落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

有馬三山~高尾山、逢ヶ山縦走

2008年02月25日 | 散歩・山歩き
 今冬は本当によく降る。昨日24日朝起きて、カーテンを開けると寒々しい銀世界に雪が舞っていた。
 昼過ぎにようやく止み日が射してきた。しかし、山陰、北陸、東北日本海側は大荒れ、大波で浸水した所もある。
 また見回りに出たお年寄りが浪にさらわれ今日遺体で見つかった。イージス艦と漁船との海難事故はとうとう漁船親子の捜索は打ち切られたとのことであった。厳しい冬の海での事故は痛ましい。お見舞い申し上げます。

 

 今日は一転して青空がのぞいた。有馬三山(落葉山、灰形山、湯槽谷山)から高尾山、逢ヶ山を縦走し唐櫃に抜けるコースを歩いた。
 山に登ってからは、時折雪雲が飛来し粉雪が舞った。しかし風がないので苦にならなかった。
 平地では溶けてしまった雪も山上では10~20cm、吹き溜まった多いところでは30cm以上の積雪があった。夏ならジグザグに降りなければならない道も真っ直ぐ降りてちょっと得したところもある。湯槽谷山上では美しい樹氷に迎えられた。
 木々の間から見た北摂や多可町方面の冠雪した山々をみるとまだまだ春は遠い感じだ。

 逢ヶ山から唐櫃の町に降りてくると雪はすっかりなくなり、早春の日射しが燦々と降り注ぎ、今歩いてきた風景が嘘のようだ。最後は唐櫃温泉(700円)で足腰の疲れを取った。ここの身体が浮き上がるほどの強烈なジェットバスはよく効くのでありがたい。
(写真 左:湯槽谷山を越える六甲有馬ロープウェイ 右:湯寝谷山の樹氷 いずれも拡大できます)

HPスライド写真

裏六甲紅葉谷・氷瀑めぐり

2008年02月18日 | 散歩・山歩き
 ここ2,3日冷え込みが続き、ストーブの守に明け暮れている。
 先月末、積雪のあった日に裏六甲紅葉谷の滝巡りに行ったが、つららが少し見られる程度だった。
 天気予報では明日から徐々に寒さも緩むとのこと、今冬最後のチャンス、思い切ってもう一度見に行くことにした。

 山に入ったところ、ウィークデーにもかかわらず、同年輩中高年ハイカーに沢山出会った。皆さんの思いもどうやら同じらしい。出かけてきて正解だった。七曲がり滝、百間滝、似位滝で氷瀑が見られた。白石滝は結氷していなかった。
 いずれもさほど大きな滝ではないが普段の姿とは違うので見応えがあった。裏六甲に来てまもなく25年になるが初めての経験で大満足して帰路についた。

 
七曲がり滝にて

HPにも掲載しています)


人権擁護法案なんか要らない

2008年02月16日 | 政治・外交
 Wikipediaによれば「人権擁護法案は、1996年(平成8年)、当時の総理府に置かれた地域改善対策協議会が、今後の同和対策に関する方策について意見を報告し、これを受けて第1次橋本内閣が定めた閣議決定の中に、その端緒が見られる。この閣議決定は、今後の方策として、「人権教育のための国連10年」に係る施策の推進体制整備を挙げ、所要の行財政的措置を講ずることとした。」という。
 その後2002年(平成14年)橋本内閣時に国会提出されたが、2003年(平成15年)10月の衆議院解散により廃案となった。

 そして、安倍内閣時には封印されてきたが、福田内閣となるや、古賀誠氏、太田誠一氏等による復活提出の動きがある。明治、大正時代、民差別があったといわれるが戦後60年以上も経ち、一般庶民は何処にそんな差別があるかと思うが、依然として解放同盟なるものがあり、民主党の支持団体でもある。大阪や奈良でこの解同利権による職員の不正が明らかになったのは記憶に新しい。

