落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

お馴染み卒業式風景

2008年03月28日 | 政治・外交
 卒業式で「君が代」斉唱も起立もしない・・・相変わらずあるんだな。
 http://www.sankei-kansai.com/01_syakai/sya032703.htm
国歌斉唱 起立1人 卒業生170人 教員が指導か 門真の第三中(2008/03/27 8:00)産経関西
 大阪府門真市の市立第三中学校で今月13日に行われた卒業式で、約170人の卒業生のうち男子生徒1人を除く全員が、国歌斉唱時に起立せず、その多くが斉唱もしなかったことが26日、分かった。式に出席していた3年の担任、副担任計11人のうち9人も起立せずに斉唱もしなかったという。学校側は事前に教員が卒業生に不起立を促した可能性があるとみて担任らから事情を聴いており、事態を重くみた府教育委員会も調査に乗り出した。
 第三中や式に出席した関係者によると、式は卒業生や保護者らが起立して始まり、教頭の「開会の言葉」に続いて国歌斉唱が行われた。しかし、「国歌斉唱」とアナウンスされたとたん、それまで起立していた生徒たちは次々と座り始め、最終的に起立したまま斉唱したのは男子生徒1人だけだった。着席した生徒の大半は斉唱した様子がなかったという。  式には、3年生を受け持つ担任5人、副担任6人も出席していたが、生徒たちと同様に相次いで着席し、起立していたのは副担任2人だけだったという。
 式の後、一部保護者から事態を問題視する声が寄せられ、学校側は市教委に報告。さらに教員らが生徒に不起立を命じたり促したりしなかったかどうか、担任らから事情を聴いている。府教委によると、学校の調査に対し一部の教員は「生徒に国歌の意義について説明し、『式で歌うかどうかは自分で判断しなさい』と指導した」と話しているという。
 瀬戸和夫校長は産経新聞の取材に対し、「事前に不起立を指導していたのであれば、生徒の内心の自由を侵す行為で明らかに行き過ぎた指導。ただ、現在のところそうした指導があったという事実は確認されていない」と説明。教員の不起立に関しては「学習指導要領に従って起立するよう指導はしていたが、結果としてこうなってしまった」と話している。  府教委小中学校課は教員が全卒業生に不起立を促していた可能性が高いとみており、「非常に大きな問題で、偏向教育ととられても仕方がない。教員の不起立についても経緯をくわしく調べ、厳正に対処したい」としている。

 起立した生徒、親御さんはエライと思う。次々と着席した生徒も本心での判断ならエライと思う。
 自分のことを思い起こせば16歳は子供で、卒業式の時国歌斉唱があったかどうかも忘れた。だが昨今の近隣諸国での悲惨な事態を見ると一応平和な日本国というのは有り難いと思う。若い人もこれから先それを感じる場面は益々増えてくるだろう。

 昨年の教育基本法の改正がようやく指導要領に反映されるとのこと(実施は2,3年先)。
文科省、新指導要領に「愛国心養成」を追加 (2008年3月28日05時05分 読売新聞)
文部科学省は、約3年の改定作業を経てまとめた小中学校の新学習指導要領を28日付官報で告示する。
 先月15日公表の改定案と比べ、「我が国と郷土を愛し」といった記述が追加されたほか、「君が代」についても「歌えるよう指導する」と明記されるなど、「愛国心」の養成をうたった改正教育基本法を色濃く反映する形となった。
 これらの修正点は、文科相の諮問機関「中央教育審議会」の審議を経ないまま盛り込まれており、なぜ新たな文言が突然加わったのか議論を呼ぶのは必至だ。
 新しい指導要領は小学校では2011年度、中学では12年度から実施される。
 今回の修正の中で目立ったのは、一昨年12月に改正された教育基本法に「我が国と郷土を愛する態度を養う」との表現で愛国心の養成が盛り込まれたことを受け、小中学校ともに全体の指針となる総則に「我が国と郷土を愛し」という文言が加わった点。同じ総則の「伝統と文化を継承し」という記述も「尊重し」に変更され、小学国語に「神話・伝承を読み聞かせる」ことが追加されるなど伝統文化の尊重も強調された。
 君が代も小学音楽で「いずれの学年においても指導する」から「歌えるよう指導する」と修正され、中学社会では自衛隊の国際貢献に言及している。
 先月公表の改定案には、自民党の一部議員から、竹島や尖閣諸島について「我が国固有の領土」と明記されていないとの批判が集まっており、「愛国心を強調することで、そうした批判に配慮した」(自民党中堅)という指摘もある。
 文科省は「修正は中教審の答申の枠の中で行っており、批判を受けるとは考えていない」としている。

