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神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[映画] 猿の惑星:創世記

2011-10-10 21:56:21 | 映画
『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』 - goo映画



(C)2011 TWENTIETH CENTURY FOX


あの名作『猿の惑星』の前日譚。なぜ地球が“猿の惑星”になってしまったのかという発端が描かれる。したがって、不可避的に物語は『猿の惑星』へ繋がる訳で、そういった意味では結末のわかっている話である。

ただ、周りで見てた中にはそうではなかった人もいるようで、帰り道に若い女性が「ハッピーエンドだと思ってたのに……」などとほざいておりました。


ピエール・ブールの原作では、人類が怠惰になりすぎて召使いにしていた猿人に取って替わられるわけだが、この映画ではアルツハイマー病の治療薬が実験動物として使われた類人猿の知能を強化してしまい、それが発端となって類人猿たちの反逆が始まる。

この映画の中ではこの新薬開発がすべてのキーとなって、物語と共に語られる数々のテーマの発端となる。動物実験の倫理的な正当性、臨床実験の倫理的な正当性、死をどこで受け入れるのかということ、動物の保護と虐待……。それらのテーマは多岐にわたり、そのためにメッセージ性は散漫になっている。

ただ、それが却って良かったような気がする。押しつけがましいメッセージ無しに、ただ起きたことを淡々と映し出しているようで、正邪の一方的な決めつけを避けている。類人猿と人類は単純に対立する勢力というわけではない。猿たちは、ただ自由に森で生きたいたいだけだったのだ。

それを裏付けているのが、この治療薬が人類にとっては疫病のような副作用があり、飛沫感染するという設定。これにより、知能化した類人猿が暴力的に人類を滅ぼすという最悪のシナリオを避けることができるようになっている。おそらく続編があっても、類人猿vs人類の最終戦争などではなく、滅び行く人類を助けようとする類人猿という感動的な物語になるのではないか。



蛇足だが、隣に座っていた中年カップル。
「見終わって席を立つとき、周りがみんな猿になってたら怖いよね」
あなた方は、ツボが分かっていらっしゃる(笑)


もう一つ蛇足で、字幕は戸田なっちゃんだが、ちゃんと京大類人猿研が監修についているので、MonkeyとApeの使い分けも問題ない(笑)



[映画] GALACTICA(TVシリーズ)

2011-10-10 10:09:46 | 映画
『GALACTICA/ギャラクティカ』 (Sci-Fiチャンネル)


超遅ればせながら、GALACTICA Season4見終わり。

ファイナル5とかカーラ復活とかがあって、最初の頃に物語が示していた方向とはまったく違う地点へ着地するのかと思ったが、
思い返してみると、実はSeason1の頃からまったくぶれていない結末だったということに驚いた。

Season毎に最後にたどりつく惑星が“地球”だったら、それで終わっているんだよね。いつでも終われるという用意周到なシナリオ(笑)

Season1の頃は、誰がサイロンなのかわからないという疑心暗鬼の中でのスリリングな展開で、それが一番の魅力だと思っていたのだけれど、それが途中からヘンに宗教がかかってきてからが、実は興醒めだった。

ギャラクティカ内のサイロンが誰かがわかり、今度はファイナル5だとか、完全に引っ張りにかかったわけだけれど、いろいろなものをちゃんと伏線と回収して終わったことには非常に評価できる。

たとえば、チーフとキャリーの関係なんて、最後の最後まで泣けた。チーフがファイナル5の一人だとわかって、なぜ子供が生まれたのか疑問だったのが、実はチーフの子じゃないとわかり、それでも最後はキャリーの死の真相を知り、あのギリギリの状況で逆上して犯人を殺してしまう。あそこは、ギャラクティカを救うために思いとどまるかと思ったのだが、ブーマーが復活しても、それだけキャリーへの想いが強かったということを示していて、本当に泣ける。

一方で、回収された伏線の中で、矛盾点や行きすぎたご都合主義が、すべて“神の御業”とされてしまったことについては大いに不満が残る。特に、カーラは何故、どうやって、誰によって復活したのかを、神の御業に回収し、最後には画面上から消すという演出はどうなってんじゃという感じ。

やっぱり、キリスト教圏の人々にとって、“神の御業”というのは納得のいく結末なんだろうか。日本でこんなシナリオを書いたら、その場で駄作認定じゃないかと思う。“実は夢だった!”レベルのオチだろ、それ。


10月9日(日)のつぶやき

2011-10-10 03:48:03 | つぶやき
12:28 from Tween
多摩川堤防を自転車で走ってきたんだけど、羽蟻が多すぎてたいへんだった。目に入るは口に入るはシャツにもいっぱいついて、蟻だらけ。
18:23 from Tween
「太陽二倍胃下垂へ」って何かと思えば、「太陽を2倍生かす家」なのか。
21:20 from goo
[SF] SFマガジン2011年11月号 #goo_kats-takami http://t.co/vRRTRQLg
21:56 from goo
[SF] 一千億の針 #goo_kats-takami http://t.co/KaaCZ6LI
22:01 from Tween
パソコン新しく変えてからBONIC動かしてなかったら、SETI@HOMEから「Needs your help」ってメールが来ちゃったよ。以前はサー・アーサー・C・クラーク名義で送られてきたこともあったよなぁ。
22:16 from goo
[映画] はやぶさ/HAYABUSA #goo_kats-takami http://t.co/Y9a23bKY
22:17 from Tween
明日は『猿の惑星』見に行くよ。
by kats_takami on Twitter