8歳くらいの男の子が心肺蘇生の胸骨圧迫を一人でもくもくとし始めたのにはびっくりしました。
AEDの操作もパソコンから流れる大人向けの心肺蘇生の方法の画面を見ながら、やっているのです。
その親もびっくりして、その熱心さに、本当に歓心しました。
その教材はこれです。カトー折り研究所がおもちゃのように見えるAEDですが、ボタンを押すと本物のAEDの音声から録音したものが、ゆっくり流れるようにしました。
それと空のペットボトルに、段ボール、そしてパウチした子どもの絵を使って、作りました。
こんな風のものですが、この圧迫する強さはレサシアンと同じものです。
来場者にそれをわかってもらうために市販の訓練用道具、ピンク色ハート形の道具を押してもらいます。
押すと、ピッと鳴ります。
こんな感じで、応急手当指導員の資格を持った人が、行っています。私も持っています。
さて、今回は千代田エコシステム協議会主催のCESエコフェアに出展しました。
こんな風な恰好で、防災士のジャンパーを着ています。
催しには、ほかにこんな感じで出展いたしました。
黄色のジャンパーを着ているのがCESのスタッフのみなさんです。
いつも本当にお世話になっております。
千代田区の区長さんも来てくださいまして、しっかりとカトー折りのブースを見学してくださいました。
そのペットボトルで胸骨圧迫するものとは、こんな風に作っていました。
ぜひ、みなさんもやってみてください。
これを印刷して、パウチして、このように作ってみてくださいね。
ペットボトルはサントリー天然水が容器を使うのがよいでしょう。ペットボトルを自然に押し込むことができるのです。四角いのとか、丸まるしたものは、固くて、押せたとき、ベッコンとなってしまいます。
それとこの訓練は、押す場所、押す強さ、押すリズム、それと人の胸を実際に押すという意識の訓練ができるのです。ペットボトルだけを押す、訓練シートのハートを押す、というのと違い、押すと人形もつぶれるので、非常に感覚として、人の胸を押しているという感覚の訓練ができます。
もしよかったら、出張指導もいたします。いかがでしたでしょうか。
参考になったら、うれしいです。
そう、そう、なんでこれがエコフェアなの、なぜカトー折り研究所なのという質問がありました。
資源ごみに出されるペットボトルや段ボール、身近な材料を使って、救助の訓練ができますという提案です。マンションのエントランスなどにも自然に見られるようになったAEDですが、これがあれば、人が助かると勘違いしている方が大勢いらっしゃいます。
・AEDを使うタイミングがわからない、どういうときに使うのか、
・なぜ胸骨圧迫が必要なのか、どうやるのか、肋骨が折れるんでしょ、やっていいの?という問いもありました。(折ってもよいのです。その人には罪はかかりません)
・最近、韓国でハロウィンの転倒事故で大勢の若い人が亡くなりました。そのときに胸骨圧迫している映像がありしたが、それだけでも蘇生しないのです。
・人が倒れたということは、脳に酸素がいかない状態、心臓は震えるように細かく動いている状態、それでは血を脳に送ることはできません。脳は酸素がほしいので、口をパクパクさせます。これを見て、あ、生きていると錯覚して、何もしない人がいます。胸の上下がない場合は、それは呼吸をしていない状態です。この状態を死戦期呼吸といいます。
・あっ、人が倒れていると発見したら、その人の両肩を叩いて、大丈夫ですか、大きな声で大丈夫ですかーっと声を掛けます。反応がなかったら、すぐに119番にかけて、救急車を呼びます。そして、大きな声で誰かー来てください。そして、AEDをここにすぐに、持ってくださいと言います。
・呼吸が普通じゃないと確認したら、すぐに胸骨圧迫をします。2つの乳頭の間、真ん中に両手を組んで、肘をまげずに、まっすぐに、その身体の真上に肩が来るようにして、5cm沈むように圧迫します。
・リズムは、1分間に110回くらいがいいいです。もしもしカメよ、カメさんよ、という歌、または、どんぐりころころ、どんぐりこーでもいいです、この歌のリズムが同じリズムです。
・2分間続けるのがせいっぱいです。近くに人がいたら、交代しましょう。
・救急車が来るまで続けます。
・AEDが来たら、その人が操作できるか、尋ねます。そして、できなくても、蓋をあけてください。電源をONにしてくださいと言いましょう。
・電源が入ると、AEDからあれを、これを、としゃべりだしますので、そのようにします。
・服を脱がせてください。
・パッドを袋から出してください。(非常に強力な粘着なので、一度つくと剝がれません。慎重におこないます)
・パッドから青いシートをはがしてください。
・パッドを脇腹と肩のあたりに貼ってください。
・人から離れてください。心電図を調べています。(触れているとその人の心電図が乗るので、離れます)
・ショックが必要です。離れてください。(触れていると、その人が感電するから、離れます)
・ショックボタンを押してください。押します。
・ショックは完了しました。胸骨圧迫を続けてくださいと、アナウンスがあります。
・胸骨圧迫を続けます。
以上のような工程をこのフェアでは行いました。
それが8歳くらいの男の子がやっていたのです。すごいですよね。
こういうお子さんが、もしお父さんが倒れたたら、すぐに行動に出ると思います。
本当に頼もしいです。
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。