地獄とは、原始から存在するものではなく、人間が作り出す世界だと、この映画を観るとわかる。
収容所のユダヤ人たちに、シャワーを浴びに行くものだと思い込ませ、家畜同然に、大量にガス室に送り込んでいく。
脱衣所でナチスは、「着衣を掛けたフックの場所を忘れるな」と呼びかけるのだ。
この場面だけで、人は鬼になり得るのだと、認識する。
本作は今般のアカデミー賞で、外国語映画賞を受賞となった。宣伝会社で、この作品を担当したのは、僕の職場で4年間、一緒に仕事をした人です。
仕事をしながら、夜間の映画専門学校に通っていた。
自分の目標に従って、やりたい仕事に就き、昨年はテレビ出演までしている。
娘ほど年齢が下の友人だが、若者の中で尊敬すべき人はたくさんいる。