プーチンは「北方4島はロシアに主権がある」と明言しての来日だった。
会談の内容は経済協力しかない。
記者会見では「北方四島での共同経済活動の実現に向け、協議を始めることで合意した」と発表した。安倍首相もプーチンも「平和条約締結が重要」と述べているが、日本は4島返還であるがロシアのそれは二の次に思える。
日本の立場は、北方領土の主権が還ってくる前提もないのに共同経済活動には踏み込めないはずで、今後具体的進展があるのか不透明。
会談の内容は経済協力しかない。
記者会見では「北方四島での共同経済活動の実現に向け、協議を始めることで合意した」と発表した。安倍首相もプーチンも「平和条約締結が重要」と述べているが、日本は4島返還であるがロシアのそれは二の次に思える。
日本の立場は、北方領土の主権が還ってくる前提もないのに共同経済活動には踏み込めないはずで、今後具体的進展があるのか不透明。
【プーチン大統領来日】自民・二階俊博幹事長「国民の大半がガッカリしている」
http://www.sankei.com/politics/print/161216/plt1612160047-c.html
自民党の二階俊博幹事長は16日、安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領との首脳会談について「国民の大半がガッカリしているということを、われわれは心に刻む必要がある」と述べ、成果が不十分との認識を示した。党本部で記者団に語った。
与野党内には安倍首相が今回の会談結果を受けて衆院解散に踏み切るとの憶測もあったが、二階氏は「首相からその解説を聞いていない。この程度のことは解散のテーマにはならないと思っていたから、なんでもない」と述べた。
北方領土問題を含む平和条約交渉については「解決の見通しがつくかのような報道が続いた。日本国民は『これで解決するんだ』と思った。なんの進歩もなくこのまま終わるなら、一体あの前触れはなんだったのかということを、日本の外交当局は主張しなければならない」と述べ、不満をあらわにした。
そのうえで、「時間を区切った交渉のはずだ。経済問題も大事だが、人間は経済だけで生きているわけではない。もう少し、真摯(しんし)に向き合ってもらいたい」と述べ、早期の平和条約締結の必要性を訴えた。
日露首脳は元島民らの北方領土への自由訪問拡充で合意したが、二階氏は「この程度のことで喜んでいるのではなくて、真の平和、真の友好のために一層の努力をするきっかけというか、バネにする方向に進んでほしい」と注文を付けた。
一方で、二階氏は「日露首脳が胸襟を開いて会談がなされたということは、成功だった」と述べ、一定の評価も与えた。
©2016 The Sankei Shimbun & SANKEI DIGITAL All rights reserved.
http://www.sankei.com/politics/print/161216/plt1612160047-c.html
自民党の二階俊博幹事長は16日、安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領との首脳会談について「国民の大半がガッカリしているということを、われわれは心に刻む必要がある」と述べ、成果が不十分との認識を示した。党本部で記者団に語った。
与野党内には安倍首相が今回の会談結果を受けて衆院解散に踏み切るとの憶測もあったが、二階氏は「首相からその解説を聞いていない。この程度のことは解散のテーマにはならないと思っていたから、なんでもない」と述べた。
北方領土問題を含む平和条約交渉については「解決の見通しがつくかのような報道が続いた。日本国民は『これで解決するんだ』と思った。なんの進歩もなくこのまま終わるなら、一体あの前触れはなんだったのかということを、日本の外交当局は主張しなければならない」と述べ、不満をあらわにした。
そのうえで、「時間を区切った交渉のはずだ。経済問題も大事だが、人間は経済だけで生きているわけではない。もう少し、真摯(しんし)に向き合ってもらいたい」と述べ、早期の平和条約締結の必要性を訴えた。
日露首脳は元島民らの北方領土への自由訪問拡充で合意したが、二階氏は「この程度のことで喜んでいるのではなくて、真の平和、真の友好のために一層の努力をするきっかけというか、バネにする方向に進んでほしい」と注文を付けた。
一方で、二階氏は「日露首脳が胸襟を開いて会談がなされたということは、成功だった」と述べ、一定の評価も与えた。
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【日露首脳会談】平和条約の重要性で一致 領土問題では隔たり 四島経済活動で声明
http://www.sankei.com/politics/print/161217/plt1612170008-c.html
