大本営発表は必ずしも真実を報道しなかったとよく聞いた。
ロシア国営テレビとて同じと思われるが、らしからぬ見解もあるという。
相次ぐロシアの大富豪(オルガルヒ)の不審死も彼の国らしい
ノビチョク、タリウム、ボロニウム(放射性物質)などによる毒殺もよく聞かれる。
かつては、文学、映画、クラシック音楽、ボリショイオペラ、サーカスなど、
芸術の先進国だったが、今やすっかりイメージダウンだ。
北欧のロシア離れ
■スウェーデンとフィンランド、NATO加盟申請を正式決定 2022年5月16日
ロシア国営テレビとて同じと思われるが、らしからぬ見解もあるという。
ウクライナ侵攻での「ロシアの状況は悪化する」 ロシア軍退役大佐が国営テレビで発言
2022年5月18日 スティーヴ・ローゼンバーグ・ロシア編集長
https://www.bbc.com/japanese/61488829
写真:Mikhail Khodarenok
軍事アナリストで退役大佐のミハイル・ホダレノク氏は、ロシア政府の言う「特別軍事作戦」に警鐘を鳴らした。
ロシアの主要メディアはウクライナでの戦争について、国外ではまず見られないような視点を提供している。まず、戦争と呼ぶことすらしない。しかし、16日に国営テレビで放送されたある番組で、驚くべき珍しいやりとりがあった。
国営テレビが1日に2回放送する、目玉トーク番組「60 Minutes」での出来事だった。スタジオでは普段、ウラジーミル・プーチン大統領大統領がウクライナでの「特別軍事作戦」と呼んでいる出来事も含め、ロシア政府のあらゆる主張に沿った宣伝が繰り広げられている。
ロシア政府は現在も、ロシア軍の作戦は予定通りに進んでいるとの主張を貫いている。
しかし16日の夜、軍事アナリストでロシア軍退役大佐のミハイル・ホダレノク氏は、全く違う見方を示した。
ホダレノク氏は番組の中で、ウクライナが欧米から追加の軍事支援を受けると「(ロシアにとっての)状況は明らかに悪化する」、「ウクライナ軍は100万人を武装化できる」と警告した。
またウクライナの兵士について、「祖国を守りたいという思いは非常に強い。戦場での究極の勝利は、守るべき思想のために血を流している兵士たちの高い士気によって決まる」と解説した。
「(ロシアの)軍事的・政治的状況の最大の問題は、どんなに認めたくないとしても、我々が政治的に完全に孤立し、全世界を敵に回している点だ。この状況を解決しなければならない」
「我々に敵対する42カ国の連合が存在し、我々の軍事・政治的な、そして軍事技術的な資源が限られている状況は、正常とは言えない」
スタジオにいた他のゲストは黙っていた。いつもは熱烈にロシア政府を擁護する司会のオルガ・スカベイエヴァ氏も、妙に沈んでいるように見えた。
2022年5月18日 スティーヴ・ローゼンバーグ・ロシア編集長
https://www.bbc.com/japanese/61488829
写真:Mikhail Khodarenok
軍事アナリストで退役大佐のミハイル・ホダレノク氏は、ロシア政府の言う「特別軍事作戦」に警鐘を鳴らした。
ロシアの主要メディアはウクライナでの戦争について、国外ではまず見られないような視点を提供している。まず、戦争と呼ぶことすらしない。しかし、16日に国営テレビで放送されたある番組で、驚くべき珍しいやりとりがあった。
国営テレビが1日に2回放送する、目玉トーク番組「60 Minutes」での出来事だった。スタジオでは普段、ウラジーミル・プーチン大統領大統領がウクライナでの「特別軍事作戦」と呼んでいる出来事も含め、ロシア政府のあらゆる主張に沿った宣伝が繰り広げられている。
ロシア政府は現在も、ロシア軍の作戦は予定通りに進んでいるとの主張を貫いている。
しかし16日の夜、軍事アナリストでロシア軍退役大佐のミハイル・ホダレノク氏は、全く違う見方を示した。
ホダレノク氏は番組の中で、ウクライナが欧米から追加の軍事支援を受けると「(ロシアにとっての)状況は明らかに悪化する」、「ウクライナ軍は100万人を武装化できる」と警告した。
