落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

播磨灘の夕日 -2

2017年02月27日 | 写真・絵
今日も夕日の写真ですが・・・
3日経つと、だいぶん右(北)によりました。先日の写真の右の方に木が写っていますが、
今日はその真上に来ています。宇宙船地球号は何万キロ運行したのでしょうか。
ここから播磨灘の夕日が見られるのは、もうしばらくです。

2017/02/27 17:50





北朝鮮の権力闘争

2017年02月16日 | 政治・外交
金日成→金正日→金正恩と継がれてきた北朝鮮の権力基盤は、金正恩にとっては危ういと自覚したのだろうか、身内の粛正が相次いでいる。
2013年12月、金正恩の叔父に当たる、張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長や側近が粛正された。金正恩の後見人ともいわれた人物だ。
そして今回、義兄の金正男が女性刺客によって暗殺された。
数年前に「命乞い」の書簡が届いていたにもかかわらずという。
金一族が栄華を誇っている図ではなく、互いに疑心暗鬼となって権力保持に汲々としている。
北朝鮮の金正男氏、マレーシアで暗殺か 韓国メディア報道
2017年02月15日 03:03 発信地:ソウル/韓国
http://www.afpbb.com/articles/-/3117799

【2月14日 AFP】(更新、写真追加)北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏が、マレーシアで北朝鮮の女工作員により毒針を使って暗殺されたと、韓国メディアが14日、報じた。

 韓国とマレーシアの両当局は正男氏の死亡を確認していない。マレーシア警察は14日夜の声明で、「キム・チョル」という名の北朝鮮人男性がクアラルンプール国際空港(Kuala Lumpur International Airport)で体調を崩し、病院へ搬送途中に死亡したと発表。韓国メディアは、正男氏がキム・チョル名義の偽造パスポートを使用していたと報じている。

 韓国の通信社、聯合(Yonhap)ニュースは関係筋の話として、正男氏は13日、北朝鮮の情報機関・人民武力部偵察総局(Reconnaissance General Bureau)によって暗殺されたと伝えている。

 韓国のテレビ局、TV朝鮮(TV Chosun)によると、正男氏は空港で身元不明の女工作員2人により毒針で刺され殺害された。女工作員2人はタクシーを呼び止めて乗り込み、すぐに立ち去ったという。

 故金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記の長男である正男氏は、かつてその後継者と目されていたが、2001年に東京ディズニーランド(Tokyo Disneyland)を訪れるため偽造旅券を用いて日本への入国を図り失敗したことがきっかけとなって、後継者候補から外れたとされる。

 その後は事実上の亡命生活を送り、主に中国の特別行政区マカオ(Macau)に居住していた。(c)AFP

【産経抄】兄からは「命乞い」の書簡が届いていた…しかし、暗殺は実行された 2月16日
http://www.sankei.com/column/print/170216/clm1702160003-c.html

 1940年8月、メキシコ市郊外にある邸宅の書斎に、ロシア革命の立役者の一人、トロツキーの姿があった。政敵のスターリンによって国外追放され、11年余りの漂流の末に、この地に逃れていた。

 ▼3カ月前に銃撃を受け、屋敷の警備は厳重だった。ただラモンと名乗る青年は、トロツキーのシンパとして出入りが許されていた。そのラモンによって、ピッケルで頭を一撃されて絶命する。

 ▼鮮血は執筆中だった、スターリン批判の原稿を真っ赤に染めたという。ラモンは裁判で自分の一存で犯行に及んだと主張し、ソ連国内でもその通りに報じられた。もっとも今では、スターリンの指示による暗殺を疑う専門家は一人もいない。

 ▼北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏(45)が、マレーシアで殺害された。首都クアラルンプールの空港で、2人組の女に毒殺されたもようだ。北朝鮮から「犯行声明」が出ているわけではないものの、こちらも正恩氏の指令がなければ起こりえない事件である。毒針を仕込んだペンや毒物を発射する小型銃は、北の工作員がこれまでも常用してきた暗殺道具である。

 ▼韓国の情報機関によると、正男氏の暗殺計画は5年前からあった。もはや権力を脅かされる心配はなく、兄からは「命乞い」の書簡が届いていたにもかかわらず、である。正恩氏は規模ではスターリンには及ばないものの、国内では血まみれの粛清を繰り返している。独裁者の猜疑(さいぎ)心は、底が知れない。

