落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

酒は少量でもリスク?!

2023年01月30日 | 日常・身辺

「酒は百薬の長」と云われていなかったか。
ところが、少量でも健康被害を誘発するそうな。
ホンマかいな、酒造メーカーが聞けば卒倒するかも。
当方、大酒飲みではないが、晩酌ぐらいはする。とくに晩はご飯を食べないので代わりに焼酎のお湯割りを湯飲みに一杯程度呑んできた。
そろそろ傘寿を迎えるトシになったが、一日の締めくくり、今さら止めるわけにいかない、でもガンは怖い・・・
何事も過ぎたるは及ばざるがごとし、とも云う。
3倍ぐらいに薄めて呑むかな。
「この際、きっぱりと止めなはれ」、な、なんと「喧しいわい」

悲報!酒はどんなに「少量」でも健康を破壊する アルコール分解物質がDNAを傷つけ、がんを誘発
The New York Times  2023/01/25 15:00
https://toyokeizai.net/articles/-/647986

「ほどほどの量」のアルコールでも健康被害を誘発してしまう(イラスト:Francesco Ciccolella/The New York Times)

場を白けさせて申し訳ないが、毎晩ワインを1〜2杯飲んでも健康は改善されない。

過去何十年にもわたって、紛らわしくて、ときに矛盾する研究(過剰なアルコールは体に悪いが少しなら良いとか、ある種類のアルコールはほかのものよりも体 に良いとか、冗談じゃない。全部体に悪い)が行われてきたが、実態が明らかになりつつある。たとえ少量でもアルコールは健康に影響を及ぼす可能性がある、 ということだ。

飲酒の健康リスクは「ほどほど」でも起こる

昨年11月に発表された研究で、2015年から2019年の間に過度のアルコール摂取で死亡した人の数がアメリカでは年間約14万人に上ることが明らかに なった。そのうちの約40%は、交通事故、アルコール中毒、殺人といった急性の原因によるものだ。しかし、大半は、肝臓病、がん、心臓病など、アルコール に起因する慢性疾患が死因となっていた。

専門家がアルコールの過剰摂取と関連した深刻な健康障害について語るとき、人々はたいてい、アルコール使用障害のある人について話しているのだと思い込んでいる。だが、飲酒の健康リスクは、ほどほどの量でも起こりうる。

ビクトリア大学カナダ薬物使用研究所のティム・ナイミ所長は、「アルコールは非常に低いレベルの量から健康に害を及ぼす」と話す。

では、アルコールはいつ、どのように健康に影響を及ぼすのだろうか。飲酒の量を減らすべきか迷っているなら、ここで紹介する情報が参考になるだろう。

「過度のアルコール摂取」とは、厳密にはアメリカ食事摂取基準で推奨される1日の最大摂取量を超える場合を指す。男性なら1日2杯、女性なら1日1杯だ。

「摂取量がこの範囲内であったとしても、とくにある種のがんや心血管疾患のリスクがある」という証拠も出てきていると、アメリカ疾病対策センター(CDC)でアルコール対策プログラムを率いるマリッサ・エッサー氏は指摘する。

アルコールは主にDNAを傷つけることで健康上の問題を引き起こすと、科学者たちは考えている。アルコールを飲むと、体内で代謝されて細胞に有毒な化学物質アセトアルデヒドが生成される。

アセトアルデヒドは「DNAを傷つけるのと同時に、体がDNAの損傷を修復するのも妨げる」とエッサー氏は説明する。「DNAが傷つくと、細胞が無秩序に増殖し、がん腫瘍を作り出す場合がある」。

アルコールはまた、DNA損傷の別形態である酸化ストレスを作り出し、特に血管まわりの細胞に害を及ぼすことがある。酸化ストレスは動脈硬化を引き起こし、血圧の上昇や冠動脈疾患の原因となる場合がある。

「DNAに根本的な影響を与えるため、非常に多くの臓器系に影響が及ぶ」。ナイミ氏は、習慣的なアルコールの摂取が生涯にわたって「徐々に組織を傷つける」と話す。

「アルコールは心臓に良い」は間違い?

