落葉松亭日記

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文韓国大統領、慰安婦合意破棄を示唆

2017年12月29日 | 政治・外交
2015年12月、韓国との慰安婦問題会談で合意したはずだが、文大統領は当時の「手続き的な瑕疵」があるとして再交渉または破棄を示唆した。
合意内容の非公開部分を見ると、ごく当たり前のことである。
韓国民には非公開にして合意したということらしい。サンフランシスコ等に相変わらず慰安婦像が建てられているのは、そのためだったのかも。
<慰安婦TF発表>文大統領、慰安婦合意の破棄を示唆 2017年12月29日09時22分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/003/237003.html?servcode=A00§code=A10&cloc=jp|main|top_news

文在寅(ムン・ジェイン)政権の韓日関係が最大のヤマ場を迎えた。文大統領が2015年12月28日の韓日慰安婦問題合意について再交渉はもちろん、破棄の可能性まで開いているからだ。

文大統領は28日、朴洙賢(パク・スヒョン)報道官を通じて立場を表明し、「(慰安婦に関する)合意が両国首脳の追認を経た政府間の公式的約束という負担にもかかわらず、私は大統領として国民と共にこの合意で慰安婦問題は解決されないという点を改めてはっきりと明らかにする」と述べた。前日、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官直属の慰安婦合意タスクフォース(TF)は「被害者・国民中心でなく政府中心の合意」という結論を出した。また、合意文書に▼慰安婦被害者関連団体を説得する▼海外関連碑を支援しない▼性奴隷という表現を使わない--などの非公開内容があったという事実も明らかにした。

◆慰安婦合意の「手続き的な瑕疵」に重点
文大統領は「2015年の交渉は手続き的にも、内容的にも重大な欠陥があったことが確認された。遺憾であるが避けて通ることはできない」と指摘した。続いて「歴史問題の解決において確立された国際社会の普遍的原則に背くだけでなく、何よりも被害当事者と国民が排除された政治的合意だったという点で極めて遺憾」と述べた。「現実に確認された非公開合意の存在は国民に大きな失望を与えた」とも話した。文大統領は慰安婦合意の公式性は認めた。しかし合意の瑕疵がこれを維持できないほど深刻だという認識だった。・・・(後半省略)

「騙される方が悪い」「千年の恨み」のお国柄だが、日本政府もさすがに、これには「合意は1ミリも動かない」と反撥している。
日韓合意、首相「1ミリも動かず」 政治 2017/12/27 23:37
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25163390X21C17A2EA2000/

 日本政府は慰安婦問題に関する2015年の日韓合意について、韓国側に着実な履行を要求する考えを重ねて示している。今回の検証結果に関し表向きは静観するが、韓国政府への不信は広がる。安倍晋三首相は周囲に「合意は1ミリも動かない」と指摘しており、日本側は韓国政府が追加的な措置などの要求を持ち出しても一切応じない方針だ。

 菅義偉官房長官は27日、韓国側の発表に先立つ記者会見で「粘り強くありとあらゆる機会に合意の着実な実施を強く求めていく」と強調した。

 日本政府は今年1月、韓国・釜山の日本総領事館前に慰安婦を象徴する少女像が設置されたことに反発し、長嶺安政駐韓大使を約3カ月間、一時帰国させる強硬対応を取った。一方、5月に文在寅政権が発足して以降は「慰安婦の日」の制定など合意に逆行する動きはあったものの、首脳間の対話の維持を優先して抑制的な対応をとってきた。

 今回も検証結果そのものへの表だった反発は避けた。しかし、首相官邸や外務省は韓国側に対する不信感を募らせている。外務省幹部は「国家間の合意をあまりに軽く見過ぎている」と憤る。

 日本政府は今後、韓国政府が追加的な措置などを新たに求めてきたとしても一切応じない構え。打開策のボールは韓国側にあるとの姿勢だが、革新系を支持基盤とする文政権への過度な期待もないのが実情だ。安倍首相が平昌冬季五輪への招請に返答を控えているのも、日韓関係の展望が見通せないからだ。

 ただ、北朝鮮を巡る情勢が緊迫するなか、米国とともに韓国との密接な連携は不可欠。西村康稔官房副長官は27日、都内で記者団に「北朝鮮の状況を鑑みれば、日韓が緊密に連携しなければいけない。そのことも韓国側には認識してもらいたい」と語った。当面は圧力強化の方針で歩調を合わせながら、慰安婦問題の出方を冷静に見極める方針だ。

日本政府の覚悟の程は・・・
【阿比留瑠比の極言御免】《日韓合意検証発表》韓国はなぜか気づかないが、日本は韓国に冷め切っている 首相周辺「日韓関係は破綻」 2017.12.28 12:05
http://www.sankei.com/politics/print/171228/plt1712280011-c.html

写真:日韓外相会談の会場に入る河野太郎外相(左)と韓国の康京和外相=19日午前11時58分、東京都港区の飯倉公館(代表撮影)

 韓国メディアが好んで使う表現を用いれば、日本は「道徳的優位」に立っている。慰安婦問題の最終的かつ不可逆的な解決をうたった日韓合意に基づき、10億円を拠出するなど既に約束を果たしているからだ。後はただ、韓国側の約束不履行について、高みから見下ろすように信義違反だと叱りつけ、約束実行を迫り続ければよいのである。

 そして、現在の日本政府は実際にその姿勢を貫いている。韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相が19日に来日し、河野太郎外相と会談した際にはこんなやりとりがあった。

 康氏「日韓合意について韓国民は納得していない」
 河野氏「納得させるのはそちらの仕事で、こちらの仕事ではない」
 康氏「朴槿恵(パク・クネ)前大統領が勝手に決めて韓国外務省は関与していないので、正当なプロセスを経ていない」
 河野氏「首脳同士が合意し、両国外務省が最後は握手した。これを正当なプロセスでないというのであれば今後、韓国とは何も決められない」
 康氏は、これに明確な反論はできなかった。この後、安倍晋三首相と面会したときも、首相から韓国が合意を破棄したり、見直ししたりしないように強く迫られ、青くなったという。

 日本政府はもともと、合意に基づき拠出した10億円を「手切れ金」(高官)と位置づけ、今後、慰安婦問題で何をふっかけられても相手にしない「戦略的放置」路線を決めていた。今回の韓国による合意検証に関しても「無視する」(別の高官)との姿勢だ。
 また、合意に当たり米国を「立会人」として引き込み、テレビカメラの前で日韓両国の外相が合意を発表するという手順を踏んで、国際社会を証人にした。
 つまり「伝統的に自己中心的に物事を考える国」(外務省)である韓国が合意を守らず、再びゴールポストを動かそうとする事態をあらかじめ見越して「かんぬきをかけた」のである。


 韓国側が、ソウルの在韓日本大使館前の慰安婦像移設などの約束を果たす以前での10億円拠出には、日本国内に批判の声もあったが、安倍首相は最近、周囲にこう語った。

 「あの時さっさと払っておいて本当によかった」

 韓国側はなぜか気づかないが、首相官邸も外務省も含め、日本政府は韓国に冷め切っている。
首相周辺は27日、「個人的には日韓関係は破綻していると思う」と漏らした。
(論説委員兼政治部編集委員 阿比留瑠比)
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これでまた、交渉にのこのこ出て行くようなことになれば「手切れ金」も「立会人」も役に立たなかったことになる。

