中共の「尖閣」「南京虐殺」宣伝は民族統一、共産党独裁体制を維持するためのお題目。日本という「悪役」が必要なのだ。宣伝工作に乗って「抗日記念館」詣でをする日本人が多いらしい。
【メルマガ台湾は日本の生命線!】
台湾で「南京虐殺」に様々な見方―総統、ネットユーザー、そして中共の傀儡和尚 2014/12/22/Mon
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■台湾総統府は有権者への配慮で曖昧姿勢
支那事変下の一九三七年、日本軍が中華民国の首都南京に入城してから、十二月十三日で七七周年。南京大虐殺なるフィクションを宣伝してきた国共両党にとってこの日は、「大虐殺」の記念日だそうだ。
中共は今年からこの日を国家哀悼日に指定し、南京では国家公祭が行われ、習近平主席が日本の「罪業」を激しく糾弾する演説をやってみせたが、それでは現在台湾へ移っている国民党は何をやったかというと、総統府がプレスリリースを発表し、こう述べている。
―――今日に至ってもなお日本の一部の人々が「大虐殺」の問題を避け、曖昧にし、あるいは否定をもしようとしているのは残念である。「大虐殺」を直視したくない人々には戦争の歴史の傷跡に直面しながら、共感し、罪を認める勇気を見せてほしい。
―――目下我が国と日本との関係は断交後の四十数年来で最も良好で、双方はハイレベルにおいても両国関係の改善を重視し、努力している。そのため日本側には「大虐殺」の史実に、勇気をもって直面してほしい。
「良好な対日関係」をアピールして反日色を薄めようとした形跡が認められる。きっと中共と歩調を合わせ、対日関係が悪化するのを望まない有権者への精一杯の配慮なのだろう。
だから中共も、あるいは在台中国人の政治勢力も、これには不満に違いない。人民日報系の環球時報は十四日、中国統一派である在台中国人、謝啓大元新党主席の談話を載せている。
―――馬英九が台北市長の時、市役所で七七事変(支那事変)の写真展を行ったが、南京大虐殺の写真と言えば二、三人の日本兵が略奪した品物を載せた車を引っ張っているものだけ。しかし彼は「展示者の観点を尊重する」と説明していたこれほど媚日思潮が台湾では浸透しているのだ。
謝啓大氏など中国人が批判するところの台湾における「媚日思潮」とは、「中華民族主義に煽られない、拒絶する思潮」のことだ。一言で「台湾人意識の高まり」と言ってもいいかもしれない。
■「南京」を追悼しない者は中国人ではない
台湾には中国人の反日キャンペーンに眉を顰めるネットユーザーたちがいるらしい。環球時報は十九日、以下の報道も行っている。
―――香港メディアの報道によれば、内地(※中国を指す。台湾を中国の外地と位置付けたい)で南京大虐殺犠牲者に対する国家公祭の日(※十二月十三日)には香港、台湾の芸能人も関心を寄せ、台湾の歌手、范●■(※中国人系米国人)は微博(※中国版ツィッタ―)で「歴史を忘れるな」と書いたのだが、これに対して一部の台湾のネットユーザーが攻撃した。
―――ある人々は「自分たちの歴史(※台湾の歴史か?)も知らないくせに、他人のことに口出しするのか」「向こうへ渡って南京大虐殺を偲べばいい」と責めた。
―――、范●■を応援する人たちはこう反撃した。「あなたたちを中国人とは思わない。だから誰もあなたなんかに歴史を忘れるなとは言っていない」「台湾人は(中国人の)先祖に背くな」「他に哀悼の意を表した香港、台湾の芸能人は何人いるのか。彼女は何もしないでもいられたのに、今回は勇気を発揮した」と。
―――「大陸(※中国)を応援して攻撃に曝される香港、台湾の芸能人は彼女だけではない。
中国側の台湾人への憎悪が籠った報道と言える。この記事内容にどれほどの脚色があるかは確かめようもいないが、ただこれが強調したいのは要するに、中国人と中国人であることを忘れた台湾人(媚中の台湾人)とが政治的に、または国家観、民族観、歴史観において対立している構図ではないだろうか。
台湾での台湾人意識の高揚に伴う、そうした反中(中国人から見れば媚日)意識の高まりだが、その背景については前出の謝啓大氏が次の如く悔しそうに説明している。
―――私たちの世代は蒋介石、経国時代。当時は台湾同胞もあの時代の歴史に詳しく、教科書でも南京大虐殺の史実を載せていた。
―――しかし残念なことに、蒋経国が台湾を李登輝に渡し、その十二年の総統就任期間と、続く陳水扁の八年の就任期間において、台湾の若者たちの抗日戦争に対する観念が改変されてしまったのだ。脱中国化教育も行われたため、若者世代が自国の歴史を知らないのは不思議ではない。
李登輝、陳水扁政権が実際に行ったのは、歴史教育の台湾化だ。かつて行われた中国の抗日戦争勝利の歴史の強調のような中華民族意識高揚のためのプロパガンダが排されたことを、在台中国人勢力も中共も残念がっているわけだ。
(●=王に韋、■=王に其)
■仏光山の星雲大師は「大虐殺」目撃者だった
しかしその一方で「台湾に台湾人はいない。みな中国人だ」との「名言」で知られる在台中国人の統一派和尚、星雲大師(国際仏光会世界総会長)は逆に、「南京大虐殺」の宣伝に乗り出している。
七日に新華社のインタビューを受け、「南京大虐殺の生存者」として、「記憶する大虐殺の模様を初めて語った」のだ。