アルコールが心臓に与える影響については、少量のアルコール、中でも赤ワインが良い効果をもたらす可能性があると主張する研究もあるため、わかりにくく なっている。過去の研究では、アルコールが「善玉」コレステロールのHDLを上昇させることや、ブドウ(および赤ワイン)に含まれる抗酸化物質レスベラト ロール(ポリフェノールの一種)に心臓を保護する特性があることが示唆されている。

しかし、バンダービルト大学のマリアン・ピアノ教授(看護学)によると、「このところ、アルコールの心臓保護効果や健康効果と呼ばれている概念を覆す証拠がたくさん出てきている」という。

喫煙とがんの関連性はほとんどの人が知っているが、アルコールも強力な発がん性物質であることに気づいている人はほとんどいない。アメリカがん協会の調査によると、アルコールが原因で発症するがん患者は毎年7万5000人以上、死者は毎年1万9000人近くに上る。

アルコールは7種類のがんの直接的な原因になることが知られている。頭頸部がん(口腔がん、咽頭がん、喉頭がん)、食道がん、肝臓がん、乳がん、大腸がんだ。研究では、前立腺がんや膵臓がんなど、別のがんとの関連性も指摘されているが、まだはっきりとした証拠はない。

少量の飲酒でも肝臓をやられる場合がある

アメリカの場合、アルコール関連死の個別要因として最も多いのはアルコール性肝疾患で、年間約2万2000人が亡くなっている。年齢が上がり、飲酒の経験 が積み重なっていくにつれてリスクは高まるが、20代、30代、40代でも毎年5000人以上がアルコール性肝疾患で死亡している。

アルコール性肝疾患には段階が3つある。臓器に脂肪が蓄積するアルコール性脂肪肝、炎症が起こり始めるアルコール性肝炎、そして組織が損傷して瘢痕(はん こん)化するアルコール性肝硬変の3段階だ。最初の2段階は完全な禁酒によって元に戻すことが可能だが、3段階目に入るともう元には戻らない。

アルコール性肝疾患の症状には、吐き気、嘔吐、腹痛、黄疸(目や皮膚が黄色くなる症状)がある。しかし、それらの症状はほとんどの場合、肝臓のダメージが深刻な状態になるまで現れない。

アルコール性肝疾患の発症リスクは飲酒量の多い人で最も高くなるが、ある報告によると、1日わずか2杯のアルコール飲料でも5年間飲み続けると、肝臓がダメージを受ける可能性があるという。1日に4杯飲む人の9割にアルコール性脂肪肝の兆候が見られる。

お酒を飲む人の全員が健康を害するわけではない。リスクは、食事、運動、喫煙といった生活習慣上のあらゆる因子が組み合わさって上がったり、下がったりする。

「どのリスク因子も重要だ」。エッサー氏は「公衆衛生学の世界では、その人が抱えている因子の数が発症リスクの増加につながることがわかっている」と話す。

さらに、基礎疾患とアルコールが相互に作用して、健康に影響を及ぼす可能性もある。例えば、「高血圧の人は、おそらく飲酒すべきではない。飲むとしても、間違いなくごく少量に抑えなければならない」と、ピアノ氏は言う。

酒は完全に断つべきか?

健康を改善するのに、酒をきっぱり断つ必要はない。量を少し減らすだけでも効果はある。現在の酒量が推奨限度を超えているのであればなおさらだ。ナイミ氏によると、リスクは「1日に2杯を超えると一気に上がる」。

毎日軽く飲んでいる人も、量を少し減らせば効果が期待できる。試しに何日かアルコール抜きで過ごしてみよう。「以前より気分が良くなれば、体が何かを伝えようとしている証拠だ」と、国立アルコール乱用・依存症研究所のジョージ・クーブ所長は話す。

注目すべきことに、話を聞いた専門家には、完全な禁酒を訴えた人は誰もいなかった。ただし、アルコール使用障害があるとか、妊娠している場合は別だ。「完 全な禁酒を推奨するつもりはない」と、クーブ氏は言う。「アメリカでは禁酒法が施行されたこともあるが、うまくいかなかった」。

とはいえ、専門家の全体的なアドバイスは「飲む量を減らし、長生きしなさい」ということになると、ナイミ氏は言う。「結局のところ、それが基本だ」。
(執筆:Dana G. Smith記者) (C)2023 The New York Times

晴れ間

2023年01月28日 | 日常・身辺
お天道様が「もうこのへんにしといたる」と云わんばかりに顔を出した。



2,3日もお隠れになると、気分が暗くなる。やはりありがたいねぇ。

播磨灘の夕焼け



積雪(2)