台湾総統選挙結果 楽観論と悲観論

2008年03月27日 | 政治・外交
【正論】「総統選」以後 元駐タイ大使・<岡崎久彦 「台湾人民の勝利」の意味は
 台湾はすでに国際法上独立主権国家として認められる実体を有し、その国が民主的選挙で国民党・馬英九候補を選んだ。
 台湾の有権者は国民党の勝利が中台統一の可能性に結びつくとは全く考えていなかったということである。そうでなければチベット事件の最中に統一の可能性のある選択をするはずがない。
 馬英九氏は初めから中台統一の可能性はないと言っており、オリンピック・ボイコットさえ示唆した。台湾国民は政策で国民党を選んでおり、どちらを選ぼうが一国二制度を受け入れる可能性はなくなったと云える。
 問題は支那がプロパガンダなどの工作によって台湾人が国民党を選んだと受け取る可能性があるということ。

【正論】「総統選」以後 評論家・鳥居民 「民主的交代」中国への衝撃
 民進党謝長廷氏に比べて、中国に対してより融和的な態度をとってきた国民党馬英九氏の当選は、現在、世界中から批判と非難のただなかにある中国共産党の首脳たちにとって、大きなプレゼントになっている。だが、台湾のこの総統選は、中国共産党指導部が台湾の民主的な政治システムを争う余地のない事実として認めざるをえなくなり、傍観するしかなくなった結果である。
 中国共産党指導部は民主主義政体の台湾の存在が国内にどう影響するかと不安を抱きながらも座視せざるをえなくなった。だが、軍と警察を自由に使えるところでは、国内へ民主と自由の理念が入ってくるのを恐れ、香港人が民主的な方法で自分たちの代表を選ぶのを許さないし、チベット、新疆に「高度な自治」を与えようとしない。
 アメリカの中国専門家、スーザン・シャーク女史がいみじくも言ったように、「ひ弱な超大国、中国」なのである。

日台関係「智恵生かしたい」 李登輝氏会見要旨
 多くの人々は中国大陸が怖いの一点張りで、台湾は飲み込まれてしまうと考えている。馬英九氏が当選したら、台湾がすぐ統一されるのではないかと心配する。が、不勉強にもほどがある。そんなに簡単に台湾が中国大陸にとられることはない。なぜか? 実は中共(中国共産党)は馬氏を心の底から支持しているわけではない。米国との関係が複雑すぎるというのがその理由の一つだ。私が多くを語る立場ではないが、彼はアメリカの影響を非常に強く受けている。

 台湾は既に主権独立国家であり民主主義による選挙で総統を選出しているだから心配は要らないだろうという論評だった。
 一方選出された馬英九氏は大陸出身者であり骨の髄まで中華ナショナリズムだとする意見もある。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」  平成20年(2008年) 3月26日(水曜日) 弐 通巻第2133号
 馬英九次期政権の何がまだ危険なのか?
  彼の「反日」姿勢は是正されたが、中華ナショナリズムは骨の髄まで


 日本における馬英九(次期台湾総統)への危険視は急速に薄れた。当選を聞いたとき、多くの日本人は失望を禁じ得なかった。しかし国民党圧勝の現実を前にすれば、好むと好まざるとに関わらず、それが台湾民衆の選択である以上、受け入れざるを得ないだろう。
当選の翌日に小生は馬英九との記者会見で『反日』に関して直撃した。
http://www.ohmynews.co.jp/news/20080325/22545

(中略)

 ▲北京五輪ボイコットを政治利用できるか
 たしかに馬英九は「五輪ボイコット」を叫んだ。
 精密にかれの発言をトレースすると、馬は次のように発言している。
 「もし、チベットにおける情況がさらに悪化し、弾圧が拡大するとすれば、我々は北京五輪ボイコットも選択肢の一つとして考慮の対象にする可能性を残しておく」。
 北京五輪ボイコットの選択の可能性を、すでにフランスの外務大臣が述べたが、米国のブッシュ政権は慎重である。 日本政府は考慮にさえいれていない。
   馬英九の持つ近未来の危険性は中台統一が究極の目的でありながらも、じつは小生らの質問に答えた次の発言のなかにある。
「次の四年、希望的にはあと八年間で、わたしの政権ができることは限られている。長期的戦略的な基礎を提示できるような努力をわたしは任期中にするが、理想の実現は簡単ではない(つまり中台統一は自分の政権では難しい)。だから当面は(ビジネスがしやすいように)中国との『和平協商協定』の締結を急ぎたい」。

