あれ、まだやってるの?の遅れたタイミングで、話題作を上映するのが、埼玉のテアトル系映画館の特長です。
新所沢で『モヒカン故郷に帰る』を観た。
前田敦子が出ている。昨年、印象に残った作品のひとつ、『イニシエーション・ラブ』において、前田敦子の相手役は、松田翔太であったから、今作の相手役も翔太とばかり思って観ていたが、兄・龍平としばらくして判った。
色気とは情の発露と解釈すれば、松田龍平には色気がある。弟にあるのは、狂気の方かな。父・松田優作の二面性を息子たちが分け合っている、今のところ。
沖田修一監督の演出は、何でもない台詞のやり取りから、じわっと可笑しみを生み出すことに長けている。