拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

P.S.米大統領選

2008-11-06 | その他
オバマ氏が米大統領に当選という報道が本日のトップニュースでした。

ドイツでも今日はその話でもちきりです。


今日のこの日がアメリカ合衆国の新しい時代のスタートになれば良いですね。



また先週末のレースで、ルイス・ハミルトンが黒人初のシリーズF1ワールドチャンピオンに輝いたことが、今週ドイツでも話題になっています。


貧しい人達も含め、誰もが気軽にできるフットボール(サッカー)と違い、一部の富裕層向けのイメージが強いモータースポーツの世界で、黒人ドライバーが年間チャンピオンになるということは、ものすごい革命的な出来事のようです。


今回黒人大統領が誕生したアメリカのベースボール(野球)でさえ、黒人初のメジャーリーガーが誕生したのは、僅か60年前程のことらしく、それ以前は黒人がメジャーリーグなんてとんでも無いと言われていたようです。




そういえば、先週パナマにいた時、偶然流れてきたポールマッカートニーとスティーヴィーワンダーのデュエットソング「エボニー・アンド・アイボリー」を久々に耳にしました。


ピアノは黒鍵だけでも、白鍵だけでも曲は弾けるが、両方を巧く調和させれば、何倍もずっと素晴らしい曲を弾くことができるという言葉を聞いたポールマッカートニーが、この楽曲を書いたと言われています。
(この曲を白人のポールと黒人のスティーヴィーがデュエットで歌い、1982年5月から7週連続全米1位を記録しました)


また自分がよく歌う(特に秋・冬)レパートリーの1つで、ジョン・レノンのHappy Xmas (War Is Over)という曲がありますが、この曲の中では、黒人にも白人にも、黄色人種にも赤色人種(ネイティブアメリカンの旧分類。現在は黄色人種に統合)にもとっておきの幸せなクリスマスを、、、さあ全ての争いを止めようというフレーズがあります。


自分が心からリスペクトしてやまないビートルズの両雄の、この2つの楽曲がリリースされてから四半世紀以上たって、ようやくその実現に向け、少しずつ時代が動き出したということでしょうか。。。
(Happy Xmasは71~72年、Ebony and Ivoryは82年のリリース)


まだまだこの世界のどこかで、人々が争い命を落とし、肌の色や国籍といったもので人が判断され、評価され、扱われる毎日が続いていますが、少しずつ少しずつそういったものが、春の雪どけのように、穏やかな日差しの中に消えて無くなる日がいつか訪れることを心から願っています。





P.S.
小浜市の皆さんも本日はおめでとうございました。(笑)








米大統領選

2008-11-05 | その他
アメリカ合衆国の大統領選挙がスタートしました。

今回はUSA初の黒人大統領誕生か?という部分が特に注目されています。


伝わってくるニュースでは、初の黒人大統領誕生に期待が高まる中、一方でやはり黒人大統領に難色を示す人達は根強くいるといった記事も時々目にします。


話は変わりますが、ドイツでは殆どそれを感じることはありませんが、一部の欧州の国や、先日訪問した中米の一部の国でも、黄色人種ということで人種差別的な対応を感じることや、チーノ(中国人)やイエロー(黄色人種)と突然からかわれたりして、不愉快な思いをするということが時々あります。

(それ以外にも、悪気があるのかどうか知りませんが、突然ヘイ、チーノとかヘイ、イエローと声をかけられることもしばしばありました。
確かに以前、某バラエティ番組で「イエロー」と呼ばれていた時期はありますが、え?あの番組見てたの?って一瞬思ってみたり、、、ってそんな訳ないでしょ。苦笑)



黄色人種の中では、日本人は世界で比較的優遇された民族だと思いますが、外国人(特に日本人)があまり多くない国や、一部のあまり教養の無い排他的な人達の間では、黄色人種=中国人となり、中国人が手広く世界で商売をする一方で、あまり各地で歓迎されていないこともあり(押しが強いからでしょうか)、このような対応をされるのかなと推測しています。

(最近日本でも中国というと、食品事件等の影響もありあまり好意的に受け止められませんが、一個人というレベルで言えば、海外で頑張っている中国人の人達の中にも感じの良い人達は沢山いて、旅中などに中国人の現地の人に親切にしてもらうことも時々あります)


また白人主義の権威、風潮が残る国(イギリスやフランスにもその風潮はあります)で、同国で人種差別を受け、嫌な思いを普段しているだろう黒人の人達からさえも、イエローはブラックよりも下等人種という風潮があるのか(弱いものが更に弱いものを叩く論理なのか?)、不愉快な思いをさせられることが時々あります。


残念ながら黄色人種というだけで我々日本人は、世界の一部の国では「差別される側」の立場であるという現実があります。




一方、日本でも幕末に「攘夷」(異人を廃する)等という風潮、言葉がありましたが、視野の狭い成熟していない国(途上国というよりは、他国にあまり目を向けようとしない国という意味)、文化、思想、個人の中では、排他的な方向に向かったり、人間を特定の枠組みに押し込めて総論的に語ることも少なくないような気がします。



人種差別ではないレベルにせよ、我々日本人も「ガイジン」(非日本人)という言葉が一般的に定着していますが、日本人以外を同じカテゴリに置くというのも、かなり無理があり、どうなんだろう?と思ったりもします。

(英語や各国語でもFOREIGNER(フォーリナー)や、外国人を表す言葉がありますが、逆に自分達が他国で「外国人」になった際、外国人テロリストを規制する法律が施行され、他国民というだけで何もしていないのに特別厳しい取りしまりを受けたり、ビザ更新の条件が難しくなったり、理不尽な扱いを受けたりということがあります。
俺達日本人と一部のテロリストと何の関係があるのだ?と憤慨させられることも何度かありました)