旧記事:「何度も騙される愚」(2015/12/29)

「いずも」型護衛艦の空母化

2017年12月28日 | 政治・外交
朝鮮半島有事、東・南シナ海を脅かす中国、などに備え政府は「いずも」型護衛艦の空母化の検討に入ったという。
「いずも」型護衛艦の空母化を検討、F35Bを運用=関係者 2017年12月26日 13時36分
http://www.epochtimes.jp/2017/12/30393.html

写真: 12月26日、2019年度から始まる新たな中期防衛力整備計画に向け、政府は「いずも」型護衛艦を戦闘機が発着できる空母に改修する検討に入った。写真は「いずも」型護衛艦。横浜で3月撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 26日 ロイター] - 2019年度から始まる新たな中期防衛力整備計画に向け、政府は「いずも」型護衛艦を戦闘機が発着できる空母に改修する検討に入った。垂直に離着陸できる米海兵隊の「F35B」戦闘機の運用を想定するとともに、航空自衛隊が同型機を導入することも視野に入れている。

事情に詳しい複数の政府関係者が明らかにした。有事の際に日本国内の滑走路が長距離ミサイルなどで破壊され、戦闘機が使用できなくなることに備えるほか、中国が活動を強める南西諸島周辺の守りを強化する。

いずもは15年に就役した全長248メートルの海上自衛隊最大の護衛艦。空母のような広い甲板を備え、同時に9機のヘリコプターを運用できる。対潜水艦戦が主要な役割で、今年3月には2番艦の「かが」が就役した。

複数の政府関係者によると、いずもはもともとF35Bの運用を前提に設計され、格納庫と甲板をつなぐエレベーターは同機を乗せることが可能。改修では短距離滑走で離陸できるよう船首にジャンプ台を増設したり、垂直離着陸時に出る熱に耐えられるよう、甲板の耐熱性を高めること、管制機能を強化することなどを検討している。

自衛隊はこのところ、米空母との共同訓練を頻繁に行っている。北朝鮮に対する抑止力を高めることが最大の目的だが、防衛省関係者は「米軍が空母をどう運用しているのか、目の前で見ることができる絶好の機会だ」と話し、自衛隊による空母保有に前向きな姿勢を見せる。

日本は軍事力を急速に強化する中国への警戒感を強めている。特に長距離ミサイルによって有事の際、緒戦で在日米軍や自衛隊の滑走路が破壊される恐れがあるため、移動可能な発着拠点を洋上に確保しておきたい考え。東シナ海の海と空で活動を強める中国に対し、制空、制海権を確保する狙いもある。

複数の政府関係者によると、まずは米海兵隊のF35Bを発着させることを想定。平時の補給や機体整備などを通じ、日米が緊密に連携していることをアピールする。また、空自が独自にF35Bを導入し、海自と統合的に運用することも検討している。

政府内では、輸送艦「おおすみ」の後継として、海から島などに部隊を上陸させる強襲揚陸艦を新たに建造する案も浮上している。17年度中に編成する陸上自衛隊の水陸両用部隊とともにF35Bを乗せ、陸海空が統合的に離島防衛に当たることを想定している。

遠方に攻撃型の戦力を投入できる空母の保有は、日本が掲げる専守防衛との整合性を問われる可能性があるため、政府は18年末までに策定する新たな防衛大綱で論点を整理する。同時にまとめる中期防で、具体的な装備取得に乗り出す。

小野寺五典防衛相は26日午前の会見で「防衛力のあり方に関して、不断にさまざまな検討をしているが、F35Bの導入やいずも型護衛艦の改修に向けた具体的な検討は、現在行っていない」と述べた。
(久保信博、ティム・ケリー 編集:田巻一彦)

あてにならぬ韓国
日本、半島有事に基地使用許可を申し入れ「中韓合意」で韓国は難色=韓国報道 2017年12月18日 20時00分
http://www.epochtimes.jp/2017/12/30231.html

韓国メディアのTV朝鮮は12月17日、日本政府が朝鮮半島有事の際、在韓邦人の避難のために烏山・米軍基地の使用許可を韓国政府に申し入れたと報じた。韓国側は、日韓の歴史的背景のほか「日米韓が軍事同盟に発展しない」との中韓合意により、自衛隊機の受け入れには難色を示している。

報道によると、長嶺安政・在韓日本大使が韓国政府に、半島有事の際にはソウル南40キロメートルに位置する烏山・米軍基地の使用を申請したという。別の協議でも、日本当局者は韓国軍と米軍に同様の意志を伝えた。

在韓日本大使館などによると、これまで退避時の輸送手段は民間航空機を想定するとしていた。しかし、12月17日付の産経新聞によると、政府は自衛隊の陸海空のヘリや航空機、艦艇を使用して、長崎県・対馬と韓国・釜山の間で輸送する計画を用意しているという。

韓国南部に位置する釜山は、対馬から約80キロ。高速船なら片道1時間の距離だ。
韓国内の邦人は約3万8000人だが、観光客などを含めれば5万人以上にのぼり、多くは北朝鮮との軍事境界線から約30キロ離れた首都ソウル周辺に滞在すると推計されている。

自衛隊受け入れに否定的な韓国
朝鮮半島有事において、日韓の協調に不穏さを感じさせる報道がある。
朝日新聞12月16日付によると、北朝鮮が11月29日に新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15号」を発射した際、日本は韓国との防衛相会談を試みたものの、韓国側が拒否したという。
同紙は「日米韓協力が軍事同盟に発展しないよう求める中国側に配慮したとみられる」との推測を示した。

日本政府も、植民地時代の歴史から、自衛隊が領域内に入ることに韓国が強く抵抗することを認識している。産経新聞10月25日付によると、在韓非戦闘員の退避活動は、日本が主要な中継地点になり、米国やオーストラリア、カナダを中心とした有志連合が連携する。

同紙は「自衛隊を有志連合の一角と位置づける方が、(韓国領域に入るのに)同意を得やすいと判断している」と複数の政府関係者の話を伝えている。また、有志連合は軍事作戦とは異なる退避活動という人道的措置であり、国連決議で採択を求めることも視野に入れるという。

中韓合意「3つのノー」で自衛隊受け入れ論さらに困難に
自衛隊受け入れ論は、たとえ緊急時であっても、韓国にとって敏感な話題のひとつだ。
2015年、当時の黄教安・韓国首相が半島有事における自衛隊の受け入れについて「基本的には認められないが、状況を考慮し韓国が同意すれば可能」と受け入れ論に触れたことで、野党や韓国メディアから一斉非難を浴びたという過去がある。
半島有事における自衛隊の受け入れ拒否ついて、最近、日本にとって不穏な要素がまた一つ加わった。11月に中韓が合意した安全保障政策に関する「3つのノー(三不)」だ。
TV朝鮮の報道でも、自衛隊の烏山基地利用について、韓国政府は「困難な立場にある」と報じている。

中韓合意の内容は、日米韓軍事同盟の放棄を骨子としている。▼1THAADを追加配備しない▼2米国のミサイル防衛(MD)に参加しない▼3日米韓の安保協力を軍事同盟に発展させない、というものだ。

