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黄帝内経素問 瘧論篇 第三十五 第七節 訳

2014-01-18 09:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 瘧論篇 第三十五

第七節

 帝曰。瘧先寒而後熱者何也。

 岐伯曰。夏傷於大暑、其汗大出、腠理開發、因遇夏氣淒滄之水寒、藏於腠理皮膚之中、秋傷於風則病成矣。夫寒者陰氣也。風者陽氣也。先傷於寒而後傷於風。故先寒而後熱也。病以時作。名曰寒瘧。

 帝曰。先熱而後寒者何也。

 岐伯曰。此先傷於風而後傷於寒。故先熱而後寒也。亦以時作。名曰温瘧。其但熱而不寒者、陰氣先絶、陽氣獨發、則小氣(少氣)煩寃、手足熱而欲嘔。名曰癉瘧。

 

 黄帝が申されました。

 瘧という病は先ず悪寒(風に当たらなくてもぞくぞく寒気があること・新・東洋医学辞書ソフト)または悪風(外気や風に当たって寒気を感じること、または風邪の悪質なもの・新・東洋医学辞書ソフト)がして後に発熱があるという、どういうわけであろうか。

岐伯が申し上げました。

 夏にきびしい暑さにダメージを受け、暑さに因りひどい汗が出て、毛穴は開いたままで、夏気の雨風のゾクゾクするようなつめたいしめり気を含む寒さに遇い、皮膚や毛穴の中へ入り、秋に風により傷ついて病となります。

寒()は昨日申しました通り陰気()( 陰気)であり、風()は陽気()( 陽気)であります。先ず寒により傷つき後に風により傷つくのは、先に悪寒等がして後に発熱するのです。病が時を以て起こるつまり決まった間隔で起こるのを寒瘧と申します。

 黄帝が申されました。

 先ず熱が出て其後に寒する者があるという、どういうことであろうか。

 岐伯が申し上げました。

 此れは先ず風にやぶられて後に寒にやぶられるものでございます。故に先に熱があり後に寒するものであります。亦決まった間隔で起こるものでして、これを温瘧と申します。

其の但熱のみで寒の訴えがない者があります、それは陰氣先ず絶してしまい、陽気のみが単独で発し、そして少氣していらいらしてじっとしていられなくなり、手足は火照り嘔きたいようになります、このような病証を癉瘧(たんぎゃく)と申します。

 

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