また自分達も仕事上で、「○○人は~」、「△△人だからね~」といったフレーズを時々使ったりしますが、もちろん文化や価値観の面での平均値はあっても、我々日本人の中でも1人1人まったく違った性格、個性、価値観といったものを持っているので、社会や文化、思想が成熟すれば、あくまでも1人1人の個人、人間として付き合い、そのような「日本人」や「○×人」、「イエロー(黄色人種)」や「外人」といった括りは次第に減少するものではないかと思っています。

(自分もよく○×人という言葉を使うので反省しないといけませんね。汗)




黒人大統領などというフレーズが無くなるような新しいステージに、米国が足を一歩踏み出せるか、引き続き見守りたいと思います。


P.S.
中米の旅メモ、写真は週末以降になりそうです。
もうしばらくお待ち下さい。(汗)



円高ユーロ安

2008-11-04 | その他
今年も残すところあと2ヶ月弱ですね。

無事欧州に戻りましたが、まだ少し時差ぼけぎみです。
(メキシコ~ドイツは時差8時間)

さて現在ユーロがとんでもないことになっています。

半年強前位は1ユーロ170円近かったのですが、現在は120円台。
旅中には117円といったところまで落ち込みました。
これは実に約3割程の下落です。

ユーロだてで給料を貰っている自分としては、日本円に換算すると給料も3割減といった感じです。(激汗)


まあ欧州内で閉じて生活をしている分には変わりませんが、今年の夏に日本に一時帰国した際、クレジットーカードを使ってアコースティックギターや衣服を買ったり、ホテルに宿泊したりしたのですが、その引き落としが11月上旬にある予定で、何と10月時点でのレートで換算された為、購入時から3割程度値段が高くなって請求がありました。
700ユーロ程度だったものが、900ユーロ程度の請求になっており激汗です。
(当時のレートで3万円位高く支払っている計算です)


一方旅中に最初メキシコシティに宿泊した際、ドル=ペソのレートよりユーロ=ペソの方が空港でずっとレートがよかった為、100ユーロ程前もって両替しておいたのですが(1ユーロ=170ペソ強)、旅中にさらにユーロが下落した為、25ユーロ分程の残ったペソをユーロに際両替した際、2週間前にペソに両替した際よりずっとペソが高くなり、1ユーロ=167ペソ位でむしろ得した(まあごく僅かの金額ですが)ような状態になっていました。


もし現金が沢山あるのであれば(100万円単位)、ありったけの日本円でユーロやドルを今買い込むのですが、残念ながらウチにそんなお金はないので指をくわえて見ているだけです。(お金は旅に消えていく。。。汗)



欧州でも輸出ベースで仕事をしている企業とかは、これからものすごく厳しい状況に直面しそうです。

世界的な金融危機なんて言葉が叫ばれていますが、早く落ち着いて欲しいと思う今日この頃です。


一方で日本の皆さんは円高のうちに海外に旅しておくのもよいかもしれませんね。

原油価格も少し落ちてきているので、オイルサーチャージも各社大幅に下げてくれないかと思っている今日この頃です。


欧州への旅はこの冬が狙い目かもしれません。(笑)

帰ってきました

2008-11-03 | その他
先程ドイツの自宅に帰ってきました。

気温30度超の常夏のカンクンと違い、もうドイツはすっかり冬です。
(Tシャツ1枚の夏モードだったのが、ドイツについて冬服が欲しい程でした)

既に初雪も降ったみたいなので、車のタイヤも冬タイヤに替えないと。。。


今回の旅写真等は少しずつアップしていく予定です。

トゥルムへいってきました

2008-11-01 | 旅メモ&旅日記(中南米・北米・カリブ)
ダイビングベッド(仮/パナマシティの安宿)に命綱つけて、寝返り1つで3階からバンジージャンプしたら、さぞかしおいしい絵(映像)が撮れただろうになどと今頃になって思う今日この頃。


カメラもまわってないのに絶対にするもんかい!!!
(まわってたらやるんかい???)


さて今日は朝4時おきで5時15分発のバスに乗ってトゥルムへ行き、8時頃現地に着き(ちょうど開園時間)、観光客もほとんどまだいない晴天の中、キラキラと輝くカリブ海沿いの遺跡を、2時間程のんびりと眺めてきました。
(1時間もすると観光客がいっぱいやってきましたが)

その後カンクンのセントロに12時半ごろ着で、ちょうどいい時間です。

往復のローカルバス代、トゥルムのダウンタウンから遺跡へのタクシー代、遺跡入場料全部含めて19USDといったところで、なかなかお得でした。

ちなみに現地代理店1日ツアー等で参加するとシェルハというトゥルム近くのウォータパークで2~3時間ステイがついて80USD位です。

チェチェンイツァーへのバスもトゥルム同様1時間1本位でセントロバスターミナルから出ていますが、こちらは片道4時間強かかるので、まる1日コースになります。
(チェチェンイツァーは8年前1度訪れているので、今回は見送りです。なお以前はピラミッドにのぼれましたが、現在は禁止のようです。個人的にはトゥルムの方が好きな遺跡なので、今回再訪問しました)


今日は昼食後、カンクン岬にあるホテルへ移動し、最後の一泊を海でもながめながらのんびり過ごす予定。

ホテルゾーンは価格が高いので、飲み物等ダウンタウンのコンビニで買って持ち込む予定。(メキシコにはセブンイレブンやローカル系のコンビニがあちこちにあるので便利)

明日午後にメキシコシティへ国内線移動し、夜便で欧州へ飛んで日曜日午後自宅に戻る予定です。


また帰ったら旅中の写真等を少しずつアップする予定です。


それではまた。