2023年01月27日 | 日常・身辺
一昨日の雪は昨日だいぶん融けた。
だけど、お天道様は充分でないと見られたか早朝から追加しなさった。
ウォーキングにも行けず、部屋で自転車こぎをした。












夕方、日が射したが明日はどうなるか、
お天道様もう充分でございますよ。

冬日

2023年01月26日 | 日常・身辺

午後になって穏やかな日が射してきた。
建物の北側は雪が残っているが、公園の雪は大半が融けてしまった。
雲は南方向の海側からわいてくるようだ。
日が射したり陰ったり、いそがしい。
冬日だが、顔に直に受けると、けっこう熱い。





北国の人は、「なんだ、それぐらいの雪で・・・」と仰有るだろう。

追記
一昨年(2021)1月12日の積雪
http://kansai.me/krmt6/R03/0112snow.htm


プーチンの孤立

2023年01月07日 | 世相

22年2月ウクライナ侵攻から間もなく一年を迎えようとしている。
当初3日で制圧と豪語していたが、いまや膠着状態だ。
都市破壊し、多くの人命が失われた。何のための侵攻だったのか。
ロシアは昔から、文学や哲学、音楽では著名な作曲家や演奏家など文化の香り高い国と思っていた。

ロシア人は現在のこの状況をどう見ているのだろうかと気になっていたが、やはりプーチン支持に陰りが出てきたという。
当たり前だろう。
早く民の力でこの暴走を終息させてもらいたいものだ。

国内でも支持を失うプーチン大統領、懸念される八方塞がりの「暴発」
米国で詳細に報道された独裁者の“新年の孤独” 2023.1.4(水) 古森 義久
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73364

写真:化学工場立ち上げの式典にオンラインで参加したロシアのプーチン大統領(2022年12月28日、写真:代表撮影/AP/アフロ)
(古森 義久:産経新聞ワシントン駐在客員特派員、麗澤大学特別教授)

 ウクライナ侵略を続けるロシアのプーチン大統領が、ロシア国内で政治的にますます孤立を深めつつあるとする分析が米国で詳細に報道された。

 プーチン大統領はなおロシア国内で強大な権力を保ち、ウクライナの軍事屈服を目指す意図に変わりはないが、年来の側近とされる勢力との間に新たな距離が生まれたというのだ。プーチン氏の新情勢下での孤独は軍事面でのさらに大胆な攻勢にもつながりかねない、とも警告されている。

盟友の言葉からも浮かび上がる国際的な孤立

 プーチン大統領の新たな孤立についての分析は米大手紙ワシントン・ポスト(2022年12月30日付)の長文の記事で伝えられた。「敗北に慣れていないプーチンは戦争の行き詰まりとともに孤立を深める」という見出しの記事だった。

 筆者は、同紙の国際報道部門での長年のロシア報道で知られるキャサリーン・ベルトン記者である。現在同記者はロンドン駐在だが、ロシア勤務が長く、『プーチンの支持者たち』という著書でプーチン氏の政治経歴をKGB時代から詳しく追い、同氏の支持者や側近に光を当てて国際的な注目を集めた。今回もロシアやウクライナで現地取材を行い、とくにロシア側の関係者多数に直接インタビューしたという。

ベルトン記者のこの記事は、まずプーチン大統領の国際的な苦境を強調していた。同大統領は2022年12月19日にベラルーシを訪れ、国際的に唯一の完全な盟友ともいえるルカシェンコ大統領と会談した。その際のルカシェンコ氏の「プ―チン氏と私は、いま世界中で最も有害で有毒とされる共同侵略者だが、唯一の問題はどちらがより有害か、だ」という自虐的な半分冗談めいた言葉を引用し、プーチン氏の孤独を比喩的に描写していた。

 同記事はさらに、プーチン大統領が12月26日にロシアのサンクトペテルブルクで開いた旧ソ連共和国諸国の首脳会議でも、温かい連帯の対応が得られず、中国やインドへのウクライナ問題での協力要請も前進していないことを指摘して、「プーチン氏は1999年にロシアの大統領代行となって23年目の2023年、国際的にも国内的にもかつてない孤立の状態に至った」と総括していた。