自衛隊の韓国入りは、中国側からは▼3の合意に則していないと批判材料にされかねない。
中国当局によるTHAADを巡る報復措置で受けた韓国の経済的損失は、軽くない。韓国メディアの亜洲経済12月14日付によると、今年の韓国のGDPは5兆ウォン(約303億元)減少する見通しだという。韓国法務部の出入国・外国人政策本部が10月に発表では、今年1〜8月に韓国に入国した中国人は延べ302万2590人で、前年同期(574万3294人)の52.6%にまで減少した。

聯合ニュース11月5日付では、文大統領が9月に米ニューヨークで行われた韓米日首脳会談で、安倍首相とトランプ大統領に対して「米国は韓国の同盟だが日本は同盟ではない」と明言していたと報じた。2カ月遅れの3カ国会談の内容を明かすのは、先の中韓合意を強調する目的があるとみられる。

元防衛大臣・拓殖大学総長の森本敏氏は4月、有事の際に韓国が自衛隊を受け入れるケースは2つあると述べた。テレビ番組「よるバズ!」に出演した森本氏によると、1つは、韓国人を日本に避難させる場合。もう1つは、日本政府が安全保障関連法で定められた日本の平和と安全に重要な影響を与える『重要影響事態』を宣言し、アメリカから、人道的措置として自衛隊の受け入れを求めることだとした。
(編集・佐渡道世)



中国・韓国 冷え込む国交

2017年12月27日 | 政治・外交
韓国は在韓米軍のTHAAD(高高度防衛ミサイル)配備を受け入れたが、中国との関係が冷え込むことになった。
韓国大統領が中国で受けた、名ばかりの「国賓待遇」 2017年12月22日(金)16時40分 前川祐補(本誌記者)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/12/post-9186.php

写真:就任後初めて訪中した韓国の文在寅大統領 Nicolas Asfouri-REUTERS

<中韓の関係改善をアピールするはずが、逆に韓国に対する中国の冷遇ぶりが注目される結果に>

12月13日に初訪中した韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領だったが、数々の冷遇を受けて傷心癒えぬまま帰国する羽目になった。
今回の訪中は、在韓米軍のTHAAD(高高度防衛ミサイル)配備で冷却化した二国関係の改善を確認することが目的だった。ところが通常の国賓待遇では大臣らが空港で出迎えるのに、現れたのは次官補と格下扱い。文はのっけから冷遇された。

さらに両国が11月の首脳会談で封印したはずのTHAAD問題について、中国の習(シー・チーピン)近平国家主席が首脳会談で容赦なく言及。対北朝鮮政策では、文は習が主導した合意文書に追随しただけで、韓国が中国に求めた日米と足並みをそろえる「制裁による圧力」の文言は合意文書の片隅に追いやられた。首脳会談後の共同声明もなく、韓国はいいように扱われ続けた。

文の訪中について、新潟県立大学の浅羽祐樹教授は「完全に中国になめられた。韓国が得たものは何もない」と酷評する。
実際、THAAD配備により韓国が中国から受けた経済制裁は全面解除されておらず、文が切望する来年2月のピョンチャン(平昌)五輪への習の出席についても確約が取れていない。

こうした失態は、韓国の外交担当者のレベルが低いことが一因だと、浅羽は指摘する。「中国指導部がこぞって南京事件の追悼式典に行く日に文が到着するなど、日程に無理があった」

冷遇ぶりに加えて注目を集めたのが、文に同行した韓国の記者団が中国の警備員に殴打された事件。詳細は不明だが、韓国メディアは韓国そのものが殴られたのも同然だと怒りをあらわにする。一方の中国は「関心を表明」するだけで素知らぬ顔だ。

それでも、経済や対北政策で中国の協力が必要な韓国は非礼に甘んじざるを得ない。中国が優位に立つなか、関係改善の実態は韓国の「服従」なのだろう。
<本誌2017年12月26日号[最新号]掲載>


韓国団体旅行を禁止した中国山東省「理由はない」 2017年12月22日09時29分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/821/236821.html?servcode=A00§code=A30

中国山東省が来年1月1日からの韓国団体観光全面禁止を各旅行会社に通知したことが確認された。
複数の旅行業界消息筋によると、山東省は20日午後、青島・煙台など地域別に管内旅行会社を集めて会議を開き、「来年1月1日から韓国行きの旅行を全面禁止する」と通知した。21日午前には威海で会議が開かれ、一部の地域ではこうした方針が口頭で通知された。今回の禁止措置は期限を指定せず、別の通知があるまで続く見通しだ。

北京旅游局はすでに19日から旅行会社の団体観光承認申請を一切受け付けず、申請済みの一部の旅行会社も22日の出発分から承認を拒否された。旅行業界の関係者は「北京でも近く旅行会社を呼び集めて韓国行き旅行禁止を通知すると予想される」と話した。

韓中首脳会談をきっかけに中国人観光客の韓国旅行が正常化すると期待していた韓国国内の観光・旅行業界はまた危機に直面することになった。すでに契約した団体観光も次々とキャンセルが通知されているからだ。

中国政府は公開的には報復性禁止措置を取ったことはないという立場で一貫している。観光縮小(2016年11月)-全面禁止(今年3月)-部分解除(11月)-再禁止(12月)の全過程も対外的に公表されず非公式的に進められた。

特定国に対する報復性禁止は国際規範に反し、公開的にはこうした措置を取ることができないからだ。中国外務省の華春瑩報道官が20日の定例記者会見で「(観光禁止に関して)知らない」と答えたのもこうした理由のためだ。

中国側の今回の禁止措置の理由はミステリーに近い。韓中首脳会談前後の両国関係改善の雰囲気とは反対の流れであるからだ。
首脳会談後、韓中関係に悪影響を及ぼすほどの事件があったわけでもない。したがってTHAAD関連の「適切な処理」や「実質的措置」に圧力を加えようとする政治的な意図が込められているのか、それとも韓国とは関係のない行政的レベルの措置なのか不明だ。

山東省旅游局の職員は旅行会社側が韓国観光を再中断する理由を尋ねると「理由はない」と答えたと、ある消息筋は伝えた。

こうした状況にもかかわらず、韓国政府は全く違う発言をしている。外交部当局者は21日、「中国外交当局は関連報道について事実でないという立場を表明していて、関連動向についてより綿密に把握・分析していく」と述べた。さらに青瓦台(チョンワデ、大統領府)は各旅行会社に通知された中国側の団体観光中断措置も否認している。

青瓦台関係者は「中国当局が団体観光を中断したというのは事実でない」とし「中国外務省報道官も事実関係を確認したはず」と話した。続いて「ただ、これまでふさがっていた観光が韓中首脳会談をきっかけに一気に再開され、中国人観光が過熱している状況という」とし「このため中国政府の立場では一部の『速度調節』はあり得るだろうとみている」と語った。

激化する中韓メディアの「場外乱闘」…文在寅大統領の“国賓訪中”めぐる非難の応酬 世界を読む2017.12.26 06:30
http://www.sankei.com/smp/west/news/171226/wst1712260008-s1.html