 ▼「刺客を放つ」。この言葉が、政敵を選挙で落とすという意味で使われるようになったのは、いつごろからだろう。しかし世界を見渡せば、本物の刺客が跋扈(ばっこ)している。今回の惨劇は、そんな現実を日本人に改めて突きつけた。
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偉大な元帥様になれない金正恩を悩ませる「抵抗勢力」の正体 重村智計(早稲田大学名誉教授)
http://ironna.jp/article/5731?p=1

恐怖の平壌

 平壌では、「日米首脳会談」の事実を口にできない。禁句である。話せば、逮捕される。北朝鮮の秘密警察のトップ、金元弘・国家保衛相が1月中旬に解任されたという。処刑の可能性も指摘される。北朝鮮国民は誰も知らない。口にすれば、拘束される。

写真:1月1日、ソウル駅で北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による「新年の辞」の発表を報じるテレビ番組を見る人々(AP)

 国家保衛相解任の理由は、テ・ヨンホ駐英公使の韓国亡命というのが、平壌からの情報だ。テ公使は、家族全員で亡命した。その過程で、子供の出国のため金元弘・保衛相に数十万ドル(数千万円)の賄賂を手渡した。

 北朝鮮の外交官は、少なくとも家族一人は人質として平壌に留め置かれる。家族を海外に連れ出せる許可は金元弘の権限だ。さらに、大使館内の秘密警察の担当者にも、多額のカネを握らせた。また、以前から韓国の情報機関と連絡を取っていた。

 秘密警察の幹部多数が、責任を問われ処刑された。テ公使は、昨年7月の亡命以来メディアとの会見を重ねている。その中で、金正恩委員長の母親の高英姫について言及した。北朝鮮の指導部内では、母親が在日出身であるというのはなおタブーで、彼女の墓地へのお参りは、幹部も含め禁止されている。公開には指導部内に強い反対意見があったという。

 金正恩委員長の誕生日は1月8日とされるが、今年も公式発表はなかった。カレンダーも祝日になっていない。北朝鮮最大のミステリーだが、母親の秘密と関係があるようだ。

 誕生日を最初に明らかにしたのは、「金正日の料理人」と言われる日本人だ。彼は、昨年の八月中旬に北朝鮮に入った。妻と娘が平壌にいる。日本料理店を開き、「年末には一度帰国する」と語っていたが、消息は途絶えた。命が危険になる「誕生の秘密」を知っているから、との憶測がある。

 北朝鮮の情報、工作機関は彼をスパイと疑っていたが、指導者の保護で手を出せなかった。日本の警察や公安、拉致対策室、韓国の情報機関とも接触していた、との報告が届いていた。

 処刑された「張成沢(チャン・ソンテク)」の名前も、禁句だ。「チャ」と言っただけでも、捕まりかねない緊張感が漂う。テ・ヨンホ公使は、「金正日以上の、恐怖先行政治」と述べた。

 マキアベッリは「君主論」で「君主は、愛されるより恐れられる方が安全である」と述べた。北朝鮮はこの理論を実践している。過去5年間で340人が処刑されたという。幹部や軍の将軍は、完全盗聴の対象だ。事務所はもちろん自宅の隅々に、盗聴器が隠されている。

「儒教全体主義」国家

 北朝鮮は、哲学者ハンナ・アーレントのいう全体主義国家である。主体思想は「指導者の考え通り考え、指示通り動く」と教える。信仰の自由や思想の自由、職業の自由もないのに、「全体主義国家」と指摘するジャーナリストや研究者は、極めて少ない。共産主義と朝鮮儒教の理論が結びついた「全体主義」だ。「指導者を国民の父親とし、無条件服従」を求める。
北朝鮮の労働新聞が1月8日に掲載した、平壌の製糸工場を視察する金正恩朝鮮労働党委員長の写真(共同)
 指導者になる第一の条件は、金日成主席と金正日総書記の血統と思想の継承で、息子や家族しか後継者にはなれない。第二の条件は、偉大な業績だ。金正恩委員長は、偉大な業績作りに苦労している。

