定年 再就職とシネマの日々(旧かんちゃんSr.のオヤジな日々)

あと3年で70の大台です。再雇用の職場も定年、パート仕事をしています。映画と写真を愛しているオヤジです。

ぶっきらぼうの魅力

2016年10月11日 19時25分58秒 | 日記

浅野忠信の出演映画は、数え切れないわけだが、共通している役柄は、ぶっきらぼうである、という脈絡の上に立つ。
近作では、『母べえ』において、思想犯として官憲に捕らえられた恩師の妻(吉永小百合)を陰から支える男。最近作では、『岸辺の旅』において、死者の国から忽然と妻(深津絵里)の前に現れ、不器用に愛を表す夫。
今作『淵に立つ』では、服役帰りのヤクザ者であるが、淡白な男。しかし、内面には狂気を秘める破滅型の人間を静かに演じている。相手の人妻役は、筒井真理子(←大人の女性)である。
陰を秘める男に、無性に惹かれる女性もたしかにいるのだな。
浅野忠信、ミステリアスな感じだが、実際は明るく、気が利く男だったりしたら、笑えます。エンプティな結論。