   このようにふとした発言に含まれている中華ナショナリズム。なぜ李登輝氏のように「中国が民主化されたあとで、話し合いをすればいい」と言えないのか。つまり馬の価値観のなかでは「民主」の上位に「中華ナショナリズム」があること、それが馬英九にまだ強固に残存する危険性なのである。

 日本媚中政府は今後どういう対応になるだろうか。国民党馬英九氏でよかったと勘違いし「中国は一つ」に傾いていくようでは危ないのではないか。

大相撲大阪場所千秋楽

2008年03月23日 | 日常・身辺
 相星決戦朝青龍が征す。

 朝青龍13-2 小手投げ 白鵬12-3
 白鵬踏み込みがよかったが、朝青龍は引き込むように小手投げ、あっさりと決まった。4場所ぶりV奪回、22回目の優勝。白鵬はじっくりと行けば又結果は違ったかも知れない、若さが出たのかなぁとTV桟敷は見た。

 琴光喜8-7 突き落とし 千代大海8-7
 今場所前半負けがこみ、千秋楽まで勝ち越しが決まらなかった。

三賞
 殊勲賞 関脇琴奨菊8-7(1回目) 12日目横綱朝青龍を寄り切る
 敢闘賞
  前頭5 黒海12-3(2回目) 4つ相撲が目立つようになり、進境著しい。2桁勝利。
  前頭7 把瑠都12-3(3回目) 14日目千代大海をつかまえ寄り切った。
 技能賞 前頭12 栃煌山11-4(1回目) 2桁勝利。いつもよく考えた正攻法の相撲が多かった。

台湾総統選挙「馬英九氏」圧勝

2008年03月23日 | 政治・外交
 台湾人は支那属国を選択したのだろうか。米が支那と事を構えたくないので反対していた「台湾」国連加盟国民投票もますます遠くなるだろう。
 日本媚中政府は晴れて支那のご希望通り「中国は一つと」唱えることになればいよいよ亡国だ。昨年安倍政権を支えなかった自民党、参院選で民主党に勝たせてしまったマスコミ、国民が毅然とした日本にできなかったのも遠因ではないだろうか。台湾海峡、尖閣も支那の管理下、支那と米の「太平洋二分案」もまんざら冗談ではなくなる。
馬英九氏が圧勝=国民党、8年ぶり政権奪還-独立路線に終止符・台湾総統選 2008年3月22日(土)21:56(時事通信)
 【台北22日時事】台湾総統選挙は22日、投開票が行われ、最大野党・国民党の馬英九・前主席(57)が与党・民主進歩党(民進党)の謝長廷・元行政院長=首相=(61)との一騎打ちを制して当選した。馬氏は220万票以上の差を付けて圧勝し、「選挙の終わりは改革の始まりだ」と勝利宣言した。2000年の台湾史上初の政権交代で野党に転落した国民党が8年ぶりに政権奪還に成功した。馬氏は5月20日に総統に就任する。
 対中融和を掲げる馬氏の当選で、民進党の陳水扁総統が進めてきた台湾自立化路線にはひとまず終止符が打たれる。台湾独立を否定し、「中華民国」体制の「現状維持」を主張する馬氏の下、中台関係は改善に向け動きだすとみられる。副総統には馬氏とペアを組んだ蕭万長・元行政院長(69)が当選した。
 得票率は馬氏58.45%(約765万票)、謝氏41.55%(約544万票)。馬氏の得票率は総統選史上最高だった。投票率は76.33%と前回(2004年)の80.28%を下回った。

大相撲大阪場所14日目

2008年03月22日 | 日常・身辺
 両横綱2敗堅持 明日千秋楽は相星決戦となった。
 3敗 黒海、把瑠都

 黒海11-3 叩き込み 豊真将9-5
 両者ともに今場所好調。黒海は4つ相撲にも進境著しく、2桁勝利をあげた。今日は離れてとり叩き込んだ。

 栃乃洋8-6 寄り切り 時天空6-8
 時天空は栃乃洋の強烈な下手投げを警戒し前に出られなかった。栃乃洋前半の6連敗から見事な8連勝で勝ち越す。

 稀勢の里8-6 寄り切り 旭天鵬9-5
 稀勢の里、昨日の反省もあったのだろうか、正攻法でいった。旭天鵬回り込んで逆転を試みるも寄り切られた。稀勢の里は勝ち越す、だが2桁の期待に応えられず。