安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領は16日、首相公邸で共同記者会見し、北方四島での共同経済活動の実現に向け、協議を始めることで合意したと発表した。安倍首相は「平和条約締結交渉に向けた第一歩となる」と強調。プーチン氏は「一番重要なのは平和条約の締結だ」とし、信頼関係醸成には時間がかかるとの認識を示した。領土問題解決に向けた端緒を作ったともいえるが、具体的な前進には時間がかかりそうだ。
両首脳は北方四島での共同経済活動に関するプレス向け声明を発表した。択捉(えとろふ)島、国後(くなしり)島、色丹(しこたん)島、歯舞(はぼまい)群島の名前を明記し、「共同経済活動に関する協議を開始することが平和条約の締結に向けた重要な一歩になり得るということに関して相互理解に達した」と書き込み、平和条約締結交渉の対象が四島であることを示した。
安倍首相は記者会見で、「共同経済活動は日露両国の平和条約問題に関する立場を害さないという共通認識のもとに進められる」と指摘。日露両政府は今後、日露間だけの共同経済活動実現のため、条約などの形で「特別な制度」を設ける方針。漁業、観光、医療などの分野で協議に入る。
両政府はロシアでの経済連携やエネルギー、医療分野など8項目の経済協力プランの具体化に向けた約80件の民間企業や政府当局間の覚書も交わした。また、両首脳は元島民の高齢化に配慮し、墓参の実現に向けた協議をそれぞれの外務当局に指示した。
安倍首相は16日夜のNHK番組で、プレス向け声明の最後に「平和条約問題を解決する自らの真摯(しんし)な決意を表明した」と明記したことについて、「この1行に私とプーチン氏の思いは凝縮されている」と強調した。
一方、プーチン氏は記者会見で、北方領土周辺の軍港の存在と日米安全保障条約に言及し、「(日本側は)こういったニュアンスやロシア側の懸念を考慮してほしい」と語った。
平和条約締結の重要性については「平和条約は歴史的、中長期的な見通しの中で長期的な協力のためのベースを作りあげるからだ。これは島での活動よりも、もっと重要だ」と説明した。
安倍首相とプーチン氏は15日に首相の地元・山口県長門市で、16日は東京の首相官邸で会談。長門市では2人きりの会談も約1時間半行い、平和条約締結問題などを協議した。プーチン氏は16日夜に帰国の途についた。
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安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領は16日、首相公邸で共同記者会見し、北方四島での共同経済活動の実現に向け、協議を始めることで合意したと発表した。安倍首相は「平和条約締結交渉に向けた第一歩となる」と強調。プーチン氏は「一番重要なのは平和条約の締結だ」とし、信頼関係醸成には時間がかかるとの認識を示した。領土問題解決に向けた端緒を作ったともいえるが、具体的な前進には時間がかかりそうだ。
両首脳は北方四島での共同経済活動に関するプレス向け声明を発表した。択捉(えとろふ)島、国後(くなしり)島、色丹(しこたん)島、歯舞(はぼまい)群島の名前を明記し、「共同経済活動に関する協議を開始することが平和条約の締結に向けた重要な一歩になり得るということに関して相互理解に達した」と書き込み、平和条約締結交渉の対象が四島であることを示した。
安倍首相は記者会見で、「共同経済活動は日露両国の平和条約問題に関する立場を害さないという共通認識のもとに進められる」と指摘。日露両政府は今後、日露間だけの共同経済活動実現のため、条約などの形で「特別な制度」を設ける方針。漁業、観光、医療などの分野で協議に入る。
両政府はロシアでの経済連携やエネルギー、医療分野など8項目の経済協力プランの具体化に向けた約80件の民間企業や政府当局間の覚書も交わした。また、両首脳は元島民の高齢化に配慮し、墓参の実現に向けた協議をそれぞれの外務当局に指示した。
安倍首相は16日夜のNHK番組で、プレス向け声明の最後に「平和条約問題を解決する自らの真摯(しんし)な決意を表明した」と明記したことについて、「この1行に私とプーチン氏の思いは凝縮されている」と強調した。
一方、プーチン氏は記者会見で、北方領土周辺の軍港の存在と日米安全保障条約に言及し、「(日本側は)こういったニュアンスやロシア側の懸念を考慮してほしい」と語った。
平和条約締結の重要性については「平和条約は歴史的、中長期的な見通しの中で長期的な協力のためのベースを作りあげるからだ。これは島での活動よりも、もっと重要だ」と説明した。
安倍首相とプーチン氏は15日に首相の地元・山口県長門市で、16日は東京の首相官邸で会談。長門市では2人きりの会談も約1時間半行い、平和条約締結問題などを協議した。プーチン氏は16日夜に帰国の途についた。
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