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の訪中をめぐり、中韓両国のメディアが批判合戦を繰り広げている。中国の習近平政権が文氏を冷遇したとして、韓国メディアが「無礼を越え屈辱」と報じると、中国メディアは「否定的解釈は国益のゴールにオウンゴールを決めるようなものだ」と牽制した。文氏の出席行事を取材していた韓国のカメラマンが中国の警備員から集団暴行を受ける事件も火に油を注ぎ、韓国メディアは「訪中に汚点を残した」と批判した。

朝貢国家かのような冷遇

 韓国メディアが問題視したのは、まずは12月13日に北京の空港で文氏を出迎えた中国の孔鉉佑外務次官補(朝鮮半島問題特別代表)の格だ。韓国各紙は「昨年秋のフィリピンのドゥテルテ大統領の際は王毅外相が出迎えた」と待遇の差に不満を表明した。

 韓国紙・中央日報(日本語電子版)は社説で「『国賓』として招いておきながら中国の態度は無礼を越え、韓国としては侮辱と感じられるほどだ。通常、長官級が出てくる空港の出迎えを次官補級が務めたことからしてそうだ。格が下がったことも問題だが、『THAAD担当者』を送ってきたのも常識的ではない」と指摘した。

 その上で、文氏の北京到着当日、習国家主席をはじめとする国家の主要指導者が南京事件の80周年追悼式への出席を理由に北京を留守にしていたのも礼儀を欠くとして「今回の会談は内容だけでなく、格式、日程の選択などで少なからず遺憾を残した」と不満をあらわにした。

 中韓首脳会談後の共同声明採択や共同記者会見が見送られただけでなく、食事を重視する中国で食事への招待が少なかったことにも不満を募らせた。

 同じ社説では「訪中の4日間、文氏と中国高官の食事は習氏との晩餐、重慶市党書記との昼食だけだ。名前ばかりが国賓訪問なだけで、過去の朝貢国家に対するかのように冷遇するというやり方だ」と嘆いた。中央日報は別の社説でも「特に李克強首相との昼食会日程がないというのは恥ずかしい」として、内容、日程、格式すべてに納得しがたいと指摘した。

中国メディア「韓国の“幼稚さ”に配慮しない」

 この韓国側の不満に対し中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は社説で、偏狭なのは中国ではなく韓国メディアだとして「このような報道は文氏の訪中を成功させる上で何の役にも立たず、両国関係の改善をいっそう困難にしている」と主張した。

 首脳会談後に共同声明を発表しないのは、韓国に配備された米軍の最新鋭迎撃システム「THAAD(高高度防衛ミサイル)」問題について、中韓両国に依然として不一致が存在しているからだとし、「このような時期に韓国メディアが文氏の訪中成果に否定的に解釈するのは、『国益のゴール』にオウンゴールを決めるようなものだ」と批判した。

 さらに韓国メディアの報道には自分たちの気づかない傲慢さが表れているとして「文氏訪中に対する韓国保守勢力の不満の表れともみられる」とし、「中国はこのような幼稚さに配慮もしないし許すこともないだろう」と強調した。

この時期に訪中する必要は…

 文氏の訪中をめぐる場外乱闘をさらにエスカレートさせたのが、文氏の同行取材をしていた韓国のカメラマンらが現地の警備員から集団暴行され、病院に搬送された事件だ。両国の貿易関連の式典出席を終えた文氏を追って移動していたところ、警備担当者らの制止を受け警備員に集団暴行を受けた。韓国写真記者協会は声明で「大韓民国そのものが暴行を受けた」と抗議した。

 ハンギョレ新聞(同)によると、韓国の大統領府高位関係者は「暴行に加担した人物らは(行事の主催者である)KOTRA(大韓貿易投資振興公社)の中国支社が契約した警護会社の職員たちという報告があった」と話した。

 朝鮮日報(同)は、KOTRAが事件当日の安全サービス契約業者を調査した結果、現場の警護は中国公安当局の指揮下で行われたことが判明したと公表したと報じ「記者団は会場に出入りできる取材カードを所持しており、規定にも違反していなかった。それにもかかわらず、集団暴行を受けた」と批判した。

 これに対し、環球時報は「当該記者たちが取材規定を破ったために事件が発生した」と真っ向から反論。一部のネットユーザーのコメントを引用して「暴行にあった青瓦台出入りカメラマンが取材の規定を破ったという非難を浴びている」として、「(以前)高官の歴訪で似たような事例が数回もあった」と主張した。

 環球時報は社説で「本質的にこれは韓国人同士のけんかだ」とした上で「(韓国人記者を暴行した)警備員は彼らを雇ったKOTRAに対し最善を尽くしたものであり、韓国から来た、規則や秩序を守らない記者に警告、指導を加えるのを助けたものだ」と指摘。韓国国内での対立をかき立てるトーンを強調した。

 それらすべてを含めて中央日報(同)は社説で「文氏は最初の中国国賓訪問を果たしてこの時期にする必要があったのかと感じる」と総括した。



北朝鮮核実験場「豊渓里(ブンゲリ)」

2017年12月19日 | 世相
webスプートニクに拠れば、北朝鮮の核実験場の建設者が粛清されたという。
豊渓里核実験(2017/09/03)場の不具合、遅延などの責任をとらされた模様。
北朝鮮で核実験場建設担当者らが粛清か 2017年12月19日 17:30(アップデート 2017年12月19日 18:09) © REUTERS/ KCNA スプートニク日本
https://jp.sputniknews.com/asia/201712194398152/

脱北者の証言によると、朝鮮民主主義人民共和国の核実験施設の建設に携わる担当部局の責任者が粛清された模様。また別の関係筋からは、北朝鮮軍総政治局局長の解任や第1副局長の更迭も伝えられている。朝日新聞が報じた。

粛清の対象となったのは、労働党131指導局の朴イニョン局長。同局は咸鏡北道豊渓里の核実験場の坑道や、平安北道東倉里のミサイル発射基地施設など、重要な軍事施設の建設を担当している。
朴局長の粛清理由は不明だが、「軍事機密の流出」を理由に職を解かれたとする見方や、春に実施する予定だった核実験が、坑道建設の遅れで9月まで遅延した責任を取らされたとする関係者情報、また実験による坑道崩落の責任を追及された可能性もある。

韓国紙の朝鮮日報によると、豊渓里では9月3日、7回の小規模な揺れが確かに記録された。これらの揺れは、坑道の崩落によって発生したものと考えられている。
ただし、北朝鮮情報を収集する韓国統一省の特別ポータルサイトには、朴イニョン氏のことには触れられていない。韓国メディアでも同様に、本件に関する報道は見られない。一方、核実験施設の建設を担当する131指導局の存在については、脱北者らの証言によって2000年代から明らかになっていた。

なお別の関係筋からは、北朝鮮軍総政治局の金元弘第1副局長が「不敬な態度」を理由に更迭されたこと、連帯責任として黄炳瑞局長も解任され、次帥から上佐まで6階級の降格処分を受けたという情報ももたらされている。

