キャリー・マリガンの役どころは、
表題の通りです。
プロミシング・ヤング・ウーマン=
将来を嘱望された若年女性。
いまはコーヒーショップで働くが、医学部を中退した女性。トークから、アイロニーで聡明な言葉が滲み出る。
学生時代、親友に対する性暴力を告発したが、男性優位または男性側に着く女性(権力者)の壁に阻まれる。そして親友は死に、自分は大学を去る。
劇中30歳の設定であるが、復讐心の炎は消えず、突飛とも受け取れる行動で、ジェンダーの壁を突き破ろうとする。
そして初めての恋もするのだ。けれどその恋の相手が、復讐を成就する糸口となる偶然。
とここまでで書くのをやめる。サイコスリラーながら、凄惨なシーンはない。人間の心の闇が良心を凌駕するサスペンス。
キャリー・マリガンの出演作の多くを観ていない。2017年の『ワイルドライフ』も儚げで、危うげな役だった。