ウディ・アレンの作品は、漏れなく会話劇である。
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洒落た会話の応酬のなかに、世相をエグるやり取りもあり、お約束のようにユダヤ人の自虐ネタも含まれる。
今作はニューヨークが舞台。ある雨降りの1日が切り取られ、街中をエル・ファニング、ティモシー・シャラメ、セレーナ・ゴメスが出て来たり引っ込んだり。それぞれ1998年、1995年、1992年生。全世界公開のハリウッド作品を20代男女が席巻する。
それにしてもティモシー・シャラメ、25歳にして既にベテラン感がある。僕のようなジャパニーズ オールド マンも、この若造の出演作には振り向かざるを得ない。
ビジュアルだけではない、繊細さの中に芯の強さを表現する腕がある役者。
そしてエル・ファニングも良いけれど、僕はセレーナ・ゴメス派。