拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

2008年冬アイルランドの旅

2008-01-21 | 音楽&MOVIE
2008年の旅はじめに、週末を利用して1泊2日でアイルランドのダブリンへ行ってきました。
昨日は日本語入力環境が無かったので、現地で英語での速報的?ブログ更新でしたが、ようやく自宅に帰ってきました。

今回は日数も無いので、路上ライブをメインでと思い、ストリートミュージシャンが集まるというグラフトン・ストリートへまずは足を運んだのですが、生憎の雨模様でストリートパフォーマー達も皆店じまいという感じ。

これはついて無いなと、とりあえずぶらりと中心街を歩いた後、宿泊先近くのトリニティーカレッジ(日本でいうところの東大)で、ケルトの書などを見たりしたのですが、音楽や絵画等と違って学術的に価値のあるものに、どうも自分はあまりピンときません。(汗)

また今回のアイルランドでの目的は観光じゃなく歌うことだと、他に歌えそうな場所が無いか、今度はU2のボノとエッジが経営するホテルもある再開発エリアのテンプル・バーへ足を向けると、18時過ぎ頃から閉店後の店の軒下で、徐々に歌い始めた連中がいたので、早速自分もギターを取り出して1時間程歌ってきました。

アイルランドは自分がリスペクトし、20歳位の頃にシンガーとしてもメッセンジャーとしても大きな影響を受けたU2を生んだ地ということもあり、ずっと1度この国で歌ってみたいという思いがあったので、今回はようやく念願が1つ適った形です。

週末の夜になるとアイリッシュパブへ足を運び、演奏したり歌ったり踊ったりする生粋の音楽好きが多いケルトの末裔達は、自分のような来訪者も暖かく迎え入れてくれ、雨の中1時間程歌っただけでも、多くの人が小銭を置いていき、後で数えたら12ユーロ55セント(約2000円)もありました。

宿代(1泊ドミトリー22ユーロ)には届きませんでしたが、マクドナルドでバイトするより良い時給です。(したことありませんが。笑)

その後それを飲み代に、アイリッシュパブでケルト音楽を聴きながらギネスビールを飲みました。(笑)

大都会のロンドンと違って、ダブリンは普段着が似合うとてもフレンドリーな街で、人々が心から音楽を愛していて、生活の中に溶け込んでいると感じました。

ガイドブックを眺めていると、これといって目を見張るようなものはそれ程多くないかもしれませんが、生活の中にごく当たり前のように音楽がある、音楽が生活の中にあることがとても自然に感じられる、すごく素敵な街です。

アイリッシュパブにしても、ステージで演奏する者とそれを聴く観客という図式ではなく、誰かが楽器を持ち寄ったら、そこで皆歌い踊り出すような雰囲気で、その辺を歩いている何でもないおやじが、週末になると楽器片手に皆の中心で歌っているような雰囲気で、ああこんな生き方も素敵だなと感じました。

「音楽があるから生きている」

いつまでもそう言える自分でありたいと心から思った1日でした。

※写真はこの日の路上で稼いだお金で飲んだギネスビール。(笑)

From Dublin

2008-01-20 | 音楽&MOVIE
Hi! I stay in Dublin now.
And I played the music on the street today.
It was about 1H and 10 songs.
Because, today is rainly day.
It is a little bit hard situation for the street live.
But I had so happy time today.
Many Irish were so friendly for my songs.
And I got 12Euro and 55cents.
(It is about 2000yen.)
I will drink a beer on the Irish pub using this money from now.
<hahaha

Here is a wonderful town for all musicians.
I am feeling that people are loving music.

And I love music too.

See you

From Dublin

未完のロンダニーニのピエタ(ミラノ/イタリア)

2008-01-19 | 旅フォト(イタリア・サンマリノ)
スフォルツァ城に立ち寄ったのは、このミケランジェロの作品を見る為でした。

ダ・ヴィンチの最後の晩餐にフラれてしまった変わりに、今回縁あってたどり着いた場所です。

「何かを失う時は何かを得る時」

そんな言葉を以前タンザニアを旅した際戴いたのですが、そうなのかもしれないと最近しみじみと感じます。

ミケランジェロが死の数日前まで製作したというこの作品は、未完にも関わらず、深い哀しみと愛に満ちた、評判にたがわぬ素晴らしい作品でした。

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会(ミラノ/イタリア)

2008-01-19 | 旅フォト(イタリア・サンマリノ)

最後の晩餐で有名なサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会です。

世界的に有名なこのレオナルド・ダ・ヴィンチの傑作を見ようと、数日前から何度も電話をしたのですが繋がらず、実はこれ以前にも何度か足を運んでいるのですが、完全予約制ということで、今回もやっぱりまた中に入れてもらえませんでした。

風が吹いていない時はどうやってもたどり着けない場所もあるのだと、そう教えられている気がします。

どうやら自分には、まだまだ縁が無い場所のようです。

回廊の先のパイプオルガン(ミラノ/イタリア)

2008-01-19 | 旅フォト(イタリア・サンマリノ)

回廊を進むと大好きなパイプオルガンがありました。

決して大きなオルガンではありませんが、何か特別な雰囲気を持ったオルガンです。

この後、しばらく眺めていると人々の歌声と共にオルガンの演奏が始まり、立ち止まって聞き入っていました。

人々の込められた強い祈りが天に舞い上がるように、ドゥオーモ内で鳴り響いていました。

ドゥオーモの屋上(ミラノ/イタリア)

2008-01-19 | 旅フォト(イタリア・サンマリノ)
ちょっとドキドキする回廊を抜け(実は高いところが苦手?)、さらに階段を登ると広い屋上に出ました。

空に向かって伸びる列搭を両脇に従えた道を歩いていると、まるで天国へと繋がる階段を歩いているようなそんな気持ちになります。

屋上へあがってみる?(ミラノ/イタリア)

2008-01-19 | 旅フォト(イタリア・サンマリノ)
ドゥオーモの屋上からの眺めが素晴らしいときいたので、1度上がってみようといざ階段を登って外に出ると、聖人のオブジェを乗せた列搭が並ぶ風景が目に飛び込んできました。

天に向かって垂直に伸びるこの列搭は、なんと全部で135本もあるそうです。