保守系エリート層のプーチン支持が大きく減少

 そのうえで同記事は、プーチン大統領の最近のロシア国内での孤立について、複数のロシア政府関係者の言葉からとして以下の骨子の考察を伝えていた。

・プーチン氏は元来、少数の堅固な支持者や側近だけを信頼して、依存し、最終的には自分の判断を下すのだが、最近はこの支持者と側近の数が減ってきた。その理由は、プーチン氏のウクライナ戦争での挫折により、プーチン信奉者の数が減ったことと、その側近の間でウクライナでのさらなる軍事エスカレーションを求める勢力と停戦の検討を求める勢力の対立が激しくなったことが挙げられる。

・ウクライナ戦争でプーチン氏は、至近の強固な支持者たちに「軍事的に数日、あるいは数週間で決着をつける」と告げたにもかかわらず、いまや300日が過ぎて、支持者たちの落胆が顕著となった。プーチン氏は和平や停戦に応じると述べながらも、なおウクライナのインフラへの激しいミサイル攻撃で軍事威嚇を続ける以外の方法を見せていないことが、さらに側近との溝を生むようになった。

 さらにベルトン記者は、米国でロシア事情分析の権威とされるカーネギー国際平和財団上級研究員のタチアナ・スタノバヤ氏の最新の見解も紹介していた。

 スタノバヤ氏はロシアに生まれ高等教育を受け、フランスや米国でも学術活動を続けてきた女性のロシア研究の専門家である。ロシア人ながらプーチン政権に対しては客観的な立場の学者として米欧でも信頼されてきた。そのスタノバヤ氏の見解は以下の通りだった。

・年来、プーチン大統領を支持してきたロシア国内の保守系エリート層の動向は重要だが、この層でのプーチン支持が目立って減ったことが、プーチン氏の孤立という印象を強めている。ウクライナ侵攻に関してこのエリート層はプーチン氏が独自の戦略を有することを信じてきた。だが、ここにきてその戦略への信頼が極端に減ってきたことが明白だといえる。

・プーチン大統領の最近の言動には、疲れが目立つようになった。従来のプーチン氏支持のエリート層からも、ウクライナでの苦戦によるプーチン氏の心労の重さが同氏の本来の能力を減速させているとの観測が表明されている。その結果、エリート層でもプーチン氏の言明を言葉どおりに受け取らない傾向が生まれ、実はウクライナ戦でプーチン氏は具体的で現実に沿った対処策を持っていないのではないかという懐疑が表明されている。

軍事攻撃をさらにエスカレートさせる懸念

 ベルトン記者のこの記事は、プーチン大統領の元政策顧問だった政治学者セルゲイ・マルコフ氏の見解も引き出していた。マルコフ氏はウクライナ攻撃を支持するロシア国粋派でプーチン大統領の信頼も厚かったとされる。同氏の見解の骨子は以下の通りである。

・ウクライナでの軍事行動で敏速な勝利を得なかったことが、プーチン大統領の今日の孤立と呼ばれるような苦境を生んだことは明白だ。これまではロシアの軍隊がウクライナで全力で戦闘しながらも、ロシアの一般国民は年来の正常な生活を送ってきた。だが2023年からはかつての第2次大戦のように、国家、国民を挙げてウクライナでの戦争に総力を注ぐ方向へ進まざるをえないだろう。

・2022年秋のロシアでの軍事動員令で新たに徴募された約30万人の軍事要員は、まだ十分な訓練と兵器を得ていない。この新兵力をいつ、どのようにウクライナでの戦闘に投入して、実効ある戦果をあげるのか、その具体的な方途をプーチン大統領はまだ持っていないようだ。同大統領の国内での地位や権力を左右する最大要因はウクライナ戦での勝敗だから、現在の戦況が同大統領の影響力に影を投げることは当然だといえる。

 ベルトン記者の報道は以上のように、プーチン大統領の支持勢力からも同大統領の最近の孤独が指摘される現状を伝えていた。

 この報道でさらに注目されるのは、ロシア政府の外交官の懸念として「プーチン大統領は現在の苦境を脱するためにウクライナでの軍事攻撃をさらにエスカレートさせることも考えられ、そのエスカレートには戦術核兵器の使用という危険な可能性も含まれる」という言葉を紹介している点だった。

 この四面楚歌と呼んでもおかしくない状況をプーチン氏自身はどう打破するのか。2023年の世界の最大の不安定要因ともいえるだろう。