 偉大な業績のために、金正日総書記の「先軍政治」を捨てた。「経済と核優先」の二大政策を掲げた。何が違うのか。「先軍」は、軍人を優遇し利権を与え、軍が貿易に手を出す外貨稼ぎを認めた。それをやめて、「核開発」に利権と資金を集中した。軍が反発し不満を抱くのは当然で、従わない軍幹部を次々処刑した。

 金正恩委員長は、元日に「新年の辞」のテレビ演説を行い「水素弾と核弾頭実験、ミサイル発射実験」を偉大な業績として力説した。演説では、「米帝国主義」との言葉を使わず、米大統領への期待をにじませた。トランプ米大統領は「金正恩委員長とハンバーガーを食べたい」と発言し、在韓米軍撤退に言及した。それに期待をかけたが、日米首脳会談で消し飛んでしまった。トランプ大統領は、安倍晋三首相の意向を聞き、強硬策に転換した。北朝鮮に石油禁輸の国連制裁を行う環境が、整ってきた。プーチン露大統領も反対しないだろう。

 金正恩委員長は、生き残りのために拉致問題解決の日朝交渉再開に応じるしかなくなる。北朝鮮の外交政策立案は、外務省には権限がない。最近は、40歳代を中心にした指導者直属の部署が、対日外交戦略を密かに担当している。

 「儒教全体主義」では、老人や元老が強い発言力を持つ。金日成主席は92年に日本財団の笹川陽平会長に、「わが国では、老人を手なづける能力がないと指導者になれない。儒教の伝統だ」と語った。老人たちは役職にしがみつき現状維持を図り、新しい政策に消極的だ。老人は「金日成と金正日のお言葉がある」と抵抗する。彼らなりの手続きと権限がある。独裁国家といえども、独裁者一人では何もできない。

 日米は国連の制裁で、対北石油禁輸に踏み切流べきだ。中国は反対しても、ロシアは受け入れるだろう。中国は、供給削減でもいい。そうなると、北朝鮮軍は崩壊に向かう。石油がないからだ。

 国連や日米韓の制裁で困り果て、米国の金融制裁でドル送金を押さえられた。中国も貿易制限に乗り出した。日米との関係改善なしには、衰退するばかりだ。関係改善には、拉致問題の解決と核開発中止が不可欠だ。軍は、核開発中止を絶対に受け入れない。

 米国の金融制裁で、ドル送金も押さえられた。日本との関係改善なしには、衰退するばかりだ。日本との関係改善には、拉致問題の解決と核開発中止が不可欠だ。それでも軍は、核開発中止を絶対に受け入れないだろう。

 指導者は、「核保有国になった」と米国に認めさせ、核開発の中止を軍に受け入れさせる戦略だ。でも米議会は、北朝鮮の条件を受け入れまい。今年は、金日成生誕105年で、金正日生誕75周年に当たる。お祝いの「花火」として、核実験とミサイル実験をする。実験できなければ、指導者の資格を疑われる。北朝鮮の核実験で、韓国大統領選挙の様相も変わる。国連安保理が、石油禁輸を採択すれば、北朝鮮は崩壊に向かう。

米・尖閣防衛義務を確認

2017年02月13日 | 政治・外交
安倍首相の米国訪問で日米の蜜月振りが賑々しく報道された。
なかには日本がアメポチなどと揶揄する向きもあるが。疑心暗鬼になるよりはよっぽどマシだ。
尖閣防衛義務を確認 ティラーソン米国務長官、岸田文雄外相と会談
http://www.sankei.com/politics/print/170211/plt1702110023-c.html

 【ワシントン=共同】岸田文雄外相は10日午前(日本時間同日夜)、ティラーソン米国務長官とワシントンの国務省で初めて会談した。
ティラーソン氏は尖閣諸島(沖縄県石垣市)が米国の対日防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用対象だとの認識を重ねて表明。
両氏は日米同盟の重要性を確認し、協力の強化を申し合わせた。

 岸田氏は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の経済的、戦略的な意義を強調。ティラーソン氏は「日米2国間の経済関係を発展させることが重要だ。アジア太平洋の国々とも緊密な経済関係を構築していくことが重要だ」と述べた。外務省が明らかにした。

 両氏は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題に関し、名護市辺野古への移設が唯一の解決策との認識で一致。中国や北朝鮮への対応をめぐっても意見交換し、アジア太平洋の安全保障環境が厳しさを増していると確認した。
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厳寒