それによると当時彼は十歳。「日本人は焼き、殺し、略奪し、南京の周囲は百里先まで見渡せた。日本人は男を見れば捉えて荷を運ばせ、女を見れば飯を作らせ、ある者は殺された。刀の光には血の色が滲み、悪事なら何でもした」「父親はたぶん大虐殺で死んだ。母親と一緒に父を探したが、河も道も死体だらけだった」。
戦場の後を見ただけではないのか。この程度の話なら、とても「大虐殺」の目撃談とは認定し難い。そもそもこの人は、あれほど中共とは大の仲良しであるのに、なぜこれまでこの話をしないできたのか。
台湾人の脱中国化に歯止めをかけたい思いで、今回は新華社に語らせられたのかもしれない。
いずれにせよ新華社は、国家哀悼日である十三日、この記事を配信している。もちろん対日本、そして対台湾のプロパガンダとしてだろう。
台湾人が中国人の反日宣伝に疑いを強めつつある中、肝心の日本人がそんな宣伝にいまだ惑わされ続けるのはどうかと思うのである。
ちなみに余談だが、「星雲大師は日本で富士山麓の本棲寺、東京仏光山、福岡仏光山、群馬の法水寺など日本各地に仏光山道場を建てた。『私は彼ら(日本人)が仏光山と私の影響を受けるかもしれない。そのようなばで平和の宣伝をしたい。日本人に平和を尊重させたいのだ。彼らに我々中国人の心を教えたいのだ。そして中国人の彼らに対する希望をも』と話している」(中国報新聞網、十二日)。
「日本各地の仏光山道場」は日台「交流」活動にとても熱心のようだが、親台湾の日本人はそんなところで中国の宣伝に洗脳されないようご注意を。
ブログ「台湾は日本の生命線」
河野洋平の訪中で判明した中国の攻撃ターゲット 2014/12/20/Sat
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日本国際貿易促進協会会長である河野洋平・元衆院議長は十二月十九日、北京の人民大会堂で兪正声・中国全国政治協商会議議長(中共序列四位)と会見。
日本テレビの報道によれば、その時兪氏は次のように話したそうだ。
「河野談話と村山談話は、日中友好や日中の重大な問題について態度が鮮明だったため、中国人民に強い印象を残した」
「来年は戦争終結70周年で、日本が歴史問題でどういう態度を取るのか、中国人民は注視している」
これらの発言について共同通信は「安倍晋三首相が戦後70年に出す予定の新たな首相談話に、歴代内閣の歴史認識を継承するように牽制した」と解説する。
国内では風当たりが強くなった河野談話にお褒めの言葉をいただいたのだから、河野氏はきっとニンマリしたことだろう。
それにしても、あの二つの談話について中共が「日中友好や日中の重大な問題について態度が鮮明だった」と評価したことには注目したい。
このセリフを言い換えるなら、「日本が敗戦国として中国に服従するとの忠誠の態度が鮮明だった」となるだろう。それがかねてから変わらぬ中共の本音というものである。
中共にとっての河野談話の価値は、近年高まるばかりだ。なぜなら現在彼らは、慰安婦問題を巡る反日宣伝戦の主導権を、韓国から奪わんばかりの勢いだからだ。
最近も中共御用メディアが一斉に「アジア慰安婦の総数は四十万人で、その半数は中国人。全四十万人の内、南京大虐殺と同規模の三十万人が日本軍に殺された」とのデマ宣伝を強化したばかり。国際社会で語れば語るほどウソがばれそうな「南京大虐殺」に代わる新たな反日宣伝のネタとして、「慰安婦の連行・虐殺」をでっち上げようとしているかに見える。
兪氏はまた、十二月十三日に習近平総書記が南京大虐殺記念の反日演説にも触れた。
「中国侵略の日本軍は野蛮にも南京に侵入し、この世のものとは思えぬ惨たらしい南京大虐殺事件を惹き起し、三十万の同胞を殺戮し、無数の婦女を蹂躙して殺し、無数の子供を悲鳴の死に至らしめ、三分の一の建築を破壊し、大量の財物を略奪した」。このような捏造の歴史に基づく強烈な日本糾弾の演説だったわけだが、習氏はこの時、日本をここまで誹謗中傷する一方で、次のようにも訴えていた。
「中日両国人民は代々友好を続け、歴史を鑑として未来へ向かい、共に人類平和のために貢献すべきだ」
「歴史を忘れることは裏切りであり、罪責を否定することは再犯に等しい。我々は一つの民族の中で少数の軍国主義分子が侵略戦争を起こしたことを理由に、その民族を敵視すべきではなく、戦争の罪責は少数の軍国主義分子にあり人民にはない」
こうしたアピールは言うまでもなく、中共お得意の統一戦線工作、つまり日本国内に親中勢力を扶植し、拡大させ、戦争反省の声を上げさせ、反中勢力を圧し、政府の中国政策を左右するという日本分断工作の一環であるが、兪氏が持ちだしたのがこれらの訴えだった。こうしたものに「日本側は正しく理解し、両国関係の改善に向けて努力するよう希望する」と述べたそうだ。
朝日新聞による慰安婦報道の撤回を機に、河野談話を撤回する形での新たな首相談話を求める声が国民や各地の地方議会で高まりを見せる中、河野・村山談話という日本の中国への従属の絆を守らせようと、中共が日本の親中勢力に呼び掛けていることがわかる。
このような働きかけを受けた河野氏は、おそらく「任せて下さい」と答えたに違いない。何しろこの日本における中共の傀儡の巨頭にとり、自国を中国の従属国の如くすることがライフワークだからだ。
「河野談話」問題や「戦後七十年首相談話」問題に関し、中国の側に立って発言する政治家、マスメディアに注目せよ。もちろん河野氏は頑張るだろうが、それ以外のどこの誰が中共の統一戦線工作に引っかかっているかの見当が付いてくると思う。