「映画館は安心・安全な場所」とはその通りで、収容200〜300席の箱に観客数1桁もザラです。
しかるにコロナ元年以降、僕のシートの真トナリに、人が居ること2回。同年代のさびしんぼうのオジサンです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/e5/9248309873b4d4409a264a83b26325e0.jpg?1649156543)
映画館通いも激減ながら、写真の2本はセットで鑑賞。
共通の出演者は、オセロというタレント猫。いい味を出しています。
今泉力哉監督の『猫は逃げた』は、
1組の夫妻とそれぞれの浮気(本気?)
相手の4人の男女の人間模様。猫がかすがいとなり、離婚志望の夫婦の方向性が不思議なベクトルに向かう。
城定秀夫監督の『愛なのに』は、実らぬと判っているひとつの片想いと、諦めてしまったもうひとつの片想いを描いている。結婚している片想い相手の女性が諦めた男の前に現れ、意表を突く行動に打って出る。
今泉作品のほとんどを鑑賞済み。
R15指定のこの2作では、城定監督作品が好み。初期の城定作品はピンク映画から始まったが、2020年公開のハイスクール青春の群像劇『アルプススタンドのはしの方』には、ほのかにスッパイ印象があり好きだった。
『愛なのに』にもそれと似た、監督の感性を充分感じることができる。