落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

モノクロ映画(4)

2020年07月15日 | 音楽、映画
アリダ・ヴァリの出演映画で「第3の男」も印象深かった。

ラストシーンがよかった。
荷馬車にもたれて、マーチン(ジョセフ・コットン)がアンナ(アリダ・ヴァリ)を待っているのだが、アンナは目もくれずに通り過ぎていく。


映画制作時にもう一つの脚本があったそうで、マーチン(ジョセフ・コットン)とアンナ(アリダ・ヴァリ)がハピー・エンドになるという。映画を見ている方も最初はそうなるかも知れないと思っていたのだが、そうはならなかった。もちろん本作のほうが余韻が深い。
アリダ・ヴァリのキャラクターが遺憾なく発揮されているように思った。

ラストシーンの並木道も、ウイーンの町並み、わけても下水道のシーンでは光と影のモノクロならではの美しい画面だった。(アカデミー撮影賞)


アントン・カラスのチターによるテーマ音楽もよかった。
ギターで演奏されたり、ジャズに編曲されたり名曲として知られている。

「第三の男」ハイライトシーン↓
https://www.youtube.com/watch?v=PfVtb76KclY

「第三の男」について↓
https://movie.walkerplus.com/mv14094/


モノクロ映画(3)

2020年07月13日 | 音楽、映画
先日の記事、「かくも長き不在」に出演していたアリダ・ヴァリの映画で「パラダイン夫人の恋」(1947年)がある。
名匠ヒチコックが監督した心理サスペンス、法廷劇。

wikiで見ると、彼女は1921年生まれ、映画制作年からすると26歳ということになる。
この若さで盲目の大佐の妻、そして夫を毒殺した罪で法廷に引き出されるという役を演じた。
モノクロ故に彼女の美しさが際立っていたように思う。
そして70年前の名作をDVDで鑑賞できる今の世はすごいことなんだなと改めて感心している。

映画「パラダイン夫人の恋」について↓
https://movie.walkerplus.com/mv7391/










モノクロ映画(2)

2020年07月10日 | 音楽、映画
「かくも長き不在」

原題 Une aussi longue absence
製作年 1960年   製作国 フランス  配給 東和
カンヌ映画祭グランプリを受賞
1964年8月14日公開

この映画もモノクロ。
YouTubeにもあるが画質がよくない。
レンタルにあったのはデジタル修復版。
ストーリーは切ないが、登場人物も風景も写真集を見るように美しかった。
解説はこちら↓
https://movie.walkerplus.com/mv13300/

モノクロ映画

2020年07月06日 | 音楽、映画
今日も朝から霧と雨の一日だった。
DVDを見て過ごした。映画の影響で周辺写真をモノクロにしてみた。








若いころ写真に取り憑かれ、フィルム現像や印画紙への焼き付けも自分でした時期があった。
参考にした内外の写真家の作品もモノクロだった。今はインターネットで鑑賞できるのは有り難い。

映画では現在でもモノクロで撮る監督が少なくない。
私の見た範囲ではハンガリーのタル・ベーラ(1955--)をまず思いつく。
ハンガリーでは日本と同じ姓名順に表記される。
氏の作品はそう多くはない。レンタルビデオで「ニーチェの馬」「倫敦から来た男」を見た。

「ニーチェの馬(2011年)」
強風吹きすさぶ田舎の一軒家に住む親と娘の生活をじっくりと撮った。
冒頭の荷馬車を引く馬のシーンが延々と続くのが印象的。

「倫敦から来た男(2007年)」
夜霧漂うある港の埠頭。外灯で、到着した船と引き込み線の列車が光っているシーンは、美しい写真集を眺めているようだった。
乗客が下船する前に、反対側の埠頭で待ち受ける男にトランクを放り投げるのを管理棟に勤務する男が目撃する。
内輪もめだろうか、トランクは海の中に沈んでしまう。
目撃した男は、長い鈎棒でトランクを回収する。中には6万ドルの大金が入っていた。・・・

今日は、YouTubeで「ヴェルクマイスター・ハーモニー(2000年)」を見せて貰った。↓
https://www.youtube.com/watch?v=U0H2T3_8o10

2時間25分の大作。解説は↓
http://www.bitters.co.jp/werck/kaisetu.html

1994年の「サタン・タンゴ」も有名だ。↓
https://cinemore.jp/jp/erudition/965/article_974_p1.html
レンタルにはないので、購入したが、日本語字幕が入っていない輸入版だった。
上映時間はなんと7時間以上、DVD3枚組み。¥2000。
英語の字幕は入ってはいるが、当方にはちんぷんかんぷん。
ストーリーは複雑ではなさそうなので写真集として想像で見ようと思う。

今は、日本語字幕の入っているバージョンもあるようだ。
ブルーレイ版。¥9000。
買いなおすには、ちょっと・・・

クチナシ

2020年07月02日 | 日常・身辺
雨が上がって、青空がのぞいた。
ベランダのクチナシが次々に開いて、甘い香りを放っている。




今年はサツキが3鉢とも不調だった。
そのうちの1つは、葉が茶色に変色し、落ちてしまった。
白い花が3つ付いたが、それも弱々しかった。
ところがその後、若葉が少しずつ顔を出してきた。



このぶんだと、また元気になりそうだ。
頂戴した先輩(故人)に申し訳ないなぁと思っていたが、
なんとか面目を保った。