『グイン・サーガ・ハンドブック Final』 (ハヤカワ文庫 JA)

全体のほとんどが、登場人物、地名、用語を網羅した「グイン・サーガ 大辞典」。他に全ストーリー紹介と、小谷真理の評論。
正直言って、読むところが少ないので、持っていることに意味がある本。
老後にグイン全巻を読み返す時のお供用ですね。老後だと記憶力が足りなさそうだし……。
大辞典には、実は本編で明かされていない新事実があるのではないかと探してみたが、見当たらず。アウラの項目とか、ちょっと期待したのだが……。
今後、グイン・サーガはどうなるんでしょうね。誰かが書き継ぐのか、シェアワールド化するのか、それともこのまま未完で終わるのか。今岡さん当たりが鍵を握ってるのだと思いますが、このまま封印はちょっと惜しいんじゃないでしょうか。
小谷真理の「グイン・サーガ論 異形たちの青春」にはちょっと一言。後半の少女マンガや現代社会からの影響については同意できるが、前半の“グインはなぜ豹頭なのか”はちょっと甘いんじゃないだろうか。ウルフガイからの影響と結論付けられているが、これはいただけない。グインは人間から豹に変身するのではなく、頭だけ豹なんですよ。大丈夫ですか?
タイガーマスクの名前は出てくるが、あなたタイガーマスクのことをちゃんと知らないんじゃないの。その後で書いている「彼は帰属すべき世界を持たぬ」「孤独な存在」って、それ、タイガーマスクそのものですから!
たぶん、怪傑ライオン丸も知らないんだろうな。仮面ライダーは知っていても、敵役のショッカーの怪人も知らないんだろうな。
そういう日本的トクサツと、そして、スペースオペラに出てくるエイリアンを両親として、“豹頭の戦士”というキャラクターが生まれたのじゃないかと、自分はかなり確信を持っている。
小谷真理では栗本薫を語るには、守備範囲が狭すぎるんだよ。ならば、自分の守備範囲のことだけを書いとけばいいのに。
それだけ、栗本薫の守備範囲が大きすぎたということなんだろうが。さすが、栗本薫は5人いるとか言われただけのことはある。

全体のほとんどが、登場人物、地名、用語を網羅した「グイン・サーガ 大辞典」。他に全ストーリー紹介と、小谷真理の評論。
正直言って、読むところが少ないので、持っていることに意味がある本。
老後にグイン全巻を読み返す時のお供用ですね。老後だと記憶力が足りなさそうだし……。
大辞典には、実は本編で明かされていない新事実があるのではないかと探してみたが、見当たらず。アウラの項目とか、ちょっと期待したのだが……。
今後、グイン・サーガはどうなるんでしょうね。誰かが書き継ぐのか、シェアワールド化するのか、それともこのまま未完で終わるのか。今岡さん当たりが鍵を握ってるのだと思いますが、このまま封印はちょっと惜しいんじゃないでしょうか。
小谷真理の「グイン・サーガ論 異形たちの青春」にはちょっと一言。後半の少女マンガや現代社会からの影響については同意できるが、前半の“グインはなぜ豹頭なのか”はちょっと甘いんじゃないだろうか。ウルフガイからの影響と結論付けられているが、これはいただけない。グインは人間から豹に変身するのではなく、頭だけ豹なんですよ。大丈夫ですか?
タイガーマスクの名前は出てくるが、あなたタイガーマスクのことをちゃんと知らないんじゃないの。その後で書いている「彼は帰属すべき世界を持たぬ」「孤独な存在」って、それ、タイガーマスクそのものですから!
たぶん、怪傑ライオン丸も知らないんだろうな。仮面ライダーは知っていても、敵役のショッカーの怪人も知らないんだろうな。
そういう日本的トクサツと、そして、スペースオペラに出てくるエイリアンを両親として、“豹頭の戦士”というキャラクターが生まれたのじゃないかと、自分はかなり確信を持っている。
小谷真理では栗本薫を語るには、守備範囲が狭すぎるんだよ。ならば、自分の守備範囲のことだけを書いとけばいいのに。
それだけ、栗本薫の守備範囲が大きすぎたということなんだろうが。さすが、栗本薫は5人いるとか言われただけのことはある。