篠山市が「丹波篠山市」への名称変更を検討しているらしい。
市民250人がそれぞれ考えをぶつけ合ったという。
外の野次馬の印象では、「丹波篠山市」は丹波市と篠山市が合併でもしたのかと思うだろう。
地図上で「丹波市」「丹波篠山市」が並ぶのは紛らわしい。
篠山市の数多くの史蹟名も、標識や案内書も「丹波篠山市の〜」に変更を要する。
丹波篠山地域の名産に栗や黒豆、猪肉がある。
せっかく「篠山の○○」で通っていた地名やブランドが勿体なくはないか。
篠山市人口4万2千人のうちの250人の「市民」の論争が市民全体投票にまでゆくのかどうかわからないが、都市名をやたらに変更すると伝統や歴史が薄れてゆくこともある。
「丹波篠山市」への名称変更は 賛成派と反対派が激しい議論 04/30 19:46
https://www.ktv.jp/news/articles/9e61a5ef6270479aa99b277cb1f6bff1.html
篠山市は市民の意見をふまえ是非を決定
市の名称を「丹波篠山市」に変更することを検討している兵庫県篠山市。
28日、多くの市民が参加した会合で、賛成派と反対派が意見をぶつけ合いました。
【賛成派市民】
「大事な大事な『丹波篠山』の地名、『丹波篠山』のブランドを守りたい」
【反対派市民】
「絶対反対してほしい。私たちは『篠山』が大好きなんです」
28日、兵庫県篠山市で開かれた市名変更についての説明と意見交換会。
約250人の市民が参加し、それぞれの考えをぶつけました。
篠山市がある地域は古くから「丹波篠山」と呼ばれ、黒豆や栗などの特産で知られます。
ところが2004年、お隣に丹波市が誕生したことで「丹波篠山」ブランドの篠山市の特産品が丹波市産と混同されるという問題が持ち上がるようになったのです。
そのため、篠山市は名称を「丹波篠山市」とすることを検討していて、変更した場合、52億円を超える経済効果が見込める、という試算まで発表しました。
【篠山市職員】
「『丹波篠山』というのは篠山市のことを指すということを多くの消費者が認識をしなくなると、『丹波篠山産』の表示ができなくなる可能性が高くなると考えております」
【反対派市民】
「今の『丹波市』と『篠山市』の方がはるかに区別できてよろしいですわね。『篠山』の名前を残した方がよっぽどいいですよ」
【賛成派市民】
「『丹波篠山』の箱に丹波市が作った枝豆が全国に発送されて売られているんです。『あ、丹波篠山市にせえへんかったらあかんのやな』っていうことを自分の体で感じて帰ってきたんです」
【篠山市 酒井隆明市長】
「賛成・反対を超えてこのように顔を突き合わせて話をしたということは、一歩二歩の前進ではないかと思います。『丹波篠山』というブランドを守るのが、もう今のままでは守れない、通称としては守れないので市の名前にする道しかないということなんで、そこの食い違いですね」
当事者である市民はどう感じているのでしょうか。
【参加した市民】
「結果的にどちらになっても篠山っていう地がより良い方向に行けるようになるんだったら、私はどちらでもいいと思うんです」
篠山市は7月まで説明会を開き、市民の意見をふまえて名称変更の是非を決める方針です。
【関西の議論】
「丹波」はうちが“本家” 「篠山市」を「丹波篠山市」へ改名論浮上の裏…お隣の「丹波市」へ“恨み節”も
https://www.sankei.com/west/print/170310/wst1703100002-c.html
個人でも名前を変えるのは大変だ。ましてやなじんだ市町村名となると、なおさら簡単ではない。だが、兵庫県東部の篠山市でいま、改名の動きが浮上している。全国的な地域ブランド「丹波」を冠した「丹波篠山市」への変更を求める声だ。もともと丹波篠山といわれた地域だが、市制施行で篠山市とした5年半後、お隣に6町合併で新たに「丹波市」が誕生。後発ながら「丹波」を名乗る隣の市と混同されていることへのいらだちがある。「丹波は広域の旧国名で、こちらはあえて市名から外したのに…」。篠山市側にはそんな“恨み節”も。ご近所づきあいはややこしい。
3団体が改名要望
動きがあったのは、2月7日だった。篠山市商工会と丹波篠山観光協会、丹波ささやま農協(JA丹波ささやま)の同市内主要3団体がそろって、酒井隆明市長に市名改称の要望書を提出した。
(後略)