2017年02月09日 | 日常・身辺
先月半ばから寒波がやってくるようになり、朝の雪が頻繁になってきた。
例年よりも多いような気がする。
大雪、交通障害に注意 強い冬型の気圧配置 2017/02/09 産経
http://www.sankei.com/affairs/print/170209/afr1702090005-c.html

 気象庁によると、強い冬型の気圧配置となり、12日ごろにかけて、日本海側では西日本を中心に大雪となる見込み。西日本から東日本では、雪を伴った非常に強い風が吹き、海はしけるという。大雪や路面凍結、ふぶきによる交通障害などに、注意を呼びかけている。

 9日は低気圧が本州南岸と日本海を東北東に進み、10日にかけ、日本付近は冬型の気圧配置となる。10日には、西日本から東日本の上空約5500メートルに氷点下39度以下の寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まる。

 本州南岸と日本海を東北東進する低気圧の影響で、9日は、西日本から東日本の標高の高い所を中心に雪となる見込み。その後、12日ごろにかけて、日本海側では西日本を中心に断続的に雪が降り、大雪となる。太平洋側の平地でも積雪となり、大雪となるおそれもあるという。

 10日午前6時までに予想される降雪量は、中国地方が80センチ、近畿・北陸地方 が40センチ、関東甲信、東海地方が30センチなど。
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神戸地方も、今夕から明朝にかけて強風波浪注意報が出ており、以降も続くらしい。
雲も厚く、鉛色の空から小雪が舞い寒々しい。




昭和52年 尼崎市北部に居た頃、大雪になったことがあった。


「雪だるま」作りに興じる父母





拉致事件20年

2017年02月06日 | 政治・外交
13歳の横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されて20年が経つという。
他国に拉致されたら、この国では救出されない場合もあるということだ。
国としてのプライドもなく、これを事なかれ主義という。
反日教育で洗脳された隣国人が多数入国する昨今だ。
身近な人がこういう目に遭った時を想像するに、お気の毒といって済まされるだろうか。
西村眞悟の時事通信
無念の二十年、拉致と尖閣  平成29年2月6日(月)
http://www.n-shingo.com/

本年に入り、拉致被害者救出に関してマスコミからの取材が相次いだ。
本年の二月で、平成九年二月三日に 私が、十三歳の横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されたと 衆議院予算委員会で橋本龍太郎総理に質して二十年が経つからだ。

一言で言って、 「無念の二十年」である。
二十年間、北朝鮮が拉致した同胞を、 我が国は救出していないからである。

イスラエルを訪れた際、 モサド(イスラエル諜報特務庁)の長官を務めたナホム・アドモニ氏に会った。
彼は私に次の質問をしてきた。
  日本政府は、北朝鮮に拉致された国民をどのようにして救出しようとしているのですか。
私は、答えに窮した。
その時、アドモニ氏は、 では、参考までに私がしたことを話しましょうと言って、 次のことを話し始めた。

  ある日、シリアの将軍たちが、
  前線を視察するという情報を掴んだ。
  我々は、彼らを待ち伏せて全員を拘束した。
  そして、シリア軍の捕虜となっているイスラエル兵士全員と
  シリア軍の将軍たちとの交換をシリアに要求し、
  イスラエル兵士全員を救出した。

 平成十三年五月一日、 北朝鮮の独裁者金正日の長男である金正男が、 偽パスポートで日本に入国しようとして成田空港の入国管理局に身柄を拘束された。
その情報をつかんだ荒木和博(現 特定失踪者調査会会長)と私は、 それ!
金正男と拉致被害者全員との交換を北朝鮮に要求するべきだ!
早速、小泉純一郎総理に働きかけよう!
と立ち上がった。
しかし、時既に遅く、 総理と外務省(外務大臣 田中真紀子)は、法を無視して、 北京行き全日空機の二階席を貸し切りにして金正男を乗せ、 彼と家族を国外に送り出した。
モサド元長官のナホム・アドモニ氏の問題意識は皆無だった。
総理と外務大臣のこの措置のなかに、拉致被害者救出の問題意識はこれっぽっちもない。