核実験場のひとつ「豊渓里」


脱北女性が見た北朝鮮核実験場「豊渓里」死の光景。(週刊新潮2017/12/14)
今回の核実験は、1945年に広島に投下された原爆(15kton)の4倍超の威力といわれる。
被曝による症状は、広島長崎やビキニ環礁で被曝した方々のそれである。
脱北女性が見た北朝鮮核実験場「豊渓里」死の光景(上)
 研究員だった夫は歯がすべて抜け落ち…
 週刊新潮 2017年12月14日号掲載
https://www.dailyshincho.jp/article/2017/12180800/?all=1

写真:自著を手にする金氏

 風雲急を告げる半島で、史上最大規模の米韓合同演習が始まった。これに北朝鮮は「核戦争の前奏曲だ」と強く反発。次なる一手で、7度目の核実験を強行する可能性もあるという。その現場ではいったい何が起こっているのか。“唯一の脱北者”が見た死の光景――。
 ***
「大きな爆発音が聞こえたのは、早朝のことでした。午前5時か6時頃だったでしょうか。地震のように家全体が大きく揺れ、ドスン、ドスンと窓に何か物が当る音が響きました。その直後、息子が大きな声で、
『ママ、ママ! 鳥が落ちて死んでいるよッ』
 と起こしに来たんです。確かに、外に出るとスズメやカササギなどの鳥たちが、空から落下してたくさん死んでいた。川を見れば、無数の魚たちが白い腹を出して浮かんでいて――」

――そう語る金平岡(キムピョンガン)氏は50代の脱北女性。今年の春、亡命先の韓国で小説『豊渓里(プンゲリ)』を上梓した。書名になった地名に聞き覚えのある方もいるだろう。かの地は、北朝鮮による6回すべての地下核実験が行われた、朝鮮半島北東部に位置する山村である。夫が核開発に携わるエリート技官だった彼女は、そこで暮らした経験を持つ“唯一の脱北者”なのだ。自らの体験を織り交ぜ記された著作は、未だ日本語訳はされていない。そこで本誌(「週刊新潮」)は、本に記されなかった内容を含め、謎に包まれた核実験場の実態を改めて紹介して貰った。冒頭の場面は、2006年に北朝鮮が初めて核実験に成功した際の様子だが、彼女はそこで起きた“異変”が、鳥や魚のみならずヒトにも及んでいたと振り返る。

鱗のような皮膚が剥がれ…
「核実験が行われる前から、私は40℃以上の高熱によるめまいに悩まされ、床に臥していることが多かったのです。息子も度々高熱で苦しむようになり、そのような症状は村全体に広がっていきました。高熱のあまり昏睡状態になる人、血便が止まらない人、リウマチ関節炎に苦しんだり、脳卒中で倒れる人もいた。診療所はありましたが多くの人たちは貧しかったですからね。キキョウやセリなど薬草とされる植物を煎じて飲んだり、身体に塗り込むなどしていた。多くの人が満足な治療も受けられず、次々と死に至ったのです。

 核実験後、坑道の中で調査に携わった軍人や研究員たちの方が、被曝による影響は大きかったと思います。

 実際、研究員だった私の夫は、10年ほど前に亡くなりました。医師からは肝臓がんと告げられましたが、放射線による影響は明らかでした。背が高く、笑う時に見せる白い歯が魅力的な美男子が、40歳の手前で歯がすべて抜け落ちたのです。それだけではありません。肌も黄色く変色し表面には幾重にも膿がたまっていました。服を脱ぐと鱗のようになった皮膚がバラバラと剥がれ、お尻の骨が見えるほど身体が腐っていった。人目を気にした夫は、自らピンセットで腐った肉を摘みとっていました。息が止まるほどの痛みに耐え、苦しみながら亡くなったのです……」

――金氏の夫は、平城市の科学大学を卒業後、国防科学院の技官となり、数々の研究成果が評価され賞金を授与されたこともあるエリートだった。

「核実験場では、常時50名ほどの研究員がおり、ロシア人や在日朝鮮人の科学者が混じっていたと聞いています。日本から来たある研究者は、その才能を買われ北に住むことを強いられていました」

「地上の楽園」だった頃
――そんな科学者の中には、スパイ容疑で処刑されたり、被曝の影響で錯乱状態となって亡くなった人もいたという。まさに死と隣り合わせの日常が展開されていた実験場は、平壌から直線距離で約400キロ。列車を乗り継げば長くて3日もかかる山間の僻地にある。だが、彼女が初めて訪れた時は、“豊”かな“渓”谷の“里”を示す名の通り、まさに「地上の楽園」だったという。

「私が14歳の時、父は人民軍出版社の記者として各地を取材していました。それに同伴して訪れたのが豊渓里でした。今でも人生でこれほど美しい場所は訪れたことがありません。谷間には万塔山(マンタプサン)(標高2205メートル)を源とする豊渓川(プンゲチョン)と南渓川(ナムゲチョン)が流れていました。川の水はとても澄み、手ですくって口に含めばこれまで飲んだことのない味がした。

 人民から『革命の聖地』として崇められている白頭山の天池でも似た体験をしましたが、こんなに美味しい水はなかった。川の両側には蒼々たる森が広がって、仄かに松茸の香りが漂っていました。素足で歩けば優しい肌触りが感じられるほどたくさん自生しており、父はそれを石の上で焼き食べさせてくれました。その時の香ばしい匂いもまた格別でした」


脱北女性が見た北朝鮮核実験場「豊渓里」死の光景(下)
 汚染を知らない住民たちは死んだ川魚を…
 12/19(火) 8:00配信デイリー新潮
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171219-00534245-shincho-kr

 亡命先の韓国で小説『豊渓里(プンゲリ)』を上梓した金平岡(キムピョンガン)氏は、50代の脱北女性である。書名になった同地は、北朝鮮による地下核実験が行われた朝鮮半島北東部の山村。核開発に携わる技官だった彼女の夫は、10年ほど前に放射線による影響が明らかな形で亡くなっている。

 かつては「地上の楽園」であったという豊渓里――その現場ではいったい何が起こっているのか。
 ***
「再びこの地を訪れたのは1990年頃のこと。奇しくも、夫が軍の命令で赴任していたのです。
 最寄り駅から山道を車で1時間ほど登ると、高射砲が集まった軍施設がありました。北は密かに70年代から実験場の建設を始め、住民には“ミサイル基地”と説明していたようですが、実は山裾に幾つもの坑道を掘っていた。避難訓練で入ったことがありますが、中は広く奥まで長く続いていました。ガス灯が3つほどしかついておらず、暗闇ばかりで強い恐怖感に襲われたことを覚えています。

 そもそも、この辺りは日帝時代(※日本統治下)に陶磁器の原料を採掘する鉱山が開かれ、そこに至る鉄道を敷いたのも日本でした。それらを利用して実験場を作ったというわけです。一方で、豊渓里は松茸の産地としても知られ、とりわけ軍の施設がある山奥に良質なモノが植わっていた。秋になれば村人は競って松茸狩りに精を出すのですが、そこに行くまで軍の検問所が幾つもあり、一般人は立ち入ることができません。けれど、入るなと言う一方で稼げ稼げというのもまた国の命令。北では人民に『忠誠の外貨稼ぎ』と呼ばれるノルマが課せられ、達成できなければ罰を受ける。そのため、侵入する住民が後を絶たなかった」