 推進派の古賀氏は推進派の急先鋒でしかも選挙対策委員長の立場であることから、人権擁護法反対派議員を脅して歩いているという噂まである。まことに怖ろしいことだ。

 何が危険なのか・・・ブログ「草莽崛起」から
人権擁護法の目的、人権人民共和国による日本人の粛清・絶滅 2008年01月15日 草莽崛起
■人権擁護法の危険な問題点
 この法案の危険な問題点をまとめると「独立性」「あいまい性」「強制性」「不透明性」「不公平性」「国籍条項の欠落」であると多くの論者が指摘しています。
「独立性」とは人権委員会の活動をどの国家機関も抑止できず、暴走して独裁権力を打ち立てる危険性があることです。裁判所の令状が無く、家宅捜索、出頭要請ができ、罰金をかけられるのです。
人権擁護委員は罷免できないのです。「あいまい性」とはどんなことでも人権侵害の嫌疑を掛けられてしまうことです。それを利用して人権委員会の気に入らない人や団体を人権侵害だとして攻撃できる危険性があります。
「強制性」とは、警察と裁判所を兼ねたような強大な権力を人権委員会が持つことです。「不透明性」とは人権擁護委員や人権委員会事務局員の選考の過程が一般の国民にはわからないということです。「不公平性」とはその選考が特定の人権団体だけに偏ることがありうるということです。
「国籍条項の欠落」とは、人権擁護委員、人権委員会事務局員に外国人がなるということです。日頃、反日活動をしている中国人、韓国人・北朝鮮からの工作員が進んでなりたがると予想できます。

■反日勢力への特権付与法
 これらを総合すれば、拉致問題は封殺され、北朝鮮の核兵器開発が問題とされず、自虐教科書は正されず、靖国神社参拝ができなくなり、神社の全てが廃止され、自衛隊の防衛活動ができなくなり、天皇陛下の戦没者慰霊や各種国事行為が廃止され、ひいては皇室が廃止されてしまいます。
 そうなのです。この人権擁護法は反日勢力への特権付与のための法律なのです。人々は生き延びるために率先して、他人を「人権侵害」で訴えるという密告があふれるようになるでしょう。
日本と日本社会を守るための正当な言論を「人権侵害だ」として糾弾することにより、抹殺することが可能なのです。すなわち人権委員会の活動は反日勢力の我が国への侵略行為そのものなのであります。
 人権擁護法という名前でありながら日本人の国民としての権利を剥奪し蹂躙することを許す法律であり、人権蹂躙、国民弾圧法というべきものです。

■人権人民共和国の出現
 この法律が支配する日本はもう日本とは呼べない人権人民共和国ともいうべき国になるでしょう。この国は言論の自由が存在しません。日米安保条約は廃棄され、世界中の自由主義諸国との貿易は断たれ、貿易で相手になる国は非常に限定されて北朝鮮と中国ぐらいになるでしょう。
その一方で人権擁護委員は本来の目的、人民共和国としての国家体制作りに励むでしょう。人権委員会は人民委員会に、人権擁護委員は内務人民委員に名前を変えているでしょう。つまり中国人か朝鮮人が人民政府を支配するのです。
ソ連が成立したときと同じようなことがおこります。巨大な秘密警察と強制収容所、国家保安委員会、国家経済統制機構、赤軍の建設と対米戦争準備をすすめるでしょう。
かつての日本経済は崩壊し、多くの国民が粛清されていき、その経済力にバランスするまで人口の削減が続くでしょう。
 中国や北朝鮮と同様に国内の不満の捌け口を外に向けるため、自由主義国、とくにその盟主であるアメリカとやりあう場面が多くなるでしょう。
中国か北朝鮮の核兵器を受け入れて対米核・生物・化学戦力が整備されるでしょう。若者は大量に徴兵されるでしょう。

■国民の声を結集して人権擁護法案を粉砕しましょう
一部の宗教団体や某人権団体がこの法案の成立を自民党の古賀誠選挙対策本部長などと図っているようですが、今まで述べたようにこの法律は成立を図った団体や人々の意図をはるかにこえて、日本人全員の粛清を狙ったものに変貌していきます。
それに気付かねばなりません。右も左もありません。党派を超えて反対の大きな声を日本中に広げましょう。

