落葉松亭日記

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農水産物の放射性物質汚染

2011年06月09日 | 原発
原発事故から2ヶ月経って「メルトダウン」が判明し菅首相は「国民に言ったこと根本的に違っていた」と陳謝した。(5/20 読売)
食べても安全と温家宝首相や李明博大統領とサクランボを食べるパフォーマンスを披露していたが、やはり汚染は着実に土壌や海に拡散している。
【放射能漏れ】 食品汚染、セシウム警戒 土・水から吸収、半減期は30年 2011.6.8 22:27 産経
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110608/dst11060822290032-n1.htm

 東京電力福島第1原発事故に伴う放射性物質(放射能)漏れによる大気や土壌、海水の汚染は、東日本大震災から約3カ月がたっても続き、国が定める基準値を不安視する声が高まっている。汚染の現状や国の対策はどうなっているのか。(長島雅子、河合龍一)
 文部科学省と米エネルギー省が4月6日から同29日にかけて調査した地表から1メートルの空間放射線量は、福島第1原発の北西を中心に汚染が広がっている様相を示した。事故当時、南東の風が吹いていたため、漏れ出た放射性物質が北西方向に拡散、雨で地表に降り注いだとみられる。

 文科省の6月3日の測定では福島第1原発から5キロ圏内と、北西の多くで依然、毎時20マイクロシーベルト以上の高い線量を観測している。

 大気中の放射線量は減少傾向にあるが、放射性物質が雨に溶け込み、土壌汚染が続いている。

 4月に福島県が公表した調査結果では、浪江町南津島で2万8957ベクレル、飯舘村長泥で2万8901ベクレルと高い数値の放射性セシウムを検出。国は水田の放射性セシウムの基準値を土壌1キロ当たり5千ベクレルとし、警戒区域などでコメの作付けを禁じた。
 文科省は6日から土壌汚染の実態調査に乗り出しており、8月初旬に放射線量の分布マップを作成。土壌からの被曝(ひばく)や農作物のリスク低減に役立てる。原発周辺海域についても調査地点を大幅に増やし、監視強化を図っている。

 基準値を超える食品には変化が見られる。

 当初は葉物野菜から半減期が8日間と短い放射性ヨウ素が検出されるケースが多かったが、最近は茶葉や山菜、海藻、ヤマメなどから半減期が30年と長い放射性セシウムが検出されるケースが目立つ。
 食品に含まれる放射性セシウムの許容量の基準は、年間上限被曝線量5ミリシーベルトから平均的な摂取量などを基に算出。飲料水で1キロ当たり200ベクレル、野菜類で500ベクレルなどとなっている。
 厚生労働省は「野菜や魚が土壌や水中の放射性物質を吸収している」とみており、5月中旬以降、茶葉や淡水魚、シラス、山菜などの検査強化を図るよう原発周辺自治体に通知。基準値を超えた食品が流通しないよう注意している。

武田教授のHPより
科学者の日記110608 夏を迎えて
http://takedanet.com/2011/06/110608_a9b0.html

夏を迎えて被曝量を減らすために色々、やらなければならないことがあります。
政府、自治体、学校などは、子供達を何とか被曝させようと必死なので、それに対抗して大人がやらなければなりません.

・・・・・・・・・
1) エアコン
エアコンはフィルター、ファンのところに3月の放射性チリが付いていますので、良く掃除をする必要があります。
部屋の空気を循環するのは被曝という点では問題はありませんのでエアコンの使用は大丈夫ですが、その前に室内の空気が循環して床や壁、家具などに付いている放射性チリが舞い上がらないようにあらかじめ水拭きをしましょう。
また外から帰ってきたときに着ていた服を着替えて部屋に入ると、その部屋の放射線量が下がるので、被曝量の少ない快適な生活を送ることができると思います。

2) 秋田と新潟のお米・・・どちら?
今のお米は大丈夫ですが、今年の収穫分のお米はできるだけ原発から遠い生産地を選びましょう。岩手、秋田、新潟、長野、山梨、愛知より外側は大丈夫です.
秋田と新潟は米所ですが、両方とも安心です.

3) 除去した土や草
夏には風が吹くので、表土(5ミリぐらい薄くとる。3ヶ月ぐらいたったら2度目(原発にカバーがかかった後))と雑草は取ってきたいとおもいます。除いたものは本来は東電が持って行くのですが、今はダメなのでビニール袋に入れて庭の片隅にかぶせる土が20センチぐらいになるように埋めておきましょう.
そのうち、回収に来ると思います。

4) メルトスルー(原発の燃料溶融)
日本政府はIAEAはごまかせないので、昨日、1号機から3号機がメルトスルーしていると報告しました。国民は裏切り、海外には本当のことを言うという困った政府です.
メルトスルーもメルトダウンも、燃料破損も同じ事で、原子炉の中が壊れたと言うことです。あまり細かい用語は無視しましょう。
私のブログに3月20日頃、原子炉はもう危険なことは無いだろうと書いたのがこのことで、原子炉は3月20日ぐらいには壊れていました。
だから、今回、ウソがばれただけで、事実は3月20日にはわかっていたことですから、現実は危険でも無く、何も変わりません。
強いて言えば、7月に原発に網をかければ、私たちは完全に原発を忘れても大丈夫と思います.


5) 抗議こそが力になる(クリアランスレベル)
各地の市長などが瓦礫を受け入れ、生協が汚染された野菜を売っています.このような行為は違法ですから、個別に抗議していく必要があります。いろいろなものが持ち込まれ、焼却炉で燃やされると煙に放射性物質でてきます。

6) 緊急時では政府はなにかしているのか?
政府は一刻も早く福島に実働部隊(消防など)を派遣して、汚染を取り除く必要があります。何もしなくても良いように、1年1ミリの基準を上げるなどの姑息なことをするのではなく、「旧に復する義務」が政府と東電にはあります。
補償や役人の処分も大切ですが、それより福島や茨城をまずは「旧に復してください」。

7) 休みを取る
人間の体は放射線の低いところに行けば、今までの被曝によって起こった損傷を修理します.
家族で日本海側にドライブに行く、標高の高い高原で遊ぶ、夏休みを利用して北海道や九州に行くなど、いろいろ計画をしてください。
お金や時間の都合が付かない人は、「ミニホットスポット」を調べて、7月からの行動パターンを考えただけでも被曝は3分の1ぐらいになります.

8) 海水浴、釣り
宮城沖から静岡沖までの海水浴と釣り、サーフィンは今年は控えた方が良いでしょう。いま、ワカメ、コンブがかなり汚染されていて、危険性が不明な状態です.
こんな状態が長くは続きませんから、今年は日本海側の海か、山の方で遊ぶ方が良いと思います。

9) シッカリして気楽な生活
注意点は少なくなって来ました。
風の日のマスク、雨の日の水たまり、牛乳と魚、原発近くの食材、汚染を表示しないスーパーを避ける、ミニホットスポットを覚えておく、公園に行かない、ヤブに入らない、少しずつ進める除染、 生活の習慣の中に取り込み、何気なく生活するようにしたいと思います.
気楽な気分になることも修復力を高めます.強いて言えば「楽しいお掃除、楽しい除染」という感じです.
宣伝ではありませんが、原発の考え方の本を一通り出しまして、今、「被曝から身を守る」などさらに現実的なことを書いています.並行して知識を増やすのも必要と考えています.

(平成23年6月8日 午前11時 執筆)武田邦彦


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