金ファミリーへの献上品
「手っ取り早く外貨を得るには日本人が好む松茸やイカを売るのが一番で、『日本人が山と言えば山へ、海と言うなら海に向かえ』なんて言葉が広まっていたのです。豊渓里の駅から数えて4つ目に吉州(キルジュ)というターミナルがあります。
 そこに行けば、身なりのいい日本人たちがいて、砂糖などの食料品や自動車を運んで来ていた。皆、彼らを相手に松茸を売っていました。

 豊渓里では清流に棲む川魚もご馳走でした。ニジマスは金日成(キムイルソン)主席の時代から献上品とされ口にすることはありませんでしたが、ヤマメもよく獲れた。村人は串に刺して焼いたり煮たりしていました。私が息子を宿した時は、お祝いにヤマメ鍋を作ってくれたこともありました。そんな住民たちは、核実験後、川魚たちが白い腹を露に群れとなって死んでも構わず拾って調理していました。加えて、水道はおろか井戸もない山奥とあって、村人らは飲料水をその川に求めた。結果、腹痛や血便が止まらなくなる病気が広まったのです。
 金ファミリーへの献上品から、豊渓里の特産である松茸やニジマスが密かに外されていたと知るのは、亡命後のことでした」

放射能被害を確信
――大食漢で丸々太った“ロケットマン”でさえ口にしないことからも、放射能汚染の深刻さが窺える。北はセシウムなどの核物質が飛散したことはないと発表し続けているが、実験場が地下にあるのだから、土壌や水脈が汚染されている可能性は否定できないだろう。思い起こせば、02年の小泉訪朝で大量の松茸が土産で贈られたのではないかと話題になった。核実験を受けた経済制裁で、日本は北朝鮮からの輸入を禁止しているが、「中国産」と偽った松茸が日本へ流入しているとの報道は後を絶たない。北が放射性物質にまみれた松茸を輸出していても、決して不思議ではないのだ。

「恨めしいのは、飢えと貧しさに苦しむ住民たちに、当地で核実験が行われているのが一切知らされていなかったことです。たとえ爆発が起こっても、坑道を掘るための発破作業はしょっちゅうで、地鳴りや爆音に慣れてしまっていたのも災いしました。核開発に係り、被曝死した夫を持つ私でさえ、韓国に亡命してから知った事実と当時の状況を照らし合わせ、ようやく放射能の被害だと確信するに至ったのですから。

 秘密主義の北は、90年代半ばまで欧米のみならず自国民に対しても、核開発の事実を曖昧にしてきました。豊渓里のような貧しい地方と平壌との格差は酷く、国中が困窮して研究も思うように進んでいなかったのです。94年に金日成主席が亡くなった後、都市部でさえ配給が止まる飢饉が国全体を襲います。『苦難の行軍』と呼ばれる時代で、餓死者が100万人を超えたという話も飛び交いました」

北朝鮮を救ってしまった
「実験場の軍人も、支給された靴や制服を豆と替えたり、住民の鶏を盗んだりして飢えを凌いだ。冬になれば食べ物も凍ってしまう土地なのに、家の窓にガラスはなくて、薄いビニールを二重に貼って寒さを凌ぐのがあたり前。家のみならず車や列車の窓もみんなそうでした。国境を越える脱走兵も多く出て士気が下っていましたが、98年頃に突然、頼もしい支援が入ってきたのです」

――韓国では、親北の金大中(キムデジュン)政権が発足。「太陽政策」の下で、北への食糧や生活物資を含む経済支援が活発化したのである。
「今までビニール貼りだった窓にガラスが張られ、00年代になると食糧事情も良くなりました。研究者や軍人の家族は最上級の配給を受けることができ、米や卵、豚肉などが豊富に与えられました。結果として、中断していた坑道工事も盛んになっていったのです。

 多くの国民は政権崩壊を望んでいたのに、金大中大統領が、金正日(キムジョンイル)総書記の手を握り北朝鮮を救ってしまった。そのまま放っておけば、核実験の成功はおろか、間違いなく独裁体制は崩れていたでしょう。韓国では再び左派政権が親北の姿勢を打ち出しました。今こそ、過去に引き起こされた失敗を省みなければならない。同じ過ちが繰り返されてはなりません」
「週刊新潮」2017年12月14日号 掲載



ご長寿さん

2017年12月16日 | 日常・身辺
今年もあと2週間余りとなった。
新年を迎えると、また1つ歳をとり、誰かが云った「目出度くも有り、目出度くもなし」とため息をつくことになる。
しかし、世の中には素晴らしいご長寿さんがおられるものだ。
当方など、まだまだひよっこと、感心させられた。
まだまだ現役! バーカウンターに立ち続ける100歳女性、フランス 2017年12月15日 15:36 発信地:イスベルグ/フランス
http://www.afpbb.com/articles/-/3155000?cx_infinite=1

写真:仏北部イスベルグで経営するバーのカウンターに立つ100歳のマリールイーズ・ウィルトさん(2017年11月28日撮影)。(c)AFP PHOTO / Philippe HUGUEN

【12月11日 AFP】ベルギーとの国境に近い北フランスの町イスベルグ(Isbergues)に住むマリールイーズ・ウィルト(Marie-Louise Wirth)さんは、100歳でなお現役のバー経営者だ。地元の人々からは「マリールー」の愛称で親しまれている。同年代の常連客の多くが他界してしまった今も、その心に引退の二文字が浮かぶことはない。

 レンガの壁、窓にはレースのカーテン、カウンターはアールデコ調。「50年前からずっとこんな感じ」と語るマリールーさんには、店を現代風に改装する理由もほぼ見当たらない。1931年、14歳で当時父親が経営していたこのバーを手伝い始めたときと同じカウンターを今も拭いている。

 すらりとした長身に青い瞳をしたマリールーさん。白髪をショートカットにし、素顔に赤い口紅だけを塗った快活なおばあさんだ。「ビールサーバーやコーヒーマシンがないって、みんな驚くの。でも、彼らは知らないだけ。昔はビールサーバーもコーヒーマシンもなかったんだから」

 わずか20平方メートルほどの小さなバーには、名前がない。「おいしいビールがあれば、名前なんか必要ないでしょう」とマリールーさんは言い切る。インターネットや携帯電話、クレジットカードにも必要性を感じていない。

 ずっと独身で子どももいないマリールーさんがこの店を継いだのは、父親が亡くなった1954年、37歳のときだった。開店は毎朝8時15分。1人目の来店客と一緒にグラス1杯のチェリーブランデーをすするのが、マリールーさんの日課だ。

 はつらつとして人情味あふれるマリールーさんは、自分のことを「ちょっとした知りたがり屋」だと言うが、長生きの秘訣(ひけつ)は分からないという。「私がなぜこんなふうかなんて、どうして私に分かると思うの? 神様だけが知っていることだけど、神様は教えてくれないもの!」

 少なくとも、食習慣にヒントはなさそうだ。「辛い物をたくさん食べるの。食べないほうが良いものばかり食べてる。マヨネーズとジャム、どっちって聞かれたらマヨネーズを選ぶ。でも、コレステロール値は全然高くないの」

 では、運動はどうだろう? ──こんな答えが返ってきた。「私はね、60歳の人と同じような生活をしているの。よく出かけるし、ダンスに行くのが好き。午前2時に帰宅して、朝7時半に起きるのだって平気。疲れ知らずなのね」

