おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
黄帝内経素問 腹中論篇 第四十
第一節
(原文)
黄帝問曰。有病。心腹滿、旦食則不能暮食。此爲何病。
岐伯對曰。名爲鼓脹。
帝曰。治之柰何。
岐伯曰。治之以雞矢醴。一劑知、二劑已。
帝曰。其時有復發者何也。
岐伯曰。此飲食不節。故時有病也。雖然、其病且已時故當病氣聚於腹也。
語句の意味
心腹=胸や腹の部位。新・東洋医学辞書13
心腹=しんふく。胸腹部をいう。
満=まん。自・他覚的な膨満状態をいう。
旦=タン。アシタ。朝。夜明け。オヤマ。シナ劇の女形。
鼓脹=腹部のみが肥大し腹皮に青筋を現す病証、単鼓、単腹脹、脹病、蜘蛛鼓ともいう。新・東洋医学辞書13
鼓脹=臌脹。こちょう。
①病名。単鼓・蜘蛛鼓・脹ともいう。腹部が脹大して腹皮に青筋があらわれ四肢の脹れない(あるいは微腫する)病証のことをいう。
多くは情志の鬱結・飲食の不節制・飲酒過度・虫積などにより肝脾が損傷され、気血が瘀滞し、水湿が運化されなくなって発する。
常に癥瘕積塊が本となっておこる。
・・・・・略・・・・。
邪正の盛衰・病邪の性質・病態の違いにより、虚脹・実脹・寒脹・熱脹・食脹・虫鼓・血鼓・気鼓・気脹・水鼓・蠱脹・単腹脹などの名称がある。また出現する臓腑の証候の違いにより、肝脹・心脹・脾脹・肺脹・腎脹・胆脹・小腸脹・胃脹・大腸脹・膀胱脹・三焦脹などの名称がある。
<素問至真要大論>「諸脹腹大は皆熱に属す。・・・諸病声有り、之を鼓すれば鼓の如くなるは皆熱に属す。」
<素問腹中論>「・・・心腹満つることを病むこと有り、旦たに食するときは則ち暮に食すること能わず、・・・名づけて鼓脹と為す。・・・之を治するは雞矢醴を以てす。一剤にして知り、二剤にして已ゆ。・・・其の時に復た発すること有る者は何ぞや。・・・此れ飲食節せざる故に時に病有り。・・・病気腹に聚るなり。」
<霊枢経脈篇>「実なるときは則ち腸中切痛し、虚なるときは則ち鼓脹す。」
<霊枢水脹篇>「鼓脹何如。・・・腹脹は身皆大なり。大なること膚脹と等しきなり。色蒼黄腹筋起る。此れ其の候なり。・・・先ず其の脹の血絡を瀉して、後に其の経を調う。刺して其の血絡を去るなり。」
②気脹のこと。腹部硬く脹満して、中空でガスがたまっているもの。<医碥>参照。
③広く腹部の膨大脹満することを主症とする病証。<石室秘録>内傷門参照。④蠱脹(こちょう)に同じ。<証治要訣>「蠱と鼓は同じ。似てその急実なること鼓の如く、蠱毒の毒にあらざるをいう也。」
雞矢醴=けいしれい。(けいやれい)。
処方名。雞矢とは雞糞のこと。醴は熟穀の液のことで、稲米を同時に用いれば水湿を小便より出し、二便を通利し腹脹を消除する効がある。
この方は雞糞の白くして乾いたもの8合を用いて香ばしくなるまで炒し無灰好酒3碗をこれに入れる。共に煎じて半分ばかりになったら布を用いてその汁を濾出する。
五更に熱飲すれば腹鳴して辰巳の時刻になって便が2、3回ある。下るのは黒水である。翌日は足面にやや皺紋を生じ、また一服すれば漸次皺紋は膝上に至って病は癒える。
但し雞矢は羯雞(去勢した鶏)と用いればよいが山間のものなら更に効果がある。山間のものは多く毒虫を呑むによって、毒を以て毒を攻むの意がある。
<素問腹中論>「黄帝問うて曰く。心腹満を病むこと有り。旦たに食すれば則ち暮に食することあたわず。此れ何の病を爲さん。岐伯こたえて曰く。名づけて鼓脹となす。帝曰く。之を治することいかん。岐伯曰く。之を治するには、雞矢醴を以ってす。一剤にして知り、二剤にして已む。」
<黄帝内経素問王冰注>「按ずるに古本草に雞矢並に鼓脹を治せず。惟だ大いに、小便を利して微しく寒す。今の方の制法は、取り用いる処に当りて、湯に漬して之を服す。」
漢方用語大辞典、明解漢和辞典
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