■今回の政治情勢は我々にとって厳しいと言われています。
古賀本部長は公認権力で自民党議員を縛るでしょう。それに対抗して正々堂々と国家国民を守る議論を議員の誰がしてくれるでしょうか。議員の地位を保つためにこの法案に賛成してしまうのではないかと心配です
。 そうなれば、これからの自民党の権力はすべて古賀、二階、野中の手に集中します。あらゆる議論が彼らにコントロールされるようになるでしょう。今回こそ国民一致して立ち上がらなければなりません。国家危急のときなのです。(渡辺 眞)

 決して荒唐無稽な話ではなく、人権委員会なる秘密警察のようなものが出来る可能性がある。この法案に対し福田総理は与党内対立を回避するため曖昧な態度であるらしい。推進派によって強引に進められれば、公明党(創価学会)、民主党、野党によって賛成多数になる懸念がある。この法案は永住外国人(主に在日韓国人)参政権付与法案にも無関係ではなく、在日特権を拡大しようとする一派と共通している。

 ここにきて反対派の動きも活発になってきているようで、毅然としてはねつけ廃案にされることを期待する。
人権法案 自民賛否 中川昭氏ら気勢 首相ピリピリ 2008年2月16日(土)08:25 産経
 ■「戦前の治安維持法だ」阻止に全力
 人権擁護法案の今国会提出の動きが進む中、自民党の派閥横断型勉強会「真・保守政策研究会」(会長・中川昭一元政調会長)は15日、法案の危険性をテーマに国会内で勉強会を開いた。中川氏は「戦前の治安維持法のような恐ろしい法案だ。成立すると『いつか来た道』のように取り返しがつかないことになる」と法案の提出阻止に全力を挙げる考えを示した。

 ◆安倍氏も出席
 会合には、首相辞任後は公的活動を控えてきた安倍晋三前首相も出席した。一切発言はしなかったが、安倍氏はかねてから法案の危険性を指摘しており、会合に顔を出すことにより、推進派の牽制(けんせい)を狙ったようだ。
 講師に招かれた百地章日大教授(憲法学)は、法案が成立すれば、新設の人権委員会が強大な権限で人権侵害を取り締まる危険性を説明し、「明らかな憲法21条(表現の自由)に違反しており、法案が含む猛毒のトゲは抜きようがない。極めて危険かつ粗雑な法案だ」と厳しく批判。法案の根拠とされてきた法相などの諮問機関「人権擁護推進審議会」の答申(平成13年)を逸脱しているばかりか、93年に国連で採択されたパリ原則などを「恣意(しい)的に曲解している」と指摘した。
 出席議員は若手中堅らを中心に約30人。最高顧問の平沼赳夫元経産相は「推進派には『ゆくゆくは多数決で決める』と言っている人もいるので、しっかりと理論武装してほしい」と述べ、法案の提出阻止に向け、与野党に賛同者を募っていく考えを示した。

 ◆言論界と共闘も
 中川氏は今後も法案をテーマに勉強会を続けていく考え。3年前の法案提出をめぐる騒動の際に平沼氏らが結成した「真の人権擁護を考える会」も活動再開を予定しており、言論界との共闘も視野に入れる。
 一方、法案の旗振り役を担う自民党人権問題調査会(会長・太田誠一元総務庁長官)は今後も週1回ペースで会合を開き、今国会中の法案提出を目指す方針を変えていない。今後の調査会の運営次第では、反対派との激突も予想される。

脳とは

2008年02月12日 | 日常・身辺
 今日は一転してまた鉛色の空、やる気も削がれる天気です。
 世の中はどんどんと前へ進んでいるのに自分は停滞、下降気味だなと自覚せざるを得ません。
 たまたま、ネット・サーフィンをしていて此処にたどり着きました。どこからたどり着いたかもう既に忘れたので短期記憶能力が落ちているのは確かです。