 常連客は減りつつあるが、マリールーさんは続けられる限り店を開け続けると決めている。(c)AFP/Benjamin MASSOT

写真のアイデア、カメラ構えが素晴らしい。
動画:89歳の「自撮り」おばあちゃん、おもしろ写真を都内で公開 2017年12月15日 17:10 発信地:東京
http://www.afpbb.com/articles/-/3155573?cx_infinite=1


【12月15日 AFPBB News】ゴミ袋に詰め込まれた姿や、物干しざおに服と一緒に干されてしまう様子など、ユーモアたっぷりの「自撮り」写真を手がけたのは、なんと現在89歳の写真家、西本喜美子(Kimiko Nishimoto)さん。個展「遊ぼかね」が15日から来年1月18日まで、東京・西新宿の「エプソンイメージングギャラリー エプサイト(epSITE)」で開催され、自撮り写真を含む89作品が展示される。

 熊本在住の西本さんは、両親が農業指導のために滞在していたブラジルで生まれ、8歳で帰国。美容院を開業し、女子競輪選手として活躍後、27歳で結婚し、専業主婦として3人の子どもを育て上げた。72歳の時、アートディレクターである長男・和民(Kazutami Nishimoto)さんの写真講座に通い、初めてカメラを手にし、74歳で画像編集ソフトの使い方を学び、セルフポートレート写真の加工を始めた。

 倒れた自分と自転車を撮影し、事故にあったように加工したり、仏壇の前で宙に浮いてみえるように編集したり──。奇想天外な作品はインターネット上で拡散され、今では国内外から注目を集めている。「以前は本当の家庭主婦で、家で料理を作るくらいだった。写真を始めてから、すごい楽しい。友達もたくさんでき、なんといってもカメラ握っているときの楽しさ」と西本さんは笑う。

 自撮り写真以外にも、道端に落ちている「ガラクタ」を拾って撮影する作品シリーズもライフワークのひとつだ。和民さんは、「それでも本人にとっては宝物」と横で笑う。長年連れ添った夫を亡くした後、写真を通じて出会った「ガラクタ友達」の存在も、生きる支えになった。

 写真を撮り始めてはや17年。初めて都内で写真展を開催し、「すごくうれしい。うれしさと楽しさでいっぱい」と西本さん。来年は90歳を迎えるが、「いくつになっても、自分が歩ける限り、写真を撮っていきたい」と報道陣の前で、笑顔で一眼レフのシャッターを切った。(c)AFPBB News

■ご長寿一家・三浦家(プロスキーヤー)の家訓
冒険家三浦雄一郎氏(1932--)は80歳でエベレスト(8848メートル)の登頂に成功。お父さんの敬三氏(1904ー2006)も99歳でモンブラン氷河を走破したという。
三浦家の「家訓」 2016/05/23
https://kakunist.jimdo.com/2016/05/23/%E5%86%92%E9%99%BA%E5%AE%B6-%E4%B8%89%E6%B5%A6%E9%9B%84%E4%B8%80%E9%83%8E%E3%81%A8%E4%B8%89%E6%B5%A6%E5%AE%B6%E3%81%AE%E5%AE%B6%E8%A8%93/

①長期的な目標を立てる。自分の夢とは何かと問いかける。
②その長期的な目標のために必要とされるのは何かを具体的に考える
③毎日具体的な目標に近づくために、どう過ごしたかということを常にフィードバックする
④がんばりすぎない、続けることが大事
⑤ユーモアを持つ



監視社会

2017年12月13日 | 世相
中国は、一時は世界第2位の経済発展と云われた時期もあった。
だが、地方に建設された都市がゴーストタウンになるとか、経済統計はデタラメ、政府高官の贈収賄事件が多く、金を持って海外へ逃げるとか、アフリカ開発や、現代版シルクロードの構築を目指す「一帯一路」と呼ばれる構想も、うまくいってないらしい。
そんな折、AI(人工知能)付き監視カメラが全国に設置されるという。
中国の監視網がたちまち人を特定 AI付き監視カメラ全国に 2017年12月11日
http://www.bbc.com/japanese/video-42304882

中国は「世界最大の監視カメラ・ネットワーク」と呼ばれるものを構築しつつある。国内各地に監視カメラ1億7000万台がすでに設置され、さらに今後3年間で推定4億台が追加される見通しだ。
監視カメラの多くに人工知能が搭載され、顔認証技術などを備えている。

BBCのジョン・サドワース記者が南西部にある貴陽市の警察を訪れ、ハイテク制御室を取材。高度な監視カメラシステムがどれくらいのスピードで自分を見つけだすのか、試してみた。・・・

習氏、2期目も反腐敗 相次ぐ自殺者、過酷な取り調べに懸念 2017年12月06日 06時00分
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/world/article/378203/

 【北京・川原田健雄】中国の習近平指導部が、2期目も反腐敗運動に力を入れている。規律違反の疑いで共産党や政府の高官らを相次いで摘発し、習国家主席の右腕だった王岐山・前党中央規律検査委員会書記の引退後も追及を緩めない姿勢を示した。一方、追い詰められた高官の自殺は後を絶たず、人権団体からは過酷な取り調べに懸念の声が出ている。・・・

ジョージ・オーウェル原作、マイケル・アンダーソン監督の映画「1984」の世界を連想させる。当時は近未来SFだったが・・・・
映画では、反抗する主人公は逮捕洗脳されて一般民衆と「ビッグ・ブラザー万歳!」を叫ぶ。
だが、したたかな中国人は、「上に政策あり、下に対策あり」。


聖徳太子、竜馬、信玄etc が教科書から消える?

2017年12月11日 | 歴史
当方は中高生時代、歴史が大の苦手であった。
けれども、明治の偉人や戦国大名の名前ぐらいは聞き覚えがある。
小学校の指導要領や中高生の歴史教科書からこれらの人名が消えつつあるという。
時代の流れか何か知らないが、その教育界の背後が薄気味悪い。
「坂本龍馬」が消えたナゾ 「高校歴史用語案」を読み解く 「厩戸王(聖徳太子)」も議論必至 2017.12.11 08:00
http://www.sankei.com/premium/print/171211/prm1712110003-c.html

写真:坂本龍馬の肖像写真(高知県立坂本龍馬記念館提供)

 国民的人気の高い「坂本龍馬」が消え、論争が続く「従軍慰安婦」が残る-。高校や大学の教員がまとめた高大連携歴史教育研究会(高大研、会長・油井大三郎東大名誉教授)の高校歴史用語精選案が波紋を広げている。高大研は精選案の内容についてアンケートを実施し、年度内に最終案をまとめる方針だが、個別の用語の選定基準は明らかにしていない。論争のある従軍慰安婦や南京大虐殺以外に、人名でも精選基準には疑問のある部分が多い。(社会部 花房壮、寺田理恵)

聖徳太子は「厩戸王」?…小中学校の学習指導要領改訂で論争

 精選案では、日本史と世界史でそれぞれ現行の半分以下となる約1600語を「教科書本文に載せ、入試でも知識として問われる基本用語」として選定。叙述や考察に必要な概念用語を多く盛り込む一方、人名や文化史用語を大幅に削減したのが特徴となっている。