またウクライナの兵士について、「祖国を守りたいという思いは非常に強い。戦場での究極の勝利は、守るべき思想のために血を流している兵士たちの高い士気によって決まる」と解説した。
「(ロシアの)軍事的・政治的状況の最大の問題は、どんなに認めたくないとしても、我々が政治的に完全に孤立し、全世界を敵に回している点だ。この状況を解決しなければならない」
「我々に敵対する42カ国の連合が存在し、我々の軍事・政治的な、そして軍事技術的な資源が限られている状況は、正常とは言えない」
スタジオにいた他のゲストは黙っていた。いつもは熱烈にロシア政府を擁護する司会のオルガ・スカベイエヴァ氏も、妙に沈んでいるように見えた。
相次ぐロシアの大富豪(オルガルヒ)の不審死も彼の国らしい
ノビチョク、タリウム、ボロニウム(放射性物質)などによる毒殺もよく聞かれる。
プーチン氏の「カネ」知る大富豪〝怪死〟 裏切り者を口封じか 妻と娘と無理心中、一家心中、霊媒師宅の地下室で死亡…すでに8人 2022.5/22 10:00
https://www.zakzak.co.jp/article/20220522-5YP2TZBSF5NMJLAY3JZ46QB5H4/
西側諸国は経済面でもプーチン氏への圧力を強めている(ロイター)
ロシアのプーチン大統領が、経済的にも追い込まれている。米国が露国債のデフォルト(債務不履行)認定に踏み切る見通しが強まったほか、西側からは外貨準備や新興財閥「オリガルヒ」の資産を没収する案も浮上する。プーチン氏の「カネ」と「秘密」を握るとされるオリガルヒは8人が連続不審死したが、プーチン政権から離反する動きは止まらないと専門家は予測する。
◇
■G7も没収議論
イエレン米財務長官は18日、米国人が25日までロシア国債の利払いを特例で受け取ることができる措置を、そのまま失効させるのが「合理的だ」と述べ、デフォルトに追い込む考えを示唆した。
写真:オリガルヒの「スーパーヨット」も制裁対象となっている(ロイター)
先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議では、ロシアの外貨準備など凍結資産を没収する案も議論された。
さらに欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長は19日、差し押さえたオリガルヒの資産を没収し、ウクライナの復興資金に充てる方法を模索していると述べた。
ロシア政治に詳しい筑波大名誉教授の中村逸郎氏は「オリガルヒの資産は本人名義でないものも含めて全容を把握するのは難しく、個人資産を没収できるかは不透明だ。ただ、欧米の姿勢はオリガルヒに『自分の名前が割れているのではないか』と恐怖を与える脅しの効果がある。西側の情報戦の一環だろう」と分析する。
■浴室、ガレージ
オリガルヒの富豪をめぐっては、1月に投資会社ガスプロム・インベスト幹部のレオニド・シュルマン氏が浴室で、ウクライナ侵攻後の2月には同グループのガスプロム幹部のアレクサンドル・チュリャコフ氏が自宅ガレージで、それぞれ遺体で発見された。
4月にガスプロムバンク元副社長のウラジスラフ・アバエフ氏が妻と娘と「無理心中」した翌日、天然ガス大手ノバテク元副会長のセルゲイ・プロトセニャ氏一家の「心中」も発覚した。今月8日には石油会社ルクオイルのアレクサンドル・スボチン氏が、霊媒師とされる人物宅の地下室で死亡するなど、少なくとも8人のオリガルヒとその家族らが不審死している。
■マフィア殺害か
「8人もいるだけに自殺の可能性は低い」と疑うのは、軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏。「ロシアにはとどまれないとみて海外逃避をもくろむ富豪間でトラブルが発生し、マフィアらを用いて、殺害に及んだ可能性もある」と推測する。
米紙ニューヨーク・ポストは、ロシアの諜報機関がエネルギー産業幹部の名前を含むリストを作成していたと報じた。対外諜報機関による秘密工作の資金調達に関する情報漏洩(ろうえい)を疑ったためだという。