 安馬7-7 突き倒し 雅山7-7
 雅山の激しい突き押しに安馬も突きで応戦。雅山の突きが空振りし体が崩れる。

 琴奨菊7-7 寄り切り 栃煌山10-4
 好調栃煌山だったが、琴奨菊のまわしに手がかからず、琴奨菊得意のがぶりで寄られ土俵を割る。栃煌山はいつもよく考えた相撲をとるが負けたときはとても悔しそう。

 把瑠都11-3 寄り切り 千代大海8-6
 把瑠都の踏み込みがよかった。千代大海は捕まってしまうと相手は怪力、どうしようもなかった。

 白鵬12-2 寄り切り 琴光喜7-7
 琴光喜善戦したが、白鵬落ち着いていた。

 朝青龍12-2 寄り切り 魁皇8-6
 朝青龍は白鵬の2敗堅持を見て負けるわけにはいかず踏ん張った。

 邦人大関陣はすべて外国勢にやられてしまった。

大相撲大阪場所13日目

2008年03月21日 | 日常・身辺
 朝青龍連敗
 2敗 白鵬、朝青龍
 3敗 黒海、把瑠都、栃煌山

 時天空6-7 引き落とし 稀勢の里7-6
 稀勢の里は充分力をつけてきている。まっ向勝負でいけばいいいものを立ち会い左に少し動いた。それがいい結果にならず業師時天空に引き落としをくらい土俵下に転落。稀勢の里、勝ち越しお預け。

 雅山7-6 叩き込み 琴奨菊6-7
 昨日横綱朝青龍を下した琴奨菊だが、ベテラン雅山は仕切りから優位に立っていた。

 豊ノ島5-8 外掛け 千代大海8-5
 千代大海は対豊ノ島戦は3連敗だそうで苦手としている。突き押しの連発が出来ず、柔らかい豊ノ島はのけぞって辛抱する。

 琴光喜7-6 上手出し投げ 朝青龍11-2
 対朝青龍戦28連敗の琴光喜、前場所は善戦していた。しきりの中で朝青龍は前場所の一番が頭によぎったかも知れない。一方琴光喜は弟弟子琴奨菊が昨日朝青龍に勝ったことで奮起するものを秘めていたのかも知れない。もろ差しで願ってもない状況になったが長びき、TV桟敷は朝青龍が巻き返しにこないかハラハラした。が、琴光喜腰をひねったと思ったら朝青龍は土俵に手をついていた。同一対戦で29連敗という記録があるそうだが、ここでストップした。
 11連勝で突っ走ってきたがまさかの2連敗。スタミナ不足か、プレッシャーか色んな心理のアヤが想像された一番だった。

 白鵬11-2 寄り切り 魁皇8-5
 昨日の千代大海戦で2敗目を喫したが、今日は朝青龍の2敗目を確認し、ここは落ち着いてとるだけだった。

胡錦涛氏の会いたい人

2008年03月21日 | 政治・外交
 中共は毒ギョーザ事件、チベット騒乱で世界中から批判を浴びる中、胡錦涛中共首席が5月に来日するという。胡錦涛氏は来日に当たって会いたい民間人の一人に創価学会池田会長をご指名した。支那では、池田大作氏を「宗教家というよりも、強い力を持った政治家という位置づけ」だ。公明党はその宗教団体創価学会を背景にし、政教分離原則に反すると絶えず批判されながら活動し弱体自民党にとりついて影響力を行使している。支那はしっかりと、しかもおおっぴらに御大自ら公明党を通じて外交活動をなさるわけだ。わが媚中政府は「相手の嫌がることはしない」としてチベット騒乱にはたいして批判もせず、毒ギョーザ事件も何処かにいってしまった。創価学会も宗教団体ならチベットの人権、仏教文化が蹂躙されているのに一言あったのだろうか、それとも黙認か。自民党民主党媚中議員は来日を心待ちにしているのかも知れないが、国民の空気も変わってきている。それを知ってか知らずかいやはや大したものだ。
胡錦濤主席、池田大作氏と会談へ 2008.3.20 00:35 産経
 5月の来日が予定される中国の胡錦濤国家主席が、来日時に創価学会の池田大作名誉会長と会談する方向となっていることが19日、分かった。中国側が「胡主席が日本で会いたい民間人3人のうちの1人」として池田氏を指名したという。胡氏は主席就任前の昭和60年と平成10年にも都内で池田氏と会っており、会談は今回で3回目となる。
 胡氏の来日について日本政府は、中国側に5月6日からの5日間の日程を打診中で、現在、正式な回答を待っている。胡氏は日本で天皇、皇后両陛下や福田康夫首相と会談するほか、中国とゆかりの深い古都、奈良などを訪問予定で、この間に池田氏との会談をセットする形だ。
 中国は昭和47年の国交正常化の地ならしを行った池田氏について「井戸を掘った功労者」と評価している。また、「中国で池田氏は宗教家というよりも、強い力を持った政治家という位置づけだ」(日中外交筋)とされ、公明党などを通じた政界への影響力にも期待しているとみられる。