 人名の選定で物議を醸したのは「坂本龍馬」「吉田松陰」「高杉晋作」「楠木正成」「上杉謙信」「武田信玄」「高野長英」など歴史小説や時代劇のヒーローとしてなじみの深い人名が数多くカットされたことだ。高大研側は精選案から外れた用語を教科書に載せることは否定していないが、個別の用語の選定基準については「アンケート調査に予断を与えかねない」として明らかにしていない。

 一方、論争を呼びそうな人名が多く選ばれていることも議論を呼びそうだ。

 例えば「厩戸王(うまやどのおう、聖徳太子)」は、文部科学省が今春告示した中学の新学習指導要領の記載をめぐり、「聖徳太子の抹殺だ」「約20年前に唱えられた聖徳太子虚構説の押し付け」などと批判を浴びた表記だ。

 その一方で、戦前に聖徳太子の功績について批判的研究を行った歴史学者の津田左右吉も選ばれている。

 小中学校教科書では、新規参入の中学教科書1点を除いて「聖徳太子」を主たる表記とした。ところが文科省は現行の「聖徳太子」を「没後の呼称であり、中学では史実を学ぶ」などとして、2月に公表した指導要領改定案で「厩戸王(聖徳太子)」に変更。

 これに対し、国会などで批判が相次ぎ、専門家からも「古代の主要資料には見られず、実名のように扱うのは不適切だ」などとの指摘があったことから、3月の告示で「聖徳太子」を復活させた経緯がある。

 精選案に入った「厩戸王(聖徳太子)」は再び議論を呼びそうだ。

2度出てくる「幣原喜重郎」…憲法9条発案者との説も

 精選案で学習項目「国際協調の時代」「初期の占領政策」の2カ所に採用されているのが外交官・政治家の幣原喜重郎(しではら・きじゅうろう、1872〜1951年)だ。

 幣原は、両大戦間の大正末期から昭和初期にかけ協調外交を推進した“幣原外交”で知られる。また、先の大戦後の昭和20年10月に首相に就任し、憲法改正にかかわった。現行の高校教科書では「幣原喜重郎内閣はGHQから憲法改正を指示され」などと記述されている。

 日本国憲法の成立過程をめぐっては議論がある。現行の日本国憲法は連合国軍総司令部(GHQ)によって草案が作成されたことから、「米国からの押し付け憲法」として改正を目指す理由の一つともなっている。だが、押し付けを否定する人や、戦争放棄などを規定した9条の発案者を日本人の幣原とする説を唱える人もいる。

 生徒が自ら考え議論する活動を重視した次期学習指導要領では、多面的・多角的な見方を養う授業を目指しており、議論のある用語を選ぶこと自体は必ずしも否定されるものではないが、特定の見方を押しつけられることのないよう留意すべきだ。

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開戦記念日

2017年12月08日 | 歴史
「1941年12月8日、日本海軍が米ハワイの真珠湾基地を奇襲した」日といわれる。
当時の米の経済封鎖によって止むに止まれず起ち上がった。
今、北朝鮮の核ミサイル実験に対して日米中などが経済制裁を行っているが、度が過ぎるとかつての日本のように「窮鼠猫を噛む」ことになるかも知れない。
当時の米大統領ルーズベルト(Franklin Delano Roosevelt )は「日本のだまし討ちを忘れるな」と米国民を煽って太平洋戦争(大東亜戦争)に持ち込んだ。
現在では、ヴェノナ文書、ハーバート・フーバー著「裏切られた自由」などによって、この大東亜戦争の背景が露わになってきている。
大ざっぱに云えば、「奇襲」ではなく、米は事前に察知しており、むしろ日本を挑発していた結果だった。それをやったのがFDRであり、その様に仕向けたのがFDRを取り巻いていた当時の米政府高官に入り込んでいたコミンテルン(ソ連エージェント)のスパイたちだった。ソ連は西側で当時ドイツと戦争中であり、日本の満洲獲得を東側の脅威と感じており、日米戦争を起こしてこれを弱めようと米で工作中だった。
ソ連は、FDRがアジア人蔑視、米国内の「ニューディール政策」に限界を感じ戦争志向だったのを奇貨とした。

参考図書
■渡辺惣樹著「誰が第二次世界大戦を起こしたのか」草思社
■福井義高著「日本人が知らない最先端の世界史・上下」祥伝社

米英、日本の軍事行動を予測、開戦誘導か ルーズベルト・チャーチル往復電報 2017.12.8 07:11 web産経
http://www.sankei.com/world/print/171208/wor1712080011-c.htm


政府巡航ミサイル導入検討

2017年12月05日 | 政治・外交
いよいよ日本もミサイル導入の検討に入る。間に合うか・・・
北抑止へ長距離巡航ミサイル検討…戦闘機に搭載 2017年12月05日 15時15分 読売
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20171205-OYT1T50103.html

 政府は、地上の目標と海上の艦船を攻撃できる空対地兼空対艦の長距離巡航ミサイルを導入する方向で検討に入った。
 有事の際、戦闘機に搭載して敵艦船を攻撃することが主目的だ。核・ミサイル開発を進める北朝鮮を念頭に、抑止力を強化する狙いもあるとみられる。

 政府関係者が明らかにした。2018年度予算に関連経費を計上する。
 導入が検討されているのは、米国が開発した「JASSM―ER」。現状では航空自衛隊のF15戦闘機などに搭載できないため、機体やシステムの改修が必要となる。防衛省は関連経費を18年度予算の概算要求に計上していないが、政府関係者は「導入に向けた機体改修の調査費を18年度予算に盛り込む方向で最終調整している」としている。

 JASSM―ERの射程は900キロ・メートル以上とされる。能力的には、北朝鮮に接近しなくても日本海上空から北朝鮮内陸部を攻撃することが可能だ。 ・・・
Copyright © The Yomiuri Shimbun

巡航ミサイル導入検討 政府、北朝鮮脅威に対処 2017/05/06 産経
http://www.sankei.com/photo/daily/news/170506/dly1705060004-n1.htm

 政府は北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイル発射や核開発継続を受け、日米同盟の対処能力を強化するため、巡航ミサイルの将来的な導入に向けた本格検討に入った。北朝鮮の脅威は新たな段階になったとして、発射拠点を巡航ミサイルなどにより破壊する「敵基地攻撃能力」の保有を目指す。早ければ、来年度予算案に調査費などを計上したい意向だ。政府関係者が5日、明らかにした。

 敵基地攻撃を目的とした装備を持つことは、従来の「専守防衛」という日本の防衛の基本方針から逸脱しかねないとの懸念が根強い。政府、与党内にも慎重論がある。安倍政権は「反撃能力」と位置付ける方針だが、野党からの反発は必至だ。

 巡航ミサイルは米国製「トマホーク」の導入を想定。日本海上から北朝鮮全域を射程に収め、低空飛行するためレーダーに捕捉されにくく、目標を精密に攻撃する特徴がある。4月の米国によるシリア攻撃の際にも使われた。

■北朝鮮ミサイル、日本の「迎撃成功率90%」でも守りは万全じゃない(鍛冶俊樹)
http://ironna.jp/article/7538