その小泉総理は、翌年九月十七日に、平壌に行く。
しかし、その目的は、拉致被害者救出ではなく、平壌宣言で明らかなように、 北朝鮮に巨額の金を支払ったあげくの日朝国交樹立であった。
その証拠に、 彼らは政府専用機にトラック二杯分の松茸をもらって帰国し 北朝鮮が死亡したと日本側に言った八名の家族に、「死亡宣告」をして、 その北朝鮮の嘘を信じさせようとした。

平壌宣言では、 翌月の十月から、さっそく、日朝国交樹立交渉を開始すると約束されている。
松茸のお土産は、北朝鮮の「日朝国交樹立=金を貰える」を歓迎する挨拶であり、 「死亡宣告」は、 これによって拉致問題を終了させ国交樹立に進もうとする小泉内閣の魂胆を露骨に顕したものである。被害者がが亡くなっていれば、「救出問題」は消滅するからである。
即ち、拉致問題は、小泉内閣にとって国交樹立の「障害」であって、 死亡宣告は、その「障害除去」であったのだ。
そして、外務省の歴代アジア大洋州局長は、また、歴代総理も、 この北朝鮮が核実験とミサイル発射で総ての約束を破っている平壌宣言を 未だに後生大事に維持してきた。

以上、「無念の二十年」における、 無念なることのほんの一端を述べた。

この二十年の間、前記の荒木和博が、 自分の命と引き替えに拉致被害者を救出できたらと思い詰めたことがある。
多くの人が、救出作戦に参加できたら命は惜しくないと思ったはずだ。
今時、 映画「ランボー怒りの脱出」のような救出劇はあり得ないといわれるが、 先の時事通信で紹介した インドネシアのスマトラ島パレンバンのジャングルに 不屈の闘魂をもって「休養は靖国神社でする」と誓って落下傘降下した 空の神兵といわれた男達の部隊なら、 敢然と北朝鮮に降下して 如何なる犠牲を払おうとも任務を果たし拉致被害者を救出してくると思う。

従って、総理大臣、 「救出作戦断行」の決断枝を、断じて放棄してはならない!

例えば、アドリア海に面したアルバニアのように北朝鮮の行政機構が麻痺した時、 総理大臣は、即座に救出作戦断行の決断をして 陸上自衛隊特殊作戦群そして空挺部隊に救出命令を発しなくてはならない。
そこで言っておく。
かつて、特殊作戦群の荒谷 卓初代群長は、 北朝鮮に潜入して拉致被害者を救出できるか、という私の質問に対して、 即座に、平然として、命令があれば行きます、と応じた。
その平然とした態度は、 命令遂行の為には如何なる犠牲も払うという決意を表していた。
この初代群長の毅然とした覚悟は、歴代受け継がれ、 現在も自衛隊の部隊のなかに脈々と流れているはずだ。

最後に、もう一つの、無念の二十年を言う。
本年は、私が平成九年五月に、尖閣諸島魚釣島に上陸してから二十年に当たる。
あれから、二十年が経過したこの二月、 我が国を訪問したアメリカの新しい国防長官ジェームズ・マティス大将に対して 我が国政府が最大の関心を示して確認を求めたことは、
 「尖閣諸島に日米安全保障条約が適用される」
ということだった。

あほらし!
あれから、二十年間、我が国の内閣は、 尖閣に日本人が近づくことを禁じてきた。
合法的に魚釣島に上陸しようとする私たちに対して、 尾行、検問等々、日本政府が行った妨害を思えば、今でも腹が立つ。
その反面、日本政府は、 不法に我が領海や領土に侵入した中国人を放免し続けてきた。
そして、自ら、断固として尖閣と領海を守るという姿勢を示さなかった。
即ち、我が国の歴代内閣は、 一貫して、中国を刺激しないという方針を貫いてきたのだ。

何故、今に至っても、まず第一に、尖閣に日米安保が適用されるか否か確認を求めるのか。
何故、アメリカに確認を求める前に、 まず、第一に、自らの領土領海領空は、自らの力で断固守るという決意を示さないのか。
では、その断固たる決意は何によって示されるのか。

それは、
宮古島と石垣島に陸上自衛隊部隊を配備し、 両島の港湾を整備して自衛艦が使用を開始すること、 宮古近海にある下地空港を、F15戦闘機とオスプレイの基地とすること、
同時に、
尖閣諸島魚釣島に基地(港湾とヘリポートとミサイル)を建設すること、である。

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お問い合わせ:西村眞悟事務所
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