前出の中村氏はオリガルヒの不審死について「連邦保安局(FSB)第6局が関与した可能性がある。プーチン氏とオリガルヒの利益を守るために創設された部署といわれており、内部情報を知る『裏切り者』を見せしめに殺害した可能性がある」との見方を示す。
オリガルヒの動向はプーチン政権にとってもダメージが大きい。中村氏は「西側が制裁を打ち出すことによってオリガルヒの分断は加速し、政権に不利な状況が続くだろう」と語った。
https://www.zakzak.co.jp/article/20220522-5YP2TZBSF5NMJLAY3JZ46QB5H4/
西側諸国は経済面でもプーチン氏への圧力を強めている(ロイター)
ロシアのプーチン大統領が、経済的にも追い込まれている。米国が露国債のデフォルト(債務不履行)認定に踏み切る見通しが強まったほか、西側からは外貨準備や新興財閥「オリガルヒ」の資産を没収する案も浮上する。プーチン氏の「カネ」と「秘密」を握るとされるオリガルヒは8人が連続不審死したが、プーチン政権から離反する動きは止まらないと専門家は予測する。
◇
■G7も没収議論
イエレン米財務長官は18日、米国人が25日までロシア国債の利払いを特例で受け取ることができる措置を、そのまま失効させるのが「合理的だ」と述べ、デフォルトに追い込む考えを示唆した。
写真:オリガルヒの「スーパーヨット」も制裁対象となっている(ロイター)
先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議では、ロシアの外貨準備など凍結資産を没収する案も議論された。
さらに欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長は19日、差し押さえたオリガルヒの資産を没収し、ウクライナの復興資金に充てる方法を模索していると述べた。
ロシア政治に詳しい筑波大名誉教授の中村逸郎氏は「オリガルヒの資産は本人名義でないものも含めて全容を把握するのは難しく、個人資産を没収できるかは不透明だ。ただ、欧米の姿勢はオリガルヒに『自分の名前が割れているのではないか』と恐怖を与える脅しの効果がある。西側の情報戦の一環だろう」と分析する。
■浴室、ガレージ
オリガルヒの富豪をめぐっては、1月に投資会社ガスプロム・インベスト幹部のレオニド・シュルマン氏が浴室で、ウクライナ侵攻後の2月には同グループのガスプロム幹部のアレクサンドル・チュリャコフ氏が自宅ガレージで、それぞれ遺体で発見された。
4月にガスプロムバンク元副社長のウラジスラフ・アバエフ氏が妻と娘と「無理心中」した翌日、天然ガス大手ノバテク元副会長のセルゲイ・プロトセニャ氏一家の「心中」も発覚した。今月8日には石油会社ルクオイルのアレクサンドル・スボチン氏が、霊媒師とされる人物宅の地下室で死亡するなど、少なくとも8人のオリガルヒとその家族らが不審死している。
■マフィア殺害か
「8人もいるだけに自殺の可能性は低い」と疑うのは、軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏。「ロシアにはとどまれないとみて海外逃避をもくろむ富豪間でトラブルが発生し、マフィアらを用いて、殺害に及んだ可能性もある」と推測する。
米紙ニューヨーク・ポストは、ロシアの諜報機関がエネルギー産業幹部の名前を含むリストを作成していたと報じた。対外諜報機関による秘密工作の資金調達に関する情報漏洩(ろうえい)を疑ったためだという。
前出の中村氏はオリガルヒの不審死について「連邦保安局(FSB)第6局が関与した可能性がある。プーチン氏とオリガルヒの利益を守るために創設された部署といわれており、内部情報を知る『裏切り者』を見せしめに殺害した可能性がある」との見方を示す。
オリガルヒの動向はプーチン政権にとってもダメージが大きい。中村氏は「西側が制裁を打ち出すことによってオリガルヒの分断は加速し、政権に不利な状況が続くだろう」と語った。
かつては、文学、映画、クラシック音楽、ボリショイオペラ、サーカスなど、
芸術の先進国だったが、今やすっかりイメージダウンだ。
北欧のロシア離れ
■スウェーデンとフィンランド、NATO加盟申請を正式決定 2022年5月16日