
言わずと知れたアカデミー作品賞受賞作。
主人公はガサツで、感情と手の動きが直結する粗野なイタリア系アメリカ人。当然、黒人のことは大嫌い。
しかし子どものような純粋さを以て 、家族をこよなく愛している。
博士号を持ったインテリ黒人ピアニストに、ドライバーとして雇われ、8週間の演奏旅行に出かける。
アメリカ南部でも、人種差別が根深い地域ばかりでコンサートを催すのだ。
(ストーリーは略)
主人公は純であるがゆえ、行く先々で軋轢が生じる。雇い主とも、周囲とも。
しかし、純であるから人間の尊厳というものの存在を、身体をはって守ろうとするに至る。
実話です。マハーシャラ・アリが演じる黒人ピアニストの周囲に女性の気配がない。中盤に同性愛者であることが判る。
僕の持論どおりの展開。異性を愛する者達からは、卓越したアートは生まれない。
この作品は、再度観るリストに計上した。