おはようございます。10月24日月曜日です。広島は晴れ、気温は低い、、、。今、何度や? 14.6度? 15度を割るようになると、人は暖房を求めるようになるとか。今朝は確かに、暖房が欲しいと思った。しかし、日中になると、気温は上昇し、外で作業をしたり、出歩くと、汗をかくような気温にまで上昇。服装で調整することになるが、朝晩は防寒が必要になるし、日中はそれは要らなくなる。着たり脱いだりする昨今。夜明けも遅くなり、日の入りが早くなりました。季節は冬至へ向けてまっしぐら。そして2週間後からは取引も夏時間から冬時間(標準時間)へと切り替えとなる。暖房器具を出すにはまだ少し早いか、、、。
さて、相場です。先週金曜日の米国市場は、株価は3市場とも上昇して引けています。
金曜日の22時過ぎか、WSJが、11月FOMCで、「利回りのピークと利下げの検討開始か」などと報道し、これを読んだディーラーが利回り低下を予想し始め、株式の買い戻しが起きてきたとか。この動きは、当局によると思われる金曜日の為替介入前の出来事で、ドル円の動きも151.942円まで届いた後、調整気味の動きをしていました。
この報道には、FRB関係者が情報をリークしたのではないかという憶測もあり、次回FOMCが近づき、FRB関係者のブラックアウト期間に入る直前でのこともあって、市場関係者は反応せざるを得なかったかもしれません。
このような所へ、金曜日の出来高の薄いところで、本邦当局による為替介入が出てきたようで、「介入は必要だったのか?」というような疑問もある様子。
介入しなくても、もう少し調整していた可能性もあるかもしれず、介入直前に出ているWSJの報道を本邦当局者は知らなかった可能性はありそうです。
もう少し周囲の出来事や報道に注意を払っていれば、介入は見合わせることができたかもしれません。
しかし、結果としては、介入が出てきたわけで、ドル円相場は146.103円まで押し下げています。
このような動きについて、昨日は種々考えてみた。
アナリストの声では、内外問わず、「9月22日の例に倣い、これから上昇反発していく相場になるだろう」というものになっているようです。
日米の環境にその頃と変化がなく、日米金利差はまだ拡大傾向中。
そういえば、9月FOMC議事要旨が公表されていて、この中に、「日本」について触れられた文章があります。「ドルが強いのは、米国以外の経済が弱体化していることと併せて、日本の金利が低いままで日米金利差が拡大していることも要因だ」としています。
このようなことを指摘されて、日銀は何の反論もしていません。これでは「その通り」と是認したことになります。
かつて、英国で、世界のヘッジファンドとの為替攻防があり、英国中銀が負けた、ということがありました。仕掛けたヘッジファンドは、ジョージソロスが率いるグループ。
この時の教訓を英国中銀は糧として、現在のポンド売りには介入しないスタンスを貫いています。「介入」には強い抵抗があるようです。
本邦には、このような反省はないのでしょうか。一国のみで介入しても効果はない、ということを英国中銀は教えてくれているわけですが。
このような中で、昨日だったか、日銀総裁が、「物価上昇は一時的」という発言をしたようで、少し前によく聞いたフレーズが出てきました。
パウエル議長が今春よく用いたフレーズで、その後、大幅な利上げに転じ、「物価上昇は一時的とした判断は間違いだった」ことを認め、現在、躍起になってインフレを抑え込むために、継続して大幅な利上げを実施しているところです。
日銀総裁がこのようなことを知らないわけはなく、よくもまあ、懲りずにこの言葉を用いたな~~~、という感じ。
総裁自身の任期末が近づいていることもあり、ついつい発してしまった言葉かもしれません。無責任の表れか。
今週は、ECBとともに、日銀会合もあります。FOMCの直前に開催されます。会合後、日銀総裁が会見でどのような発言をするかチェックしますが、変化はないかもしれません。しかし、当局が介入に動いた後ですから、なにがしかの「変化」があるかもしれません。世界のヘッジファンドも注目していると思われます。変化がなければ、会見後、ドル買い円売りを仕掛けてくる可能性はありそうです。152円を目指す動きにつながりそうです。
今週も各種経済指標が出てきます。来週にはもう、雇用統計が出てきます。現状は雇用状況の引き締まりがあるようですが、これが徐々に緩んでくるようなデータ傾向が出てくるまでは、FOMCでの利上げ傾向は継続すると思われます。
債券市場ですが、少し動揺しているようです。
超長期で見れば、利回りは現在よりも下がるという見立てが多くなっています。
現在の利上げ傾向がいつどの時点で、下げに転じてくるか、ということに関心が出てきています。
世界では、各国が財政資金不足を国債発行でしのごうとしています。多くの国債が発行されると、利回りが上がり価格は下がってくるようになります。これはインフレを助長する可能性があります。
債券は満期まで保有すれば利益は出るわけですが、多くの債券は、満期を待たずに売買されます。その時、債券価格が保有開始時よりも上昇していれば、差益を得られますが、先々、価格が下がるようになると、、、、債券保有には逆風が吹くようになってきます。
