定年 再就職とシネマの日々(旧かんちゃんSr.のオヤジな日々)

あと3年で70の大台です。再雇用の職場も定年、パート仕事をしています。映画と写真を愛しているオヤジです。

イラン映画2本

2022年04月24日 22時27分00秒 | 日記
埼玉県川越市内の2館で、イラン・フランス合作作品を2本鑑賞した。
白い牛のバラッド
夫を死刑で亡くし、ろう者の1人娘を育てる女性。死刑執行後、真犯人が見つかる。やり場のない怒りを何処にぶつけるのか。イラン社会で声を上げど、女性ゆえのデメリットばかりに左右され続ける。当面の課題は夫を裁いた判事に会うことだが、裁判所でははぐらかされ、居所が掴めない。そんな時、救世主のごとき男性が現れるのだが...

英雄の証明
刑務所に収監中の1囚人が、周囲から仕立て上げられた善行により、英雄視されることとなる。だが英雄がついたひとつの嘘により、裁判所・支援団体の思惑がぐらつき両者は自己保身に流れ、当然ながら男も真っ逆さまに奈落へと降って行く。しかし、吃音を持つ1人息子がキーとなり、ラストは男の名誉は保たれるのか否か?

2作ともに、現代のSNS社会の功罪も描かれる。 
特に『白い牛の..』におけるろう者の娘が、イランでは声を上げられない女性たちの立場をシンボライズしているように思える。