者、何氣使然。

 岐伯曰。邪氣客於風府、循膂而下。衞氣一日一夜、大會於風府。其明日、日下一節。故其作也晏。此先客於脊背也、毎至於風府、則腠理開。腠理開則邪氣入。邪氣入則病作。以此日作稍晏也。其出於風府、日下一節、二十五日、下至骶骨。二十六日、入於脊内、注於伏膂之脈。其氣上行九日、出於缺盆之中。其氣日。故作日早也。

 其間日發者、由邪氣内薄於五藏、横連募原也。其道遠、其氣深、其行遲、不能與衞氣倶行、不得皆出。故間日乃作也。

 

黄帝が申されました。優れた説明であった。起こるのが一日の間隔で遅くなるときと早くなるときがある、如何なる気がそうさせるのであろうか。

 岐伯が申し上げました。

 邪気は風府に侵入し、脊椎骨の両側の筋肉群に循って下ります。衛気は一日一夜で風府に大会します。その次の日には、一日に一節づつ下ります。それ故に発作は遅くなります。

此れは先ず邪が脊背に侵入し、衛気は一日一夜で風府に達する毎に腠理つまり毛穴は開き、腠理が開けば邪気は侵入し、邪気が侵入すれば発作が起るのです。一日に一節づつ下りますから、発作は少しずつおそくなるのでございます。

 衛気は風府から出て、一日に一節下り、下ること二十五日で尾骶骨に至ります。二十六日経過すると、脊骨内に侵入し、伏膂の脈に注ぎます。其気つまり衛気は九日で上行して、缺盆の中に出ます

(東洋学術出版社素問【注釈】缺盆―多紀元簡の説「この缺盆は陽明胃経の缺盆ではない。『本輸篇』に『缺盆の中は任脈であり、名づけて天突という』といっているので、任脈の天突穴を指していっているのである」。)。

其の気は日ごとに高くなり、そうなりますと発作は日ごとに益々早くなるのでございます。

 一日の間隔で発作するは、邪気が内に入り五藏にせまり、五藏の膜原に広く、おおいかぶさる如く連なり(鍼灸医学大系)、そのためにその道は遠く、其の気(邪気)は深いところにいるため(東洋学術出版社素問訳)、その行くとことは遅くなり、衛気とともに行ることができず、皆(邪気と衛気が)出ることができません。そのようなことで、一日の間隔で発作が起こるのでございます。

 

鍼灸医学大系、東洋学術出版社素問

 

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