四国出身の政治家 小川純也49歳の17年間を追ったドキュメンタリー。
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東大から霞ヶ関官僚のエリートながら、誠に一本気な男である。
党に属しながら、党利党益に供する行動が取れない。従って党内の出世は出来ず、すべからく発言権を持てない。
政治姿勢は中道、党を移った経歴もある。僕のような平均的日本人にとっては、中道は曖昧に映り、変節は潔しとしないであろう。
政治家になりたくてなったわけではなく、やらなければの心情で国会に出て、その意思は17年間まったくブレていない。
ハッタリをかませない。だから自己の迷いを周囲に隠さない。
政治家向きではない?
当選は5回、しかし選挙区で勝ったのは1回のみ。比例区当選者の発言機会は極端に少なく、ましてや現在は無所属である。
香川の選挙区の対立候補は、3世議員であり、候補者の弟は四国で6割のシェアの新聞社社主である。
選挙戦を前にして、新聞記事は偏向の度合いを増す。
香川で家賃4万7千円の自宅に夫婦で住む。永遠の少年のような政治家が我が国にも居たものだ。