債券の売買には、各種ディリバティブの売買を伴う場合が多いようで、これが曲者。CDSなどで後々大きな損失を出すケースもあります。これで今困っているのがドイツ銀行とクレディ・スイスらしい。巨額の損失をどうやって補うか画策中とか。
思い出すのは、リーマンショックを引き起こしたサブプライムローン問題。どの様なリスクが存在するか不明の中で、買い進んだ金融機関。このサブプライムの組成内容に疑問を持った一部グループが売りを仕掛け、少し時間はかかったが、結局、ショートの勝ちとなったこの問題。
このようなサブプライム問題と同じような、わけのわからない、ギャンブルのようなディリバティブ商品が金融界をすでに闊歩しているのかもしれません。
FRBは、株式市場を押さえつけ、債券市場を押さえつけ、半導体市場を押さえつけ、不動産市場を押さえつけ、まだまだ存在する多くの市場のバブルを押さえつけて、インフレを押さえつけようという政策に乗り出しています。景気後退をもいとわない、というのですから、勇気をもって何でもできます。後世において、どのように評価され、語られることになるのか、、、。
今朝の相場は、147.604円で寄り付き、日通し高値は、149.201円まで来ています。このレベルはマークしている半値戻しレベル付近。ここからどのような動きになるか、さらなる上昇が出てくるのかチェック中。値幅で見ると、ここまでで、すでに上昇値幅は1.597円に届いています。急ぐ必要はないと思いますが、今は、誰もがロングポジを保有したいということからこのような状況になっていると思われます。これが相場参加者の総意かもしれません。
次回FOMCでは0.75%の利上げになる公算が大きくなっていますが、12月FOMCでは、0.5%となるのか、0.75%となるのか、利下げ傾向の緒端となるのか、ますますFOMCへ関心が強まります。
本日のシグナルは、「コスモス」は「買い」、「桜」も「買い」、「ひまわり」も「買い、「百合」も「買い」となっています。
健太君の判定は、「買い」は、149.811円超、「売り」は、149.811円以下、「買い」は、146.891円以下の場合となっています。
FPVは、148.575円、R1は、151.046円、S1は、145.207円となっています。
今週は米国でGAFAMと言われる企業の決算が出てきます。業績相場の様相もありますから、こちらの動きにも注意は必要です。
間もなく東京タイム開始です。本日もよろしくお願いします。合掌
追伸 10時33分です。大きく上下しています。なかなか落ち着かない相場。145.5円付近までの下押しは想定内のこと。
この状況で、上昇値幅:2.102円、下降値幅:2.201円となり、下降値幅の方が若干ですが大きくなってきています。この状況から、さらに上を目指すのであれば、149.805円以上の上値を形成する必要が出てきます。
少し本日一日分の値幅としては大きすぎ、という気もします。となれば、本日の動きはこれまでに付けた日通し高値安値付近の範囲で動くつもりかもしれません。一気に150円台回復というのは、やはりやりすぎという気が起きてきます。
情報によれば、150.00円付近には厚めの売り注文が出てきたようです。また、為替情報によると、150.00円には本日と明日のNYカットがサイズ大きめでセットされてきました。
これらを考えると、本日はこれから148円台後半での値固めを行ってくるかもしれません。
ここまでの動きで、148.30~40円付近のロングを複数保有しています。これらはスイング玉としての位置づけにしています。今のところ決済めどは、152.50円付近を想定中。
情報を整理していたら、「当局が為替介入したのではないか」という報道が出てきました。8時半ころからの急落に対してです。「介入」も無駄打ちのような気がしています。介入資金は充分あるとはいえ、世界中のヘッジファンドの資金より少ないはず。
今夜からの欧州やNYタイムでは、どちらへ振っても、欧米の投機筋は稼ぐことはできると思われます。11月2日深夜にFOMC結果が出てくるまでに、どのようなシナリオを描いているか、今夜の動きで少しは判明すると思われます。
結局、押し目は買い方に希望を持たせることになります。投機筋は押し込む必要もなく買い降ろうことができていると思われます。タヌキとキツネのダマシ合いは、今のところは投機筋(キツネ)が一本取っていると思われます。
FOMCが、現在のドル高傾向は、日本の金融政策の性だとしていることもあり、投機筋はこれに力を得て買い進んでくると思われます。
今週は出てくる経済指標と企業決算状況により相場は動いてくると思われます。経済指標結果も良い、企業決算も良好となれば、金利上昇局面での好景気ということが言われ始めるかもしれません。
追伸 14時26分です。現在値は、148.893円付近。落ち着いてきたか。
本日昼前の「マーケット・アナライズ マンデイ」で、岡崎さんは、「今朝8時半過ぎの急落は、先週金曜日の夜の「介入」があったところで、売り注文を受けていた欧米のFX会社が、この処理が全部できず、本日へ持ち越し、オセアニアの市場が開いたところで一斉に売りに来たことが原因ではないか」と解説。半値戻し付近まで待って、売り込む、という作戦だったのではないかと推察できます。介入よりも、この説が強いような話し方でした。事実はまだ不明。
欧州タイムになってから、特にロンドン勢がどう動いてくるか興味津々というところです。