 たどり着いた所はここです。
 東北大学川島隆太教授のインタビューが見られます。現代の脳研究の状況を分かりやすく説明されています。

 私のような認知症予備軍、すでに罹っている人、子育て世代のご夫婦、学生の方々必見だと思いました。
 「脳を鍛えるドリルやってるよっ」という方、さすがですね。

建国記念の日

2008年02月11日 | 政治・外交
 建国記念の日

建国記念の日 各地で集会 2月11日 18時13分 NHK
建国記念の日の11日、これを祝う式典や反対する集会が各地で開かれました。このうち、東京・渋谷区で開かれた式典では「憲法改正の議論を活発化する」とする決議を、また、東京・中央区で開かれた集会では「憲法改悪を阻止する」という決議をそれぞれ採択しました。

東京・渋谷区では、神社本庁などで作る「日本の建国を祝う会」が式典を開き、およそ1500人が参加しました。式典では主催者を代表して拓殖大学の前の総長の小田村四郎さんが「ことしは天皇即位20年に当たる。謹んで祝いたい。おととし教育基本法が改正され、日本の伝統と文化の尊重が明記されたのだから、国は率先して建国記念の日に式典を主催すべきだ」と述べました。そして、愛国心や道徳心をはぐくむ教育を推進し、去年成立した国民投票法を受けて憲法改正の議論を活発化するなどの課題に取り組んでいくとする決議を採択しました。

一方、東京・中央区では、歴史研究者のグループや教職員組合の人たちなどおよそ300人が参加し、建国記念の日に反対する集会が開かれました。この中で、関東学院大学の林博史教授は「沖縄戦の集団自決をめぐる教科書検定は、歴史をどう認識するかという日本全体のあり方にかかわる問題だ。戦争の事実を正しく認識し、反省しないと、再び戦争を招くことにつながりかねない」と述べました。集会では、「歴史の逆行を許さず、憲法改悪を阻止することで戦争のない世界を目指そう」という決議を採択しました。


 反対集会曰く「戦争の事実を正しく認識し、反省しないと、再び戦争を招くことにつながりかねない」はごもっともだが、建国記念の日に反対というのは解せない。日本の主権意識がだんだん薄れ、領土が侵犯され、支那人によって警官がホームに突き落とされたり、靖国参拝の老人が暴行を受けたり、毒餃子を食わされてもはっきりものが言えないこの状況はだれが作ったのだろうか。

 産経新聞「正論」小堀桂一郎氏 目下の国難と「明治の初心」より
 「建国記念の日」奉祝の意味について、・・・・
 筆者は過去の本欄(平成17年4月27日)で「我等が父祖の国是三則」との標語で説いた事がある。
 それを反復するならば、三則とは、
 一に国家安全保障の確立、
 二に国家主権の尊厳、
 三に積極的国際貢献
 の思想である。

 と論じておられた。

 改憲論議はどっかに吹っ飛び、まつりごとは25円ガソリン値下げ、中毒餃子で右往左往し、闇では人権擁護法案や外国人参政権法案が見え隠れしている。

梅便り

2008年02月10日 | 写真・絵
今日は日が射して明るくなりました。
さほど強くないので昨日の積雪を勢いよく溶かすほどではありません。

久しぶりに元康さんから絵手紙を頂戴しました。





日本全国凍りついていますね。
梅一輪何かホットします。
色紙に描いてみました。
上手く描けませんが見て下さい。


仰るようにこの寒さも今がピークという気がしてきました。
有り難うございました。

この冬一番

2008年02月09日 | 日常・身辺
雪国ではなんてことはないでしょうが、当地では今冬1,2の大雪になりました。
朝からしんしんと降り積もり、夕方やっと止みました。一日ストーブの守でした。


 昨日とは打って変わって、なんとも寒々しい風景になりました。

 久しぶりに大きな雪だるまを見ました。

 明朝の凍結が心配、雪掃きに余念がありません。


イヤガ谷~高尾山403m(鵯越墓園)