大相撲大阪場所12日目

2008年03月20日 | 日常・身辺
 春分の日

 春分の日の今日、雨まじりの肌寒い天気だったが、土俵上はホット、波乱もありで面白かった。
 12日目両横綱とも土がつく。
 1敗 朝青龍
 2敗 白鵬、把瑠都、栃煌山
 3敗 黒海、高見盛

 雅山6-6 送り出し 稀勢の里7-5
 張り手の応酬で激しい相撲になった。力をつけてきた稀勢の里は頭を下げて前へ前へ出て行けば勝てると思うが、張られて「なにおっ」と思ったのかも知れない、突き押し相撲の雅山に合わせてしまった感がある。

 安馬5-7 下手投げ 朝赤龍5-7
 先場所、朝赤龍が立ち会いしゃがんで安馬の足を取るという思いがけない戦法で安馬に勝った。
 安馬はその雪辱を期そうと気合いが入っていた。

 若ノ鵬6-6 叩き込み 魁皇8-4
 19歳が35歳に挑戦。若ノ鵬両手付きのあと引いて叩き込み。「大関に対しての挑戦しかも19歳の伸び盛り故、もっと堂々と胸を借りてゆけ」と解説は注文していた。

 琴光喜6-6 寄り切り 旭天鵬8-4
 琴光喜は前半戦バラバラで周囲も自分も首をかしげていたが、今日は堂々と好調旭天鵬を寄り切る。残り3日で勝ち越せるかどうかになってきた。

 千代大海8-4 引き落とし 白鵬10-2
 千代大海はのど輪で白鵬を起こし体をかわして引き落とす。白鵬たたらを踏んで土俵を割ってしまった。
 千代大海先々場所の対白鵬戦で肘を痛めた雪辱を果たす。「自分の相撲を取る」というのは関取がよく云う言葉だが、白鵬も相手に合わせてしまった感がある。

 琴奨菊6-6 寄り切り 朝青龍11-1
 11連勝できた朝青龍は目の前で白鵬が2敗目を喫し、油断があったのではないかとTV桟敷は見た。仕切りを繰り返す朝青龍にちらっと客席を見る余裕があった。好事魔多し、琴奨菊が得意のがぶり寄りで横綱を寄り切った。折角の2敗差が1敗差になってしまった。相撲ファンにとっては願ってもない展開だ。明徳高校先輩に恩返しした琴奨菊はインタビューで満面の笑みだった。

お知らせ

2008年03月20日 | 日常・身辺
 春分の日

いつもご覧いただき有り難うございます。
当ブログでご紹介してまいりました「絵手紙」を専用ブログに移行させていただきました。
URLは下記のとおりでございます。引き続きご高覧のほどお願い申し上げます。
http://blog.goo.ne.jp/etegami_mt/
左下のブック・マークにもリンクがございます。

五輪開催国にそぐわない支那

2008年03月18日 | 政治・外交
 近々来日する胡錦涛中共首席は1989年チベット自治区の共産党書記長だった。チベット民族独立運動を抑えるべく戒厳令をしき多数のチベット人を虐殺した張本人だ。一説にはその数、十万人以上とも云われる。それが党指導部の信頼を得ることになって権力の座についたとのことだ。そしてまた今回のチベット騒乱、そのような人権抑圧国が平和の象徴のようなスポーツの祭典をとりしきるという。毒入り餃子事件など食品汚染も未解決、大気汚染でマラソン選手の健康も損ねかねないという。経済発展途上だからと見過ごされるレベルのものではない。
 中共に対する抗議活動や集会が世界各地で行われ、日本でも有志が中国大使館前で抗議を行っていた。
 ロゲIOC会長は「4年に一度の五輪に向けて精進してきた選手がかわいそう(中止すべきでない)」と言っており、日本も同じような見解らしい。開催するのがかえって汚点になるのではないか。名だたる国際大会は他にいくらでもある。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 平成20年(2008年) 3月18日(火曜日)通巻第2129号増大号
台湾を第二のチベット化するのか、と謝長廷陣営
世界各地でチベット弾圧抗議、北京は外向的に孤立の恐れ

