CODAとは、両親または片親がろう者のもとに生まれた子供を指す、30年ほど前に造られた英語。
1月下旬本邦公開、埼玉県入間市の劇場にて、やっとタイミングが合いました。
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2014年製作のフランス映画『エール!』のリメイクであるから、ストーリーは分かっているのに、何故に心を揺さぶられたのか、それは出演者全部の熱演によるからだろう。
家族は両親と子供2人、下の娘を除き3人はろう者で、漁業を営んでいる(リメイク元は牧場でした)。
この4人はとにかく元気、健常者の娘だけは若干おとなしめ。それはろう者家族に生まれた負い目を感じている様子が、時折顔を出すからだ。
前作『エール!』が全体に上品に仕上がっているのに比して、本作は下ネタの連発である。とりわけ両親の性におけるオープンさは見どころのひとつだ。
優れた指導者に恵まれ、紆余曲折を経て、娘はバークリー音大を目指すことになる。兄の「家族の犠牲になるな!」の手話で伝えらた思いに、背中を押されたのだ。
つまり、家族の生業には通訳者としての末娘が必要不可欠であったから。
こみ上げる場面の連続、アカデミー賞深く納得のリピート鑑賞したい一作。