2008年02月08日 | 散歩・山歩き
 午後、久しぶりに青空がのぞいたので近所のイヤガ谷に行ってみた。尾根道は鈴蘭台君影団地から神鉄鵯越に至るハイキングコースになっているが他にも何本かの森林管理道がある。西側には北から南へ細いイヤガ谷川が流れ烏原貯水池に至る。当初はハイキングコースを往復するつもりだったが、川を挟んで西側の高尾山にまだ登っていなかったことに気付いた。イヤガ谷川に降りる道があれば、そこからまた高尾山に登る道があるのではないかと思ったのだった。西側の森林管理道に入りしばらく行くと所々テープ標識が見えた。やはり結構歩く人がいるらしい。振り返ってみると岩が張り出したピークが見えた。今まで気がつかなかった尾根の景色だ。

 雑木の急斜面を降りていくと川に出た。ちょっとした空間に朽ちかけた丸太のベンチがあった。川の上流はマンションや星和台団地があるので清流ではない。残念ながらゴミ袋や空き缶がひっかかっている。
 飛び石伝いに川を渡りしばらく行くと高尾山への登り道にでた。高度差が7,80m位で適度な運動になった。




 高尾山(403m)は神戸市の広大な墓園になっており(鵯越墓園)、東西1km、南北2,3kmぐらいだろうか。山道を登っていくとやがてぽっかりと墓地の外れに出た。山上には縦横に参拝者のための車道が走っている。彼方此方の区画には花や樹木の名前のついた区画が整然と並んでいる。





 古い墓石もあるが、新しい墓石も多く見られ、名前が朱色の刻印の墓石も沢山あった。家にいるとお墓の勧誘電話がよくかかってくるが、このように生存中に準備する方が多いのだなぁと感心する。

 墓石はオーソドックスな石柱式が多いが、新しい形式だろうか、広い芝生に映画で観たアーリントン墓地のような背の低い墓石が並ぶところもあった。宗派を問わないらしく十字架をあしらったものもある。華僑の人だろうか中国名の墓もある。日本で人生を終えここを安住の地にされたのだろう。墓碑に自分の信条や箴言を刻み込んだものもあり、在りし日のその人を偲ばせるものもあった。

 山上の墓園でしかもよく手入れされて美しく暗い雰囲気はない。見晴らしもよく須磨、淡路島、大阪湾、北側には丹生山系も望まれる。眼下には団地や住宅街が冬の日を浴びていて、何十年かあそこで暮らした後、こちらに移ってくるのだなぁと思いながら通り抜けた。

(自宅から約3時間の周回)



 東側、菊水山と神戸、大阪方面


中国毒ギョーザ事件

2008年02月07日 | 日常・身辺
 5日、町村官房長官は中国製冷凍ギョーザによる中毒は人為的に薬物が混入された「事件」との疑いが指摘されていることに関し「そういう大胆な推測をする人もいるが、まだ事実関係がはっきりしない時点で、事件うんぬんと軽々に言うことは不可能だ」と述べたそうだ。

 即刻輸入禁止にすべきだろうが余りにも食品の輸入品目が多岐にわたり、また中国依存度が高いので簡単なことではないのだろう。この辺がBSE問題のように牛肉を輸入禁止にしたときと異なり、前のような発言になったかと推測する。
 中国国内では「中毒発生は日本人による自作自演」とか「日本人は虚弱体質」などという者もいるとか。そんな国に命のつぎに大事な食品をここまで依存するようになっていたかと思うと情けない。食糧自給率を上げよという声が出るのももっともだ。

 今朝のTVで小倉某キャスターが岸田内閣府国民生活担当大臣とのインタビューの中で「中国側の心証を害さないよう調査するのも難しいでしょうね・・・」等と云っていたが、中毒で重体に陥った方もいるというのに、官房長官の発言と同様生ぬるい発言だった。