 ダライラマ法王の呼びかけた「世界の権威ある期間による真相調査」を北京政府は蹴飛ばした。
 ワシントンが「人権抑圧国家リスト」から中国を外した翌日に、中国のチベット虐殺事件が起きた。いわゆる「チベット暴動」は真相が闇のまま、情報の封鎖が中国の公安、情報当局によって続けられている。
 世界に波紋が広がり、チベット民衆への血の弾圧に抗議する集会やデモ、中国大使館への抗議行動はインド、ネパールはもとより、ワシントン、NY、イタリア、フランスへ拡大し、台湾では大集会。日本でも抗議行動が行われた(下欄参照)。
 「皇太子殿下のオリンピック期間中の御訪中はやめていただくべきではないか」とする声も猛烈な勢いで聞かれるようになった。
 「台湾は第二のチベットになる」という危機感は台湾の民進党陣営に急速に広がり、圧勝ムードだった馬英九陣営は突如の反中国旋風にとまどっている。
昨日行われた櫻井よし子、田久保忠衛氏らの「国家基本問題研究所」発足パーティでは、ゲストとして登壇した許世楷(駐日台北経済文化代表処代表=日本大使に相当)が、はっきりと「台湾のチベット化」の懼れを述べた。

 なお、4月10日に中国に抗議し、胡錦濤主席来日に注文をつける緊急の国民集会が開かれる。
午後六時から豊島公会堂。入場無料。詳しくは四月初旬の小誌にも発表します。

【主張】中国の「禁書」 五輪開催国にそぐわない2008.3.17 03:43 産経新聞
 日本で刊行された書籍が中国の税関で差し止められ、日本に返送される事態がこのところ2件続いた。いずれも、中国の国内法令違反を理由にしている。北京五輪をひかえたこの時期に、言論・出版の自由に対する中国当局の硬直化した姿勢がまた表面化したといえる。非常に残念である。
 上海の日本人学校が取り寄せた地理関係図書と、産経新聞が連載した「トウ小平秘録」をまとめた同名の単行本上巻(産経新聞出版発行、扶桑社発売)である。「トウ小平秘録」の方は、産経新聞社が関係者への寄贈用に送った50冊が日本に送り返され、4月刊行予定の下巻も同様に禁輸になるという。
 「トウ小平秘録」は、激しい権力抗争を生き抜いたトウ小平氏(1904~97年)の軌跡を追跡したものだ。トウ氏を今日の中国発展の最大功労者と位置づける一方で、民主化を求める市民らを武力弾圧した天安門事件(89年6月)についても、当然論及している。
 返送措置をとった北京税関が根拠とした「税関総署令」には「中国共産党を攻撃し、中華人民共和国を誹謗(ひぼう)した刊行物は持ち込めない」とある。したがって、天安門事件の処置はトウ氏の誤りとする「秘録」は、禁輸に該当するというわけだ。
 地理関係図書は、「尖閣諸島を日本の領土としている内容」が問題視された。上海市政府は「中国領土の完全性を損なう出版物は許可しない」とする出版管理条例違反を根拠にあげる。
 いずれも、過度の自己中心主義といわざるをえない。尖閣諸島は明治28(1895)年、日本政府が日本の領土として閣議決定のうえ国際公告し、その後どの国からもクレームがつかなかった。中国が領有権を主張し始めたのは、近くに石油埋蔵の可能性が浮上した70年代初めから-という経緯がある。地理関係図書も、中国側が目くじらを立てるほど日本側の主張を声高に強調した内容ではない。
 民主主義国家なら、自国に都合が悪いことが書かれているとの理由で禁輸にすることはしない。外国で出版され、しかも限られた空間やわずかな部数しか流布しない出版物にも独裁的な国内法令をあてはめる姿勢は孤立を招く。国際基準を旨とする五輪の開催国にふさわしい柔軟な対応を望む。