 それにしても冷凍食品というのはパックされ日本に来るまで1ヶ月以上もかかり、検疫所での検査対象も1割程度でほぼ素通りという。昨年夏にはかば焼きなどウナギの加工食品で基準以上の抗菌剤が検出され輸入禁止になった。他にも煮ホタテのくし焼き、カニの冷凍食品、水煮キノコ、乾燥ナシなどが含まれている。かば焼きからは発がん性が指摘されるマラカイトグリーン、水煮キノコと乾燥ナシからは二酸化硫黄の残留物が、イカの串焼きからは大腸菌が検出された。
 輸入食品の安全がこの程度かと思い知らされたことだった。

 事件の解明はこれからだろうが、背景には中国食品安全のモラル欠如と指摘する記事もあった。
中国製ギョーザ中毒事件 安全のモラル欠如 「何でもあり」蔓延 産経 2008/02/04 10:40

 中国製ギョーザ中毒事件で、製造元の「天洋食品」(中国・河北省)では、調理から梱包(こんぽう)に至る主要な工程が手作業だった。健康被害を出した3件の商品すべてに有害な有機リン系薬物が付着しており、ギョーザの製造・包装までの段階で混入した可能性が高い。中国の「食」は衛生面や農薬・添加物などが問題になっているが、事件の背景に中国の「何でもあり」の風潮を指摘する専門家もいる。
 ■拝金主義に
 「私は中国で外食をしない。食材は自分で選び、自分で洗って調理します」。昨年10月、「中国の危ない食品」の日本語翻訳版の出版にあわせて来日会見した北京在住のジャーナリスト、周勍さんは、5年余りの食品取材で得た「教訓」をこう語った。
 ぜんそく薬成分で肉を赤身に変えた豚、ホルモン剤で急成長させたスッポン、地下道の生活汚水油を再生した食用油、人の頭髪を分解したアミノ酸で調製した醤油(しようゆ)…など具体事例を列挙し、子供の異常な早熟化、男性の生殖能力の低下、女性のがん多発など、食に起因するとみられる深刻な問題を投げかけた。
 周さんは「中国政府は北京五輪に向けて食の安全を訴えているが、実態は違う。政府の汚職と同様に、庶民も拝金主義にまみれ、金もうけのためなら何をやってもかまわないという風潮がはびこっている」と話した。

 ■すべて手作業
 天洋食品の工場では、原材料のチェックに始まり、具をギョーザの皮で包む作業などを約700人が手作業で実施。機械化されているのは、野菜などを刻んだり、具を練ったりする一部に限られていたという。被害の出たギョーザの一部は、包装紙の裏側にも有機リン系殺虫剤の成分、メタミドホスが付着していたが、同工場は袋詰めや梱包も手作業だった。
 国立医薬品食品衛生研究所の山本都室長は「中毒者が意識不明になるなど、残留農薬による中毒のレベルを飛び越えている。そばにあった殺虫剤がこぼれて直接かかってしまうなどのアクシデントが起きた可能性がある」と推測。中毒者が一時的に意識を失っていることから、相当多量に摂取したとみられる。
 農水省の農業資材審議会長を務める千葉大園芸学部の本山直樹教授は、昨秋、北京で開かれた中国の農業団体の研修会に講師として招かれた際、「農薬の管理制度は整いつつあるが、現場ではまだ『何でもあり』という印象を持った」。

 ■コピー農薬も
 農水省は1月31日、中国国内における農薬・殺虫剤の登録や使用状況について、在京の中国大使館を通じて同国政府に情報提供を要請した。
 問題のメタミドホスは中国でも禁止されているが、農家の間では「安くて何にでもよく効く」と評判という。正規品よりも毒性の強い粗悪な「コピー農薬」も多数出回っており、食を取り巻く深い闇が事態を深刻にしているという。
 日本では害虫防止に、弱毒性の薬剤を使うが、「中国の場合、どこのだれがつくったかわからない殺虫剤を深く考えずに使えば、今回のような混入が起きる可能性はある」(本山教授)。

 警察当局は、ジェイティフーズや輸入を仲介した商社「双日食料」など日本国内の関係者から事情を聴くなどしているが、中国での製造過程の捜査は困難とみられる。警察庁の吉村博人長官は31日の会見で「事実関係の解明は警察だけでやるべきことがらではなく、関